鉄道ホビダス

いよいよ始まる東京駅舎復原工事。

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▲復原完成後の外観イメージ。上は南ドーム側より、下は北ドーム側より。(提供:JR東日本)

かねてより準備が進められてきた東京駅丸の内駅舎の復原工事の起工式が5月30日に執り行われ、いよいよ世紀の大工事が始まることとなりました。すでにこのブログでも幾度かご紹介していますが、丸の内のシンボルでもある煉瓦作りの本屋は1945(昭和20)年5月の戦災で屋根や3階部分の大半を焼失、その後応急的に復旧されたままとなっています。辰野金吾博士設計の本来の姿は南北に丸屋根のドームを戴いた総3階(一部4階)作りの荘厳なもので、今回の復原工事はこの創建時の姿に戻すことを主眼に行われます。

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▲復原工事の概要図。戦災で焼失した屋根と3階部分(図の赤色部)を復原するとともに、地下部分を新設する。この新設地下部分と駅舎は免震ゴムとオイルダンパーを利用した免震装置によって結ばれる。(提供:JR東日本)
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この東京駅丸の内駅舎は2003(平成15)年には国の重要文化財にも指定されており、JR東日本ではこの文化的遺産である歴史的建造物を未来に継承するとともに、東京駅周辺の開発エリア“Tokyo Station City”の中核としても活用すべく、以下のような計画概要を発表しました。

tokyostn.fig3.jpg〔復原の概要〕 (抜粋)
・現存している駅舎の外壁など主要部分を可能な限り保存・活用し、創建時の姿に復原。
・戦災時に焼失した屋根と3階の外壁を新たに復原。また、駐車場、機械室などを設けるため、地下1、2階を新設。
・南北ドーム内部の見上げ部分を、古写真や文献資料などをもとに復原。コンコース部分は現代の機能にあわせたデザインとする。
・駅舎の耐震性能を向上させるために、現存する駅舎の構造体への加工を極力少なくする工法として免震構造を採用。
・総事業費は概ね500億円を予定。
▲丸の内駅舎を核とした“Tokyo Station City”全体完成予想図。(提供:JR東日本)
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〔施設の概要〕 (抜粋)
・復原後の駅舎は、既存の駅舎同様に駅施設、ホテル、ステーションギャラリーとして使用。
・ホテルについては、日本の表玄関という立地や重要文化財の中に存する強みを活かしたホテルとする。また、日本を代表するセントラルステーションに相応しい客室(約150室)、レストラン、宴会場を検討。
・ステーションギャラリーについては、展示空間と合わせた設備面の整備を行い、これまで以上に重要文化財である丸の内駅舎を身近に触れながら見学できる快適な展示施設とする。

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▲南北のドームの見上げ部分も創建時の装いを模して復原される。花飾りや鳳凰型のレリーフ、鷲型の彫刻、兜型のキーストーンなど、さながら万華鏡のような見上げ部が甦る。(提供:JR東日本)

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▲発表された施設の概要。延べ床面積は実に2倍以上、ギャラリースペースは3倍に広がる。(提供:JR東日本)

計画によるとこの復原工事の完成は4年後の2011(平成23)末。かつてこのブログでもご紹介した東京ステーションホテルのレストラン「ばら」バー「カメリア」のような、歴史と風格を感じさせる空間が生まれることをいまから楽しみにしたいと思います。

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