鉄道ホビダス

2008年3月28日アーカイブ

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▲足尾歴史館に到着、デリカD:5を降りる増岡 浩さん。「えっ、あの機関車は何ですか!?」。'08.3.25
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草木ダムの建設によってルート変更となった旧足尾線の線路跡をひとわたり見たのち、増岡さんの運転するデリカは国道122号線を通洞駅へと向かいます。通洞駅の裏手、かつての選鉱場跡に建てられた「足尾歴史館」を訪ねようというのです。

masuokasan29.jpgNPO法人として積極的な活動をしているこの「足尾歴史館」では長井一雄館長のもと、さまざまな企画が進行しています。そのひとつが、かつて足尾町内を走り、住民の貴重な足ともなっていたガソリン機関車を復元しようというプロジェクトです。かつて臼井茂信さんが発表された「フォード万歳」で一躍有名になったこのガソリン機関車は、馬車鉄道の近代化のために足尾銅山工作係がA形フォード・エンジンのパワーユニットを使って製造したもので、かなりの数の同系機が足尾の町中を走り回っていたといいます。
▲かつて足尾の街中を走っていたフォード・エンジンを使ったガソリン機関車。この機関車の復元プロジェクトが始まっている。'08.3.25 写真所蔵:長井一雄(足尾歴史館)
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▲通洞駅付近のガソリン軌道跡。左側の細い路地が軌道跡である。足尾歴史館は画面左上の高台にある。'08.3.25
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残念ながら昭和30年代に入るとガソリン軌道は廃止され、人々の記憶からも遠ざかりつつありましたが、その愛らしい姿を足尾の町の活性化のシンボルにしようと、「足尾歴史館」に集う皆さんが復元プロジェクトに取り組んでいるというわけです。

masuokasan24.jpgすでに歴史館の庭には2フィートゲージのエンドレス軌道が新設されており、来年以降、伝説のフォードがそのエンジン音を響かせてくれるはずです。ただ、そうなるとせっかく軌道が完成しながらも当面動かせる機関車がない…ということで白羽の矢が立てられたのが加藤製作所製の4tディーゼル機関車です。一昨年の武蔵村山市のイベントで展示された(→こちら)ものなので、ご存知の方も少なくないでしょう。
▲足尾歴史館のエントランス。来月の「通洞駅祭」に向けて着々と準備が進んでいる。'08.3.25
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▲まずは私がインストラクター役となって基本的な運転方法をお教えする。ラリーカーならぬ「機関車」を運転するのはさすがの増岡さんも初めて。'08.3.25
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実はこの機関車、これまで詳らかにはしてまいりませんでしたが、私が3人の仲間と個人所有している私有貨車ならぬ“私有機関車”なのです。14年ほど前に神奈川臨海鉄道塩浜機関区横にあった内燃車輌整備会社・森工業さんでフル・レストレーションを行なって動態復元をいたしました。今回は「けいてつ協会」からの要請でこの足尾歴史館にお貸しすることにしたもので、今年は同館の各種イベントで元気に走り回る姿をお目に掛けられると思います。

masuokasan26.jpg増岡さんにご用意した“サプライズ”とは実はこの加藤くんで、ほかならぬ世界的ラリードライバーの増岡さんに「機関車」を運転してもらおうというのです。事前に訪問日程をお知らせしておりましたので、整備を担当してくれている地元のブラザーモータースの町田 洋さんが前日までエンジン調整を行ない、私たちが到着した時にはすでに予熱も済んでいつでも動かせる状態。まずは私が増岡さんを横に乗せて1往復運転してレクチャーを行い、いよいよ増岡さんがスロットルを握ります。ところが…本当に驚いたことに、一度操作を見ただけなのにこちらが呆気にとられるほどスムースに運転されるではないですか!
▲いざ単独運転開始。さすがにあっという間に運転方法を会得、恐れ入りました。'08.3.25
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▲これがわが愛機(?)のキャブ内機器レイアウト。とにかくどれもスパルタンな操作フィーリングだ。'08.3.25
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床からダイレクトに生えたストロークの長いクラッチペダルといい、あらゆる操作系が重く、硬く、スムースでなく…にも関わらず、エンストどころか今まで何回も経験してこられたような運転ぶり。これには見守っている歴史館の皆さんもびっくり、さすが世界的な“運転のプロ”です。

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というわけで、今日は前代未聞の椿事=世界的ラリードライバー増岡 浩さんが運転する加藤くんの動画をお目にかけましょう。
▲上の画像をクリックすると自動的に動画の再生(約2分)を開始します。
※音声付きですので、クリックする前に周囲の環境にご配慮ください。なお、Macでは再生できない場合があります。

なお、足尾歴史館では「通洞駅祭?わ鐵に乗って足尾へ行こう!」イベントの一環として来月4月26日(土曜日)・27日(日曜日)の2日間(10:00?16:00)、この加藤くんを公開運転する予定です。(詳しくは→こちら

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