鉄道ホビダス

2007年10月17日アーカイブ

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▲「36年前の西舞鶴にて」でご紹介したカット(下)。西舞鶴を発車、伊佐津川への築堤を登るC58牽引の舞鶴線(小浜線)921列車('71.3 西舞鶴?東舞鶴)。上は柴草敏明さんが撮ってくださったその現状定点観測。

10月4日付けでご紹介した「36年前の西舞鶴にて」に再び嬉しいお便りが寄せられました。媒体アドレス宛にメールを下さったのは地元の舞鶴市にお住まいの柴草敏明さん。なんとさっそく「定点観測」写真を撮って送ってくださったのです。

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▲同じく第6伊佐津川橋梁を渡り西舞鶴に下り込むC58重連の上り貨物列車('71.3 東舞鶴?西舞鶴)と、柴草さんが撮影されたその同地点の現状(右)。

「編集長敬白」毎日楽しみに拝見させていただいております。
36年前の舞鶴、現在はどうなっているのかをお送りいたします。伊佐津川橋梁近辺の写真は場所を特定できましたが、C12の写っているところは判りませんでした。当時は港までの線路もあったわけですが、その跡地は遊歩道や畑、生活空間になっています。とりあえずは伊佐津川橋梁の写真と、そこに至る築堤の写真です。橋梁のほうはあまり変化が無い感じですが、築堤のほうは大分雰囲気が変わっています。ただ、編集長の写真の右側に写っている万年塀ですが、今も一部が樹木や草に隠れて残っているのを確認しました。変わらないのは山だけのようです。

nishimaiduru0704.jpgいや、まさかこのブログをご愛読いただいている舞鶴の方から定点観測写真をお送りいただくとは想像もしていなかっただけに、感謝感激です。写真を拝見すると、36年の歳月にも関わらず、伊佐津川橋梁をはじめ意外なほど当時の雰囲気が残されているのに驚かされました。無煙化→電化とめまぐるしく変遷しながらも、やはり生きている線路がある限り、脈々と引き継がれてゆく何かは必ずあるわけで、その点はトワイライトゾ?ンと化した廃線跡とは根本的に異なります。定点観測の楽しさも再認識させてくれた柴草さんに改めてお礼申し上げたいと思います。
▲伊佐津川橋梁を渡る舞鶴線上り電車。まさかこの橋梁を電車が渡ることになろうとは36年前にはゆめゆめ思わなかった。P:柴草敏明
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さて、ここでお詫びと訂正です。やはり「36年前の西舞鶴にて」をご覧になった幾代 裕さんから寄せられた29680号機の写真を「36年前の西舞鶴によせて」としてご紹介しましたが、その写真キャプションの中で私は「ちなみに蛇足ながら、国産制式機のなかでは9600だけが動輪の位相が他形式と異なって左先行のため、このように絶気前進フルギアの場合、ラジアスロッドは加減リンク上に持ち上がることとなる。この写真はその状況が良く見てとれる。」と解説してしまいましたが、蒸気機関車研究家として知られ、弊社刊『日本の蒸気機関車』の「国鉄蒸機発達史」もお書きいただいた高木宏之さんから「前進フルギアでラジアスロッドが加減リンク上に来るのは、左先行・右先行とは無関係です」とご指摘をいただきました。まさに“蛇足”の極み、ご指摘の通りで汗顔の至りであります。改めて高木さんの解説をご紹介いたしましょう。
「ワルシャート弁装置のようなラジアルギヤでは、ピストンと同位相の動きと、90度ずれた動きとを合成しますが、“90度ずれた動き”はリターンクランクから取ります。その際、8620、 Cxx、 Dxxの各形式は、公式側でリターンクランクが前傾なので、前進時はピストン(クランクピン)より90度遅れた位相となり、9600、 4100、 4110、 6760の各形式は、公式側でリターンクランクが後傾なので、前進時はピストン(クランクピン)より90度進んだ位相となります。90度遅れた位相と、90度進んだ位相とでは、ちょうど逆相(180度)となりますので、前進時にラジアスロッドが加減リンク下でなく、上に来るわけです」。
高木さんには『国鉄時代』にも頻繁にご登場いただき、打ち合わせでご来社いただいた際には数々の機械工学的サジェスチョンもいただいております。
29680の写真をお送りいただいた幾代さん、「定点観測」をしてくださった柴草さん、そしてご指摘いただいた高木さんと、「36年前の西舞鶴」は期せずして鉄道趣味の深さ、楽しさ、そして繋がりを実感させてくれる展開となったようです。

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