鉄道ホビダス

2007年3月21日アーカイブ

阪堺電軌モ163に出会う。

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今日は私用で大阪へ。帰りしなひさしぶりに阪堺電気軌道阪堺線をのぞいてきました。ラッキーなことにちょうど旧南海時代の塗色に復元されたモ163号が運用に入っており、現役最古参電車の元気な姿に接することができました。
▲来年で生誕80年を迎えるモ163の面構え。左右に掲げた尾灯にLP42形前照灯…伝統の旧南海塗色がよく似合う。'07.3.21 恵美須町

hankai163nn2.jpgこのモ161形163号は実に1928(昭和3)年生まれの半鋼製車です。合計16輌の仲間がいましたが、現在残っているのは10輌。ほとんどは阪堺電軌旧型車標準色ともいえるグリーンに白帯の塗色ですが、この163号と162号の2輌のみ旧南海時代の塗色に塗り変えられて注目を浴びています。
▲南霞町電停に到着した恵美須町行き。高架上はJRの新今宮駅ホーム。'07.3.21

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おまけに1928(昭和3)年川崎車輌製のこの2輌、気がついてみると営業用の私鉄電車としては今や最古の存在となっています。来年で実に車齢80歳。現在走っているどの動態保存蒸機よりも古いわけですから、その年季の入り方は半端ではありません。
▲阪堺線の起点・恵美須町を発車してゆくモ163。右に見える木造の信号扱所もなかなかの雰囲気。ちなみにデータイムの運転本数は平日・土日ともに5往復ほど。'07.3.21

hankai163n2.jpgこのモ162・163を拝もうと実は昨年も立ち寄ったことがあるのですが、その時は見事に空振り。どうやら冷房が搭載されていない関係から夏場は運用から外されているようで、元気に走り回る姿を見られるのは10~5月くらいの間のようです。
▲発車を待つモ163。モ601やモ701といった新型車に混じってこんな古豪が営業運転に入っているのがなんともうれしい。恵美須町'07.3.21

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▲ガラガラと盛大な吊り掛け音を響かせて踏切をわたる。南海時代の復元塗色車はこの163号と僚車162号の2輌のみ。'07.3.21 南霞町

1980(昭和55)年に南海から分離独立した阪堺電気軌道は、恵美須町~浜寺駅前間14.1kmの「阪堺線」と、天王寺駅前~住吉公園間4.6kmの「上町線」を擁し、大阪の路面電車として親しまれています。ただ路面区間は驚くほど少なくほとんどが専用軌道で、東京の都電荒川線や東急世田谷線と同じく、それが命脈を保つキーポイントになっているのでしょう。

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▲モ163の車内。開口部の広い中央扉を入ると、座席のえんじ色のモケットに木製の袖仕切り等々、そこには懐かしい路面電車の客室空間が広がっている。なお、平野線(今池~平野間5.9km/1980年廃止)で使用されていた後輩のモ217は先日お伝えしたように和歌山の交通公園に保存されている。'07.3.21 恵美須町

最後に通天閣を仰ぎ見る起点の恵美須町駅で見かけたちょっと気になる木造の信号扱所もご覧に入れましょう。この恵美須町駅、行灯式の車止めやらなにやら、ほかにも模型心をくすぐるシーンがそこかしこに見受けられ、まさに「模“景”を歩く」にうってつけの駅です。

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▲恵美須町駅の信号扱所をもう一度…。モデラーにとっては実に気になるストラクチャーで、わずかな時間ながらいろいろな角度から「模“景”を歩く」を試みた。'07.3.21

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