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2007年7月14日アーカイブ

いすみ鉄道を行く。

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▲いすみ鉄道大原駅で発車を待つ大多喜行き(左)と上総中野行き(右)のいすみ200形。車輌的にはこのLE-Car7輌がすべてと少々物足りない感は否めない。画面右端に「わかしお」の255系が見える。'05.9.4
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先日の鹿島鉄道廃止は関東在住の非電化私鉄ファンにとっては大きな衝撃でしたが、千葉・茨城方面にはまだまだ魅力的な非電化私鉄が残されています。最近ではテレビや映画などメディアへの露出も多い小湊鐵道はその筆頭ですが、小湊と接続して房総半島を縦断している「いすみ鉄道」の方はなぜかあまり話題にのぼらないようです。

isumi3n.jpg首都圏から近そうに見えて意外と遠い地理的条件もあるのでしょうが、走っている車輌がLE-CarⅡシリーズの同形車7輌のみという点も敬遠材料となってしまっているのかも知れません。ただ、その2点を除けば、いすみ鉄道は非電化私鉄ファンにとって一度は訪ねてみたい魅力に溢れていると言ってもよいでしょう。延長26.8kmの路線は平野部・山間部とさまざまな表情を持ち、駅構内はもとより、周辺に点在する歴史的ストラクチャーも一見の価値があります。
▲JR外房線大原駅。ベンディングマシンと売店が正面を固めてしまってはいるが、本屋そのものはかつての房総東線時代の名残りをとどめる。奥にいすみ鉄道乗り場が見える。'05.9.4
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▲JR側駅舎(左)からいすみ鉄道側(右)へはもともと同じ国鉄駅だっただけに形ばかりの仕切りとラッチがあるだけ。'05.9.4

いすみ鉄道のルーツは大正年間に大原?大多喜間を結んだ夷隅軌道で、昭和になってから国有化されて木原線となったものです。国鉄木原線時代は国鉄初のレールバス=キハ10000(のちのキハ01)が投入されたことで知られますが、奇遇にもこの当時からレールバスに浅からぬ縁があったわけです。

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▲最大の途中駅である大多喜駅で発車を待つ大原行き。木原線のルーツとなったかつての夷隅軌道の拠点でもあり、現在のいすみ鉄道の本社と車庫もここ大多喜にある。'05.9.4
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1988(昭和63)年3月に第3セクターいすみ鉄道としてスタートして今日にいたっていますが、現在使用中の“いすみ200形”7輌はすべてこの転換時に導入されたもので、新しく思えたLE-CarⅡも来年で20年を迎えることとなるわけです。

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▲車内からのひとコマ。何気ない光景ながら、目障りなケーブル類もなく、これだけすっきりとした非電化路線のシーンは今や貴重。'05.9.4

車輌の塗色が象徴するように沿線は菜の花の名所で、春ともなれば小湊鐵道とともに辺りは菜畑の黄色に染まります。最近では紫陽花や向日葵の栽培にも力を注いでいるそうで、各シーズンの車窓風景に彩りを添えてくれています。あまり知られていませんが、いすみ鉄道の大原から小湊鐵道の五井までを通し(途中下車可)で乗れる「房総横断記念乗車券」(大人1600円)や、マイ自転車を列車に持ち込める「自転車手回り券」(210円)なども発売されており、これからの夏の一日、外房線→いすみ鉄道→小湊鐵道→内房線と巡るラウンドトリップも魅力的ではないでしょうか。

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