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函館市交の新しい風。

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現在発売中の『Rail Magazine』4月号(No.283)誌上でも詳しくお伝えしていますが、函館市交通局に実に可愛らしい超低床電車がお目見えします。各地に超低床電車“リトルダンサー”シリーズを納入しているアルナ車両製のこの電車、純国産の超低床電車としては初めての2車体連接構造を採用しており、しかもその全長は13250mmと、大先輩の500形(13050mm)と比べてもわずか200mmしか違わないミニ連接車です。
▲横から見るとその“ショーティー”ぶりは微笑ましくさえある。右がA
車、左がB車でそれぞれの車体長はわずか6150mmしかない。台車は見えないが、各車ホイールベース1600mm、車輪径610mmの住友金属製。(函館市交通局提供)

hakodate96002n.jpgすでに函館市交では2002(平成14)年に部分低床車8100形を導入していますが、今回新製された連接車は台車上の通路部分まで含めた完全超低床車です。それではいったいどうやってこの超低床化を実現したかというと、主電動機を運転席下付近の床下に装架する車体装架式直角カルダン方式によって台車上のスペースを捻出しているのです。この方式は長崎電気軌道の3000形でも採用されたもので、国内2例目となります。本誌誌上に掲載した竣功図を仔細に見てみると、随所に設計陣のご苦労が滲み出ており、一時は劣勢だった日本のトラム技術もここまで来たかと感慨も一入です。
▲本誌今月号では竣功図・諸元表を含めてご紹介している。春の訪れとともにこのミニ超低床連接車が函館の街を走り始める。

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▲箱館山をバックに走る函館市交511号。戦後大量増備されたこの500形が長らく函館を代表する車輌であったが、現在ではわずか数輌を残すのみとなっている。これからは9600形が函館の新しい風となってゆくに違いない。'84.12.31

形式は9600形。なにゆえ9600形なのかと伺ってみると、これまでの8000番代の次の9000番代に2006年度の「6」を組み合わせたものとのこと。函館市民から寄せられた愛称も近日中に決定し、今月下旬から営業運転にお目見えするそうです。

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2007年3月   

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