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今年も始まる沼田の修復プロジェクト。

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▲素晴らしい状態に復元されたボールドウィンと協三工業製DL。奥に今年のレストレーション候補のホイットコム製ガソリン機関車の姿が見える。'07.12.2
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一昨年はボールドウィン、そして昨年は協三工業製ディーゼル機関車の修復と積極的な活動を続けている群馬県沼田市の「よみがえれボールドウィン実行委員会」ですが、先日、今年一回目のスタッフ会議が行われ、今年はホイットコム製ガソリン機関車を塗装修復する予定となったそうです。

numatawhitcomb4a.jpg昨年10月には協三製DLの塗装修復完成披露を兼ねて「根利森林鉄道まつり」が行われ、地域の皆さんや遠来のファンでたいへんな盛況だったようですが、私は残念ながら都合がつかず伺えませんでした。それだけに、ぜひ雪の降る前に一度拝見したいと思っていたましたが、幸いなことに12月に入ってからチャンスがあり、丸山会長はじめ皆さんのご案内で現地を訪れることができました。
▲ホイットコムの面相。ラジエータは山田機械製(長野営林局34号機)のものに振り替えられている。'07.12.2
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修復なったボールドウィンと協三製DLを拝見するに、その美しい仕上がりには改めて脱帽でした。お話では県立産業技術専門校の先生の指導を仰ぎながらの作業だったそうですが、年齢も職業も違うボランティアの皆さんが、一年を掛けてここまでするその情熱に、わが国の鉄道保存のひとつの光明を見た思いがします。

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▲生まれは大正時代。車齢80年を超える古典ガソリン機関車の姿は今や工芸品のような味わいを醸し出している。'07.12.2
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さて、今年の修復対象となるホイットコム製ガソリン機関車(長野営林局7号機)ですが、この機関車、1926(大正15)年生まれとボールドウィンに伍するオールドタイマーです。それもそのはず、日本の森林鉄道用内燃機関車の最初の一ページを飾る一党で、奇跡的にここ沼田の林業機械化センターに保存されていたものです。(詳しくは改訂新版『木曽谷の森林鉄道』参照)

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▲キャブも大きく改造されてはいるものの、側面にドアがなく後部から出入りする方式は原型同様。'07.12.2
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ちなみにホイットコム(Whitcomb)はアメリカはイリノイ州にあったメーカーで、1931(昭和6)年にはボールドウィンに吸収されて同社の内燃機関車部門のひとつとなっています。ボールドウィン・ホイットコムとダブルネームの大きなホームベース型鋳鉄製銘板を持つ合併後の製品は欧米各地で目にすることができますが、本機のように吸収合併以前の個体は世界的にもほとんど残されておらずたいへん貴重です。今年は果たしてどんなかたちで修復が進むのか今から楽しみです。

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▲運転室内は驚くほどシンプル。エンジンはオリジナルのブダ製から加藤製作所製に換装されているが、それでもディーゼルではなくガソリンエンジン。'07.12.2
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ところで、来週月曜日(18日)のNHKラジオ第一「ビュッフェ131」のコーナーでこの沼田の皆さんの取り組みを簡単にご紹介できる予定です。今回のゲストは俳優の阿藤 快さん。16時30分過ぎからの4分ほどですが、なにぶん生放送ゆえ変更はお含みおきください。なお、毎度のことながら大阪放送局管内は別番組でお聞きになれません。

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