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レイル・マガジン編集長自らが作る編集日記。

2007年6月 3日

余部橋梁架け替え工事いよいよ本格化。

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RM本誌でも全国鉄橋サミット、そして連載「余部通信」とこの一年あまり注目を続けてきた山陰本線余部橋梁ですが、去る5月27日、架け替えへの安全祈願祭と起工式が執り行われ、本格的な新橋建設工事が始まりました。
▲いよいよ本格的工事が始まる余部橋梁。安全祈願祭と起工式には全国各地から多数のメディアが取材に訪れた。'07.5.27 P:香美町提供

amarubekikoushiki2n.jpgJR関係者や周辺自治体の首長、それに地元の皆さんら百人あまりが参加して行われたこの日の式典は、安全祈願の神事の後、参列者一同が1986(昭和61)年の列車転落事故慰霊碑に献花・黙祷を捧げ、ついで橋梁下に設けられた特設会場で起工式が催されました。この特設会場は従来橋梁下の駐車場兼展望台として使われていたスペースで、今後はここが重機や資材の搬入拠点となってゆきます。
▲起工式式典で“念願・悲願”の新橋梁への期待と、地元・余部小学校の校歌にもうたわれている現鉄橋への思いを語る香美町藤原久嗣町長。'07.5.27 P:香美町提供

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▲JR西日本の丸尾副社長、井戸兵庫県知事をはじめJR・自治体関係者50名余りが列席して行なわれた安全祈願祭。'07.5.27 P:香美町提供

余部橋梁は6名が犠牲となった列車転落事故以来、強風による運転規制が強化され、現在では風速20m以上で抑止されることとなっています。このため冬場を中心に年間80本程度が運休を余儀なくされており、地元にとっても防風壁を備えたコンクリート橋への架け替えは悲願といっていいものでもありました。地元・兵庫県や地元関係市町などが中心となって余部鉄橋対策協議会を立ち上げたのが今から16年も前の1991(平成3)年。以後検討を重ねた結果が、このたび着工した5径間連続PC箱型桁の新橋です。総事業費は約30億円。もちろん防風壁も整備され、運転規制も陸上部と変わらない風速30m程度の規制値となる予定です。

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▲橋梁下のパーキングエリアに立ち並んだテント。いよいよこのスペースを拠点に新橋梁建設工事が本格的に開始される。'07.5.27 P:香美町提供

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▲起工式に先だち1986(昭和61)年12月の列車転落事故慰霊碑に関係者が献花・黙祷をささげた。橋梁下の慰霊碑には今もって献花が絶えず、橋梁撮影に訪れるファンが手を合わせる姿も見られる。'07.5.27 P:香美町提供

新橋の完成は2010(平成22)年秋。すでに高さ3mほどの鉄板が現橋梁の一部の橋脚を覆いはじめており、7月からは大型重機が続々と投入され、夏休み頃にはあたりは工事現場の様相を呈しはじめると思われます。