鉄道ホビダス

2007年1月21日アーカイブ

「SL冬の湿原号」に乗る。

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今朝の釧路地方の気温は7時半現在零下12℃。東京暮らしの人間にとってはさすがにこたえる寒さですが、幸いにも今日も雲ひとつない快晴、写真撮影には絶好とあって、釧路駅では朝から三脚を携えたファンの姿がそこここで見受けられました。
▲小気味良いブラスト音とともに釧路湿原を駆ける。昨日はエゾシカの姿も見ることができたという。'07.1.21 釧路湿原-細岡

IMGP0455n.jpgさて、「北海道の鉄道と連絡船を保存するシンポジウム」から一夜明けた今日は、三菱大夕張鉄道保存会会長で現在は釧路にお住まいの奥山道紀さんのご案内で、釧路地方のいくつかの保存車輌を見せていただくことにしました。まずは昨日から運転が始まった「SL冬の湿原号」に塘路まで乗車、奥山さんには塘路駅までクルマを回していただき、そこで再びピックアップしていただこうという計画です。
▲塘路を発車してゆく9382レ「SL冬の湿原号」。車内は満席の賑わい。'07.1.21 塘路

IMGP0384n.jpg今日の牽引機C11 171には復活以後、道内各地で遭遇してきていますが、この季節の「SL冬の湿原号」に乗車するのは初めてです。4輌編成の客車内は満席。家族連れの姿が目立ちますが、ちょっと驚きだったのは台湾などからのお客さんがかなりのシェアを占めている点です。私の席の横のボックスのカップルも台湾からの観光客で、蒸気機関車はもとより、ダルマストーブにスルメ、湿原にタンチョウと彼らにとっては珍しいものばかり。それどころか何よりも“雪”が珍しいお国柄ですから、雪原そのものが大きな誘引要素になっているようです。JRはもとより、地元の観光プロモーターもその点はよくわかっているようで、各所で英語のみならず中国語の観光パンフレットを見かけます。
▲名物の“ダルマストーブ”ではスルメが焼かれ、香ばしい匂いが車内にたちこめる。'07.1.21

IMGP0377n.jpgところで、地上からの撮影ではなく、今回あえて乗車してみようと思ったのにはわけがあります。それは釧路発の9382レが逆機牽引だからで、機関車の次位に連結された緩急車から走行中のC11の表情をつぶさに捉えようという魂胆なのです。実はいろいろな条件を考えるとこれが可能なのは今日しかありません。昨日の運転開始から3月18日のシーズン終了までの間で上り列車が逆機牽引となるのは今日と3月17日・18日の3回のみ。ただ3月の2回は編成が客車5輌+緩急車1輌の「基本編成」のため、機関車の次位は緩急車ではなく客車(1号車)となってしまいます。つまり上り列車の機関車次位が緩急車となるのは今日しかないわけです。来週以降の通常運転の下り9381レ(逆機+緩急車+客車5輌)でも同じでは…と思われるかもしれませんが、釧網本線の線型からしてほとんど逆光ぎみとなってしまうはずで、煙室扉正面に日が当たった表情を捉えるには今日がベストというわけです。
▲釧路川を渡る9382レ。次位に連結された緩急車から力行する機関車の表情をつぶさに見ることができるのは逆機運転ならではの美点。'07.1.21 釧路-東釧路

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▲復活から今年で8年目を迎えるC11 171。各地に見られるC11ながら、北の大地を駆けるJR北海道の2輌には、また格別の魅力がある。'07.1.21 釧路運輸車両所

塘路まで40分あまりの短い旅でしたが、なかなか有意義な時間を過ごすことができました。それにしても、今日の「SL冬の湿原号」を“乗客”のひとりとして見ていて嬉しかったのは、この列車をとりまくJR北海道の皆さんのホスピタリティーの高さです。停車時間には気軽にキャブに子供を乗せて記念撮影に応じ、言葉はわからないながら海外からのお客さんを進んでサポートする…昨晩の「北海道の鉄道と連絡船を保存するシンポジウム」でも討議されましたが、これからの保存鉄道にとって一番重要なのは「来てよかった、また来よう」と思うリピーターを如何に増やしていけるかなのですから…。

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