鉄道ホビダス

RAIL EXPOの旅。(2)

第2回:想像を超える大歓待。
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▲会場入口ではパリ郊外でドコービル製蒸機などの積極的な保存活動を展開しているCFC(Chemin de Fer des Chanteraines)がエンジン駆動のドイッツOMZ122を持ち込んでデモ運転。さりげなく散りばめられた枝や枯葉などは、さすがのセンス。'07.11.24

宿泊先のホテルから会場のグランドームまでは高速経由で10分ほど。撮影はおろか敷地内に入れてくれるかどうかさえわからないインダストリアル・ナロー訪問とは違い、いち見学者として公開イベントに向かうのは実に気が楽です。

raiexpo2.1.2.jpg今回の“RAIL EXPO”訪問に際しては、事前にまったくアポイントメントを取っておりませんでした。仕事の関係もあって直前まで渡仏が流動的だったことと、あくまで「夏休み」、プライベートな一人旅ゆえ、あれこれと時間を制約されたくないという思惑もあってのことです。ただ、さすがに名乗りもせずに謎の東洋人が会場内で取材まがいの行為をするのも失礼と、まずは総合受付に挨拶に伺うことにしました。
▲エンジン音を響かせて走り回る列車には幼児も乗せてくれる。とかく過敏にセキュリティーを云々しがちな日本から見るとなんともおおらかな光景。'07.11.24
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▲一般入場を目前にした受付。もちろんチケットチェックのオフィシャルはパリジェンヌ(左)。右は開場とともに賑わうエントランス。'07.11.24

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▲1500台の収容能力があるというグランドーム駐車場は開場間もなく満車状態に…。写真はパーキングロットで見かけたワークスカー(?)たち。'07.11.25
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raiexpo2.bagge1.jpgところがこれが想像もしなかった展開を生むこととなります。名刺と見本誌を差し出して「日本の鉄道誌のエディターだが、今回はプライベートな旅行で趣味として来た」と説明したにもかかわらず、応対に出た方はえらい驚きようで、しばらく待ってくれと姿を消したと思いきや、恰幅の良い髭の男性を連れて戻ってきました。この方がチェアマンのM.J.C.GRANCHER(グランシュール)さんで、今度はどうぞこちらへと奥の事務局へと案内されました。とにかく“ジャポン”の鉄道誌編集者がはるばるやってきたのが皆さんとても嬉しいらしく、「返金しますから入場券を出してください。これがプレスパスです」、「ランチはこちらのミールクーポンで、お飲み物はこのドリンク券で…」と矢継ぎ早に畳みかけられ、こちらはすっかり目が点です。
▲頂戴したプレスキットやIDカード類。全日通用のオフィシャルパス(左)とプレスパス(右)は実にありがたかった。上に小さく見えるのはプレゼントしていただいた主催する“Traverses des Secondaires ”(TDS)の七宝製会員バッジ。
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raiexpo2.night.jpgグランシュールさんにうかがったところ、運営事務局のメンバーも去年までのエキスポ・メトリックとほとんど変わっていないとのこと。なにゆえ今年から運営主体がTDSに代わり“RAIL EXPO”に看板代えしたのかは、いまひとつ要領をえませんでしたが(なにしろ双方ともにおぼつかない英語でのやりとりですので…)、とにかく今年は150あまりのブースを集め、3日間で8000人の入場者数を見込んでいるとのことでした。
▲一般客が退場したあと減光された会場では片付けが進む。テーブルにクロスを掛けるやり方はアメリカのコンベンションでも日本でも大差ない。'07.11.24
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▲「懇親会」を前に壇上で挨拶に立つグランシュール会長。テーブルにはシャンパンやカナッペが並べられ、やはりわが国とはまったく違った雰囲気。ちなみにプラ製の使い捨てシャンパングラス(?)もちょっと新鮮な驚きだった。'07.11.24

このグランシュールさんとの出会い、そしてプレスパスを頂戴したことは期間中の絶大な力となりました。その辺はおいおいご紹介しようと思いますが、私にとって最大のサプライズは会期2日目、土曜日の夜のことでした。「今夜、関係者のパーティーをやるが、ムッシュ・ナトリにもぜひ出席してほしい」とグランシュールさん。日本の模型ショーで言うところの「懇親会」でしょうか。いずれにせよ、一人旅だけにどこかで夕食の手配もせねばならず、彼の地の「懇親会」がいったいどんな雰囲気なのかも知りたくて、あつかましくも参加させていただくことにしました。

raiexpo2.party3.jpg19時閉場。一般参加者が退場後、各ブースの片付けが始まります。片付けといってもテーブルにクロスを掛ける程度。おしゃべりに興じて一向に進まない状況に業を煮やし、事務局がマイクで「シル ヴ プレ…#ж*ШЖ?」と叫んでいる風景も、言葉こそ違えどこかの国の模型ショーでも良く見かけるシーンではあります。
▲パーティーに集合してきた関係者の皆さん。どの顔にも無事に一日が終了した喜びが浮かぶ。'07.11.24
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raiexpo2.party2.jpg予定より大幅に遅れて20時近くに始まったパーティーは、まずは誂えられた雛壇でのグランシュールさんの挨拶で開会。100人ほどの列席者は氏のトークにどっと沸きますが、フランス語会話がまったくわからないこちらとしては何のことやら…。挨拶は10分ほども続いたでしょうか、司会者が「会長、皆さんお待ちですしそろそろ」(もちろん想像ですが…)のような横槍を入れ、会場は再び大爆笑。さていよいよ乾杯(といってもヨーロッパでは乾杯自体はなくそのまま始まります)と思ったその時、「ジャポン?#ж*ШЖ?リダクチュール?#ж*ШЖ?ムッシュ・ナトリ」と私を紹介するグランシュールさんの声と大きな拍手。予想だにしなかったことに、特別ゲストとして紹介を受け、なおかつ英語→仏語の通訳の女性を伴って雛壇上で挨拶をすることになってしまったのです。
▲会長はじめ運営幹部の皆さんに囲まれて記念撮影。とにかく想像を遥かに超えた歓待ぶりには感謝感謝。'07.11.24
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最後に壇上で運営事務局から巨大なシャンパン(1500ml)の贈呈を受け、再び大拍手。あまりの歓待ぶりに夢見心地のまま、パリの夜はふけていったのでした。
(※ちなみに帰国にあたってこの巨大シャンパンが大きな足かせになろうとは、この時点では思ってもみなかったのですが…。)

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