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名残の鹿島鉄道へ…。(上) 動画付

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昨日の日曜日は本誌今月号で「鹿島鉄道よ、永遠に!」をご発表いただいた「カシノリ」の武田忠雄さんのご案内で、廃止まであと一ヶ月余りとなった鹿島鉄道を訪問してきました。
▲お馴染みの石岡駅上り方の跨線橋から朝の鹿島鉄道石岡駅構内を一望する。構内の立ち入りは禁止されているが、この自由通路からは手にとるように構内を見渡せる。DD902の姿が見えないことに注意。'07.2.25 石岡

kashima31n.jpg鹿島鉄道を訪れるのは昨年5月の「こいのぼり号」以来ですから約十ヶ月ぶりとなります。まずは例によって石岡駅上り方の自由通路となっている跨線橋から構内の様子を一望してみますが、なにひとつ変わっていない昔ながらの構内の雰囲気とは裏腹に、眼下の車輌にはすべて惜別のヘッドマークが付けられており、ついにこの鉄道がなくなってしまう現実を実感せざるを得ません。
▲すでに運用中の全車輌に惜別のヘッドマークが付けられている。'07.2.25 鉾田

kashima24n.jpgヘッドマークは下り方は「ありがとうございました 83年間」、上り方は「みなさまさようなら 83年間」と作り分けられ、いずれも「2007.3.31鹿島鉄道」の文字が添えられています。また沿線各駅には廃止に関する告示が張り出されており、利用者ならずとも、1970年代から幾度となく訪ねた私のような者にとっても万感迫る思いがあります。
▲常陸小川駅の待合室に掲げられた手書きの廃止告知。こんなところにも鹿島鉄道の皆さんの生真面目さがにじみ出ている。'07.2.25
クリックするとポップアップします。

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▲珍しくもキハ430形の2連が運用に入った。冬枯れの丘陵地帯に赤と緑の2色のデュオトーンが良く映える。'07.2.25 玉造町?浜

kashima23n.jpgところで昨日はちょっとしたサプライズがありました。通常は2連となる機会の少ないキハ430形2輌がペアを組んで17レ→20レの運用に充当されたのです。グリーンとクリームのツートンに塗られたキハ431が下り方に、赤とクリームのツートンに塗られたキハ432が上り方に連結され、鉾田までの全線を一往復しました。ご存知のようにこのキハ430形は今はなき加越能鉄道加越線の生き残りで、湘南顔が良く似合う全長16.5mの小柄な気動車です。これ以上ないほど晴れわたった霞ヶ浦湖畔をゆく2輌のキハ430形を見ていると、この鉄道が消えてゆく現実になんともやりきれない思いが募ります。
▲沿線きっての“お立ち台”である浜の国道オーバーパスはご覧のとおりの賑わいぶり。ラッキーにもキハ430の2連が運用に就いたとあってシャッターにも力が入る。'07.2.25 玉造町?浜

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▲常陸小川駅構内に展示されているDD901。この角度から見るとまるで現役のようだ。'07.2.25 常陸小川

kashima22n.jpg常陸小川駅構内には“カバさん”ことDD901が保存されており、ちょうど前日に関鉄レールファンCLUBの皆さんが手入れをされたばかりと聞き、立ち寄ってみることにしました。私にとってこのDD901とは忘れられない思い出が多く、再会するたびに懐かしい思いに包まれます。ちなみに、武田さんから伺ったところでは、最後まで現役で残ったDD13タイプのDD902は先週自走でここ常陸小川まで回送され、トレーラーに積み込まれて他所の専用線へと売却されていったそうです。どうりで石岡構内に姿が見えなかったわけです。私にとってはあの「こいのぼり号」での姿が見収めとなってしまったわけですが、次の嫁ぎ先が見つかっただけ救われた気もします。
▲つい先日ボランティアの皆さんの手によって手入れがなされたとあって、ご覧のように状態は良い。'07.2.25 常陸小川

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▲常陸小川駅の側線にはかつてバラス輸送に使われていたホキも留置されたままとなっている。'07.2.25 常陸小川

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▲日曜日とあって終点鉾田駅もご覧の賑わいぶり。地元の方々が野菜を配るなど心温まる光景も見られた。'07.2.25 鉾田

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▲鹿島参宮鉄道時代からの鉾田駅正面玄関(左)とホームに掲げられた地元高校生による「かしてつを救え」の手作り横断幕。'07.2.25 鉾田

それにしても廃止まで40日を切ったとあって、どの列車も乗り納めをしようという人たちで満員なのには驚かされました。廃止記念の全駅硬券入場券セット2500円也も飛ぶような売れ行きで、これまでにも幾度となく繰り返されてきた光景ではありますが、この賑わいが“日常”であったならば…と空しい夢想を抱かずにはいられませんでした。

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▲冬に逆戻りしたかのような寒風吹きすさぶ一日だったが、そのおかげもあってか、普段は午後になると霞みはじめる筑波山が日没までくっきりと見えていた。写真は19列車のKR。'07.2.25 浜?玉造町

●ハンディカムによる安直なものながら動画をご用意しましたので、昨日の鹿島鉄道のハイライトシーンをご覧ください。なお、今回もMacでは再生不可能のようです。Macユーザーの皆さん、まことに申し訳ありません。
動画:キハ430形2連が行く
※上をクリックするとファイルを読み込んだのち再生します。音声付きですので、クリックする前に周囲の環境をご確認ください。

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