鉄道ホビダス

2008年3月27日アーカイブ

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▲いよいよトワイラ探検に出発! ラリーアート特別仕様のデリカのリアに、私がアメリカで買ってきた“You are following a train lover.”のステッカーを貼ろうとする増岡さん。ちなみにステッカーの意味は直訳すれば「あなたは“鉄ちゃん”の後ろを走っている」となるが、列車や廃線跡などを見つけるたびにパニックブレーキを掛けるやつだから追突注意…といったアメリカンジョーク。'08.3.25
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クルマにあまり詳しくない方でも“パリダカ”と通称されるダカール・ラリー(パリ・ダカール・ラリー)はご存知でしょう。残念ながら今年はルートにあたるモーリタニアの治安状態悪化のため直前に中止となってしまいましたが、その“パリダカ”で2002年と2003年の2回にわたって総合優勝を手にした日本人が増岡 浩さんです。と、ここまでは改めて紹介されなくても…とおっしゃる方も少なくないでしょうが、それではその増岡さんが極めて熱心なレールファン、しかもトワイライトゾ?ン・ファンだと知っている方はほとんどおられないはずです。

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▲桜にはちょっと早いが、わたらせ渓谷鉄道はまさに春爛漫。うぐいすの鳴き声も聞こえる中を716Dが駆け抜けてゆく。'08.3.25 花輪?水沼
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そんな増岡さんから、一日トワイライトゾ?ンの旅をご一緒にとお誘いを受け、一昨日、足尾から日光を巡ってきました。わたらせ渓谷鉄道沿いに足尾線の旧線跡や休止線を見つつ、足尾銅山馬車鉄道の軌道跡を辿って日光側に抜け、さらに東武日光軌道線の線路跡も探検しようという少々欲張りなプランです。

masuokasan03.jpg真っ赤な塗色が目を引くラリーアート特別仕様のデリカで現れた増岡さん、ひさしぶりの“鉄道”に、はなから少々興奮ぎみです。それもそのはず、八高線の金子駅近くで生まれ育った増岡さんは、あの「金子坂」のD51重連を原点に鉄道趣味にのめり込み、中学校に入ると北海道から九州まで蒸機を求めて東奔西走。快晴の駒ケ岳バックに大沼を行くD52の作品は地元・入間市の写真展で金賞に輝いたこともあるほどの腕前です。
▲上神梅駅本屋はまるで40年前にタイムスリップしたような趣あるもの。木製のラッチが泣かせる。'08.3.25
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masuokasan06.jpg蒸機を追って各地を訪れたなかでも、とりわけお好きだったのは冬の常紋だそうで、「あのブラスト音、今でもくっきりと耳に残っています。いやぁ、良かったですね」と、ステアリングを握りながらの話にも思わず熱が入ります。「あの常紋トンネル、行きは信号場の人が電気を点けてくれるけど、帰りは真っ暗ななか手探りで信号場まで帰ってこなければならない…あれが怖かったですね」と、同時代体験している私にとっても思わず膝を叩くお話が次から次へと飛び出して、ロケハンさえもおろそかになってしまいそうです。
▲神戸駅の跨線橋でシャッターチャンスを狙う増岡さん。ちなみに「神戸」(ごうど)は国鉄時代は神戸(こうべ)と混同されかねないため「神土」と表記されていた。'08.3.25
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▲神戸駅はもうすぐ満開の桜に包まれるはず。ちなみに線路はこの先で草木トンネルに入るが、その手前から旧線が遊歩道となって残されている。'08.3.25
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「実はC55 47に旭川から名寄まで添乗させてもらったことがありましてね。まだ中学生だったんですが、一人でC55見たさに宗谷本線まで行ったんですよ」。そう語る増岡さんにとって、ラリーカーの運転と蒸気機関車の乗務は驚くほど共通点があるそうですが、その話は次回以降にご紹介しましょう。

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▲かつてC12重連があえいだ旧線(「C12重連、一度きりの邂逅」参照)跡は草木ダム手前まで遊歩道として整備されている。足尾鉄道時代からのものと思われる煉瓦と石積みのトンネルポータルに感無量の増岡さん。'08.3.25
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masuokasan07.jpgご多聞にもれず1975(昭和50)年の国鉄無煙化とともに行き場(?)のなくなってしまった増岡さん、ELやDLにシフトすることもできず、しばらくは鉄道趣味から遠ざかり、オフロードレースの世界に没頭することになります。しかし、ある時、所属する三菱自動車のテストコースのある帯広で少しオフタイムが取れ、蒸機時代に一度は見てみたかった狩勝峠旧線へと足を伸ばします。この時の感動が増岡さんを今度はトワイライトゾ?ンの世界へと駆り立てたのです。「常紋や冷水峠などの現役時代を見ているだけに、線路跡の勾配と曲線、そして隧道などを見ているだけで、どんどんイメージが広がってくるんですね。それからは時間を捻出しては線路跡探しですよ…(笑)」。
▲遊歩道は巨大な草木ダムに突き当たって終わる。増岡さんはダムも大好きだとか…。'08.3.25
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一番印象深かったのは山小屋に一泊しながら踏破した別子鉱山軌道(「別子鉱山鉄道跡を垣間見る」参照)の上部軌道だそうで、北陸本線の杉津(すいづ)越えや地元の西武鉄道安比奈線などは幾度となくリピートして訪れておられるとのこと。国土地理院関東地方測量部まで旧版地形図を探しにゆくなど、そのトワイライターぶりは筋金入りです。

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▲足尾線旧線探訪を終えてさらにわたらせ渓谷鉄道沿いの国道122号線を北上する。そのハンドルさばきたるや…と思いきや、驚くほどにゆっくりと慎重。'08.3.25
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そんな増岡さんに、今回の“コース”中に私からちょっとしたサプライズをご用意しましたが、そのご紹介はまた明日…。

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