鉄道ホビダス

2007年5月19日アーカイブ

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▲地鉄西魚津駅は北陸本線の築堤と立山連峰を見上げる位置にある。折りしも475系国鉄色復元車が走り去ってゆく。ホーム上の駅名標の表記が「にしうおず」から「にしうおづ」に書き換えられた痕跡があるのに注意。'07.4.29

かねてより一度ゆっくり訪ねてみたいと思いながらなかなか果たせなかった富山地方鉄道西魚津駅を見てきました。北陸本線で黒部から富山を目指すと、魚津駅手前から海側に寄り添ってきた富山地方鉄道本線が大きくカーブを描いて北陸本線をアンダーパスして山側へと転じますが、その大カーブ手前に位置するのが西魚津駅です。

nishiuozu5n.jpg北陸本線の車窓からだと築堤上から見下ろす形となり、好ましい風情のこの交換駅がずっと気になっていました。ちょうど模型のジオラマでも覗いているような感覚で、なおさら印象が強かったのかもしれません。
ちなみにこの西魚津駅に限らず、富山地方鉄道には模型にしたくなるような駅が多く、かつて『模「景」を歩く』でもジャンクションの寺田駅を取り上げたことがあります。
▲恐らく70年以上前からの姿であろう駅本屋上部には、右書きの切り抜き文字の駅名が掲げられている。'07.4.29

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▲そのまま模型化したくなるような西魚津駅全景。傍らにはランドマークとなっている大きな木があり、夏には心地よい日陰をつくるに違いない。'07.4.29

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▲木製のまま残るラッチを出ると、対向式の上下ホームにはささやかな上屋が設けられている。積雪対策なのか、凝った骨組みで階段部分を覆うスタイルのこのホーム上屋は岩峅寺など地鉄他駅でも見られる。'07.4.29

nishiuozu6n.jpgこの西魚津駅、開設は1936(昭和11)年8月21日で、富山電気鉄道時代(1943=昭和18年より富山地方鉄道)の築造です。残念ながら1997(平成9)年に無人化されてしまい、各所に傷みが目立ちはじめてはいますが、開業時の気概を感じさせる風格ある本屋をはじめ、特徴的な木造のホーム上屋など一見の価値は充分です。
ところでこの西魚津駅、すぐ西側の魚津自動車学校の前あたりが一面のチューリップ畑になっており、JR北陸本線の有名撮影ポイントとして知られています。残雪の立山連峰をバックにチューリップ畑の築堤を行く…観光パンフレットでもお馴染みのあの場所です。
▲本屋正面側の柱。無人駅となって荒廃しつつあるものの、こんな柱の造作ひとつにも、開業当時のこの駅の風格が感じられる。'07.4.29

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▲到着しようとするのは電鉄富山行き。電鉄魚津が交換不可能なため、無人駅ながら当駅で交換する列車も設定されている。背後に見える築堤は北陸本線。'07.4.29

かつてこのブログでも書いたことがあるように、個人的には富山地方鉄道というと夏の夕方の印象が強いのですが、期せずしてこの日も夏を思わせる気温の夕方でした。夕日に映える西魚津駅の印象は、またしても“地鉄=夏の夕方”のイメージを強固なものにしてしまいそうです。

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