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レイル・マガジン編集長自らが作る編集日記。

2007年9月22日

丸瀬布いこいの森を訪ねる。(上)

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▲温暖化とはいえ、9月中旬ともなると北の大地はさすがに秋の気配に包まれる。もと上松運輸営林署のB型14号客車を牽いて園内をゆっくりと走る「雨宮21号」。'07.9.16
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先週はひさしぶりに丸瀬布の「森林公園いこいの森」を訪ねてきました。丸瀬布町の…とつい書いてしまいそうですが、丸瀬布町は一昨年10月に遠軽町、生田原町、白滝村と合併し、現在では遠軽町となっており、日本鉄道保存協会の加盟団体名も丸瀬布町から遠軽町へと替わっています。

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▲予備機とはいえ常に稼動状態で待機しているもと鶴居村営軌道の運輸工業製6tディーゼル機関車。「雨宮21号」は常に脚光を浴びるが、こちらはとかく忘れられがち。'07.9.16
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maruseppu5n.jpg 東京の残暑が嘘のように、いこいの森には秋の気配が色濃く漂っていました。夏休み後の初の連休とあって園内も賑わっており、いこいの森の象徴とも言える「雨宮21号」も30分ヘッドの運転です。この雨宮21号、2004(平成16)年に「北海道遺産」に指定され、今や地域の宝から北海道の宝へとステップアップした感があります。ただ今回の主目的はその雨宮21号ではなく、運輸工業製のディーゼル機関車をつぶさに見せていただくことでした。鶴居村営軌道の生き残りであるこの6tDLは1959(昭和34)年の製造。現地で静態保存されている泰和製DLの兄貴分にあたる存在です。
▲そのキャブ内。C62 3も手がけた札幌交通機械の手によってフル・レストレーションされただけあって、調子はすこぶる良いという。'07.9.16
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▲釧路市内の新宮商工防腐工場で1989(平成元)年まで使用されていた本機は、道内のファンの熱意が丸瀬布町を動かして奇跡の復活を遂げた。'07.9.16
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鶴居村営軌道廃止後、釧路市の新宮商工防腐工場のストックヤードで入換えに使用されていたものを、丸瀬布町が徹底的に修復・整備して導入したのが1996(平成8)年春。現在では雨宮21号の検査時をはじめ、急な団体客到来時の「団臨」牽引用などに大活躍しているとのことです。

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▲西武鉄道から譲渡された同社山口線で活躍していた532号(左)は展示棟でその姿を目にすることができる。右は丸瀬布森林鉄道で使用されていた緩急車。'07.9.16
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maruseppu6n.jpg園内にはこれら動態保存車輌のほかにも数多くの静態保存車輌があり、つぶさに見ていると時間の経つのを忘れかねません。ことに西武鉄道山口線で活躍していた532号機は、その最後の夜、ユネスコ村駅で火を落とすまで見届けた機関車だけに、再会は感慨もひとしおでした。ちなみにこれらの静態保存車輌が展示されている構内外れの4線の車庫は、冬季間はシートですっぽりと覆われて雪解けの季節を待つのだそうです。
▲532号とともに西武鉄道からやってきたもと井笠鉄道の客車たちは多客時の主力として活躍している。'07.9.16
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▲展示棟にはこんな車輌も…。住友鴻之舞鉱山で使用されていた協三工業製坑内用3tディーゼル機関車(1954年7月製/製番号3098)。'07.9.16
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先週に続いての連休となったこの週末は、開園時間が19時まで延長されて雨宮21号牽引による「お月見列車」が走っているはずです。さて、明日は動画を交えて北海道遺産となった雨宮21号の元気な姿をお目にかけることにしましょう。