鉄道ホビダス

2008年3月 6日アーカイブ

小坂鉄道が運転休止へ。

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またまたローカル私鉄の残念なニュースが飛び込んできました。小坂製錬小坂鉄道(大館?小坂間22.3km)が一昨日、3月4日の列車をもって実質的な運転を終了してしまったのです。
▲3輌のエキゾーストノートを山間に響かせて峠を上る小坂製錬の三重連。'08.2.15 小坂?茂内 P:渡辺勝弘さん(「今日の一枚」より)

小坂製錬はこれまで自社の製錬所で製造した濃硫酸をタンク車で出荷してきましたが、来年度、つまり来る4月からの新型炉の本格稼動にともなって二次産品としての濃硫酸が生じなくなるため、実質的に鉄道輸送する製品そのものがなくなってしまったわけです。

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▲雪晴れに映える名残の三重連。'08.2.22 小坂?茂内 P:大和田浩史さん(「今日の一枚」より)

kosakastn.jpg小坂製錬小坂鉄道には平日2往復の貨物列車が設定されており、小坂?茂内間の第二号隧道をサミットとする峠を越えるために、小坂からの上り列車は補機を連結して3重連として運転されていました。回送機を併結した三重連は別として、牽引定数の関係からの“実質的な”定期三重連としてはわが国最後のもので、それだけにこの三重連見たさに小坂の地を訪れた方も少なくないはずです。また、かつてこのブログでもご紹介(→「茂内駅の腕木式信号機」参照)したように、茂内駅には全国で唯一となってしまった通過信号機が現役で残されていましたが、こちらもついに過去のものとなってしまうわけです。
▲旅客営業が終わってからも小坂駅駅舎はさながら営業時そのままに残されていた。'06.11.23 小坂 P:名取紀之
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小坂製錬は近く正式に国交省東北運輸局に休止を申請する模様で、地方鉄道とはいえ貨物専業、しかも自社貨物輸送のみの専用鉄道的性格の路線だけに、実質的に一昨日の運転が最後となるものと思われます。小坂鉄道の開設は専用軽便鉄道時代の1908(明治41)年。奇しくも開通から100年目に幕を閉じることとなります。