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レイル・マガジン編集長自らが作る編集日記。

2007年10月22日

前原さんと「門デフ」C57を撮りにゆく。(下)

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▲すっかり綺麗になった保存車輌たちが久しぶりに屋外に出された。六甲山中から故郷・頸城に戻って3年、荒廃していた木造車輌も見違えるほど綺麗に復元されている。'07.10.20 百間町

鯨波の撮影ポイントから直江津運輸区に向かう道すがら、ちょうど一般公開されている頸城鉄道のコッペルを見に、もと百間町車庫を利用して設置されている「頸城鉄道展示資料館」を訪ねました。当日は「直江津?柏崎間鉄道開通110周年記念イベント」の一環として直江津駅からシャトルバスも運行されており、すでに会場は多くのファンで賑わっていました。

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▲昔も今も変わらぬ頸城のシンボルであるコッペルの2号機。1911(明治44)年製というからあと4年で100歳を迎えることになる。'07.10.20 百間町
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kubiki07n3.jpg六甲山中に保管されていた頸城鉄道の車輌たち(DC92、ホジ3、ハ6など)が奇跡の帰還を遂げたのは3年前の2004(平成16)年6月('05年6月20日付け本ブログ参照)。頸城商工会の村おこし活動としてスタートした保存・復元活動も、今ではNPO法人「くびきのお宝のこす会」として文字通り軌道にのり、昨年夏に伺った際('06年10月7日付け本ブログ参照)はまだ修復途中だったホジなど3輌も見違えるように綺麗にレストレーションされて公開されていました。会場では副会長の村椿 明さんにご案内いただき、前原さんも興味津々でその説明に聞き入っておられました。
▲2号機のバックビュー。この日も東京や大阪から遠路はるばる多くのファンがやって来ていた。'07.10.20 百間町
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▲興味深そうにコッペル2号機を観察する前原さん(左)。このあと形式写真撮影のためにロッドをさげることになり、前原さんも一緒になって皆でコッペルを押す(右)。'07.10.20 百間町 P:尾藤千秋
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昨年までは構内に置きっぱなしになっていた転車台も、展示資料館内に新たに作られたピットに設置され、現役時代さながらに回転する様子が見られます。しかもその上には地元の子供たちが作った張り子のコッペルが…。いかにも地域の手作りのイベントらしい温かさに包まれた会場です。

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▲現役と見まごうばかりにレストアされたDC92はすぐにでも動きだしそう(左)。右は見事に復元されたハ6。もと魚沼鉄道の2軸客車で、兄弟にあたるハ5は新潟県立自然科学館に保存されている。'07.10.20 百間町
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さて、撮影が一段落した頃から急に風が強くなり、イベントスタッフの皆さんもテントの撤収やらなにやらおおわらわの様子に…。私たちもこれ以上お手を煩わせてはと早々に百間町を辞して直江津運輸区に向かうことにしましたが、実はこの風が数時間後に行く手を阻むことになります。

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▲デッキ付き木造客車を気動車化したという世にも不思議なホジ3の車内。コッペルとともに頸城を代表するこの車輌の整備も進んでいる。'07.10.20 百間町

塚山→鯨波→頸城→直江津運輸区と実に充実した時間を過ごし、あとは帰るばかりと乗り込んだのは直江津17:01発の1017M「はくたか17号」。ところが定時で到着したものの、乗り込んださきから北越急行線内の強風で抑止、結局運転再開まで1時間50分も待たされることとなってしまいました。

kubiki07n7.jpg幸い前原さんもこの日は完全にオフ。今日中に帰京できればということで、すっかり空いてしまった車内(もちろん普通車)で、山下と3人、缶ビールと柿の種でささやかな“反省会”です。「3次型の門デフ」しかも新潟の門デフとあって多少は懐疑的だった3人も、実物を目の当たりにしてからは大絶賛。前原さんも本当によくぞ実現してくれましたよね、と感激収まらぬ様子です。唯一の門デフ+スノープラウ装備だった福知山の11号機になぞらえて、今度は雪の磐西でやってくれないかな、などと3人の勝手な“夢”も飛び出して、逆にあっという間の1時間50分でした。
▲ホジ3の前で記念撮影。中央はお世話になったNPO法人くびきのお宝のこす会副会長の村椿 明さん。'07.10.20 百間町
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つい先ごろ、三十数年来封印してきた鉄道模型を復活させ、まずは一番のお気に入りC55 57を買ってしまったという前原さん。翌朝テレビをつけると「サンデープロジェクト」に生出演して田原総一朗さんと“激論”を戦わせる副代表としての姿が…。前夜とは別人のようなその姿に、かえって「趣味」の大切さを再認識させてもらったような気がします。