鉄道ホビダス

2007年1月11日アーカイブ

CGで甦るあの日の夕張。

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全国的に報道された予算1万円からの手作りの成人式や、予想外の管理職大量退職など、財政破綻に揺れる夕張市を巡っては、この年末年始も悲喜こもごもの話題がメディアを賑わしてきましたが、このブログでもたびたびご紹介してきた夕張鉄道や三菱大夕張鉄道の蒸気機関車を保存する石炭の歴史村SL館や、「南大夕張列車公園」として整備予定だったシューパロダム周辺の先行きは依然不透明なままです。昨年末には北海道産業考古学会が北海道知事や夕張市長に存続要望書を提出、今後の運営を考えるシンポジウムも開催されるなど懸命な模索が続いています。
▲紅葉の山々に重連のブラスト音が響く。夕張鉄道最盛期のシーン。(「故郷夕張へ」より)

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▲夕張発電所(2006年5月制作)/明治34年に1鉱(丁未抗)前に建てられて炭鉱の動力や家庭の電灯などに使われていた。この発電所は大規模な清水沢火力発電所が建設されたり、その後の発電所の集約化により昭和15年にその使命を終えた。(HP解説より)

ennhoroeki.1njpg.jpgそんななか「三菱大夕張鉄道保存会」の奥山道紀さんから、夕張を語り継ぎ元気づけるコンピュータ・グラフィック(CG)を制作されている方がおられますと、熊谷邦行さんをご紹介いただきました。ご自身のホームページ(最下段のリンク参照)上にCGで再現した往年の夕張鉄道、大夕張鉄道、真谷地専用線、それに国鉄夕張線などの情景を次々とアップされておられ、写真にはない夢のあるタッチと、地元を知り尽くした方ならではの視点に思わず釘付けになってしまいました。ことに夕張鉄道は「故郷夕張へ」と題して全線各駅・各所を42シーンにも分けて紹介されており、まさに夕鉄一大絵巻の感があります。野幌をスタートに、画面上の「夕張本町」行きの切符をクリックすると駅順に画面が進み、炭都・夕張に力が漲っていた時代が次々と展開してゆきます。
▲遠幌駅(2006年10月制作)/遠幌駅は1940年遠幌加別停留所として開業した。その2年後に遠幌駅と改称し駅舎も建てられた。この駅舎はその後に建てられたものらしいが、一部切妻屋根が付いた寄せ棟造りで、随所に菱組が取り入れられていた和風建築。夕張岳山麓から森林鉄道で運ばれて来た木材や、北炭遠幌鉱の石炭などの積出し駅だった。(HP解説より)

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▲夕陽の三弦橋と森林鉄道のSL(2006年制作)/シュ?パロ湖に架かる美しい三弦橋にSLを走らせてみた。たまねぎ型の煙突に特徴がある。多くの森林鉄道のSLの場合、煙突から出る火の粉対策として作られていた。この三弦橋が出来る前にSLは廃車になっていた。(HP解説より)

熊谷さんはプロフィールを拝見すると1948(昭和23)年の夕張生まれ。現在は札幌市に居を移しながらも、故郷夕張への思い熱く、鉄道のみならず歴史的建造物や記憶に残る情景などを精力的にCG化されてきています。一部をここに転載させていただきましたが、それぞれの作品に添えられた解説も実に読み応えがあり、ぜひ一度ご覧になられることをお薦めいたします。ちなみにHPではこの一連のCGアートの制作プロセスも段階を追って解説されており、イラストレーションに興味をお持ちの方にも役立つのではないかと思います。

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▲だるまストーブと夕張岳(2006年9月制作)/下り大夕張炭山駅行きSL4号機は、だるまストーブをのせたスハニ6のほか空になったセキ十数輌を牽引していた。ブルーのレザーシート、木製の背もたれは、どれだけの多くの方々の思いを乗せて来たのだろうか。シュ?パロ湖駅を過ぎたあたりから進行方向右手には、雪で覆われた秀峰夕張岳が望めた。(HP解説より)

imayomigaeru1nn.jpgさて、そんな窮地に立たされている夕張をはじめ、北海道内で鉄道や連絡船の保存活動、または現在運行している鉄道の支援活動を展開している団体が一堂に会して情報交換を行おうという初の試み「北海道の鉄道と連絡船を保存するシンポジウム」(仮称)が来る1月20日(土曜日)に釧路で開催されます。「釧路臨港鉄道の会」を実行委員会に、JR北海道をはじめ三菱大夕張鉄道保存会など道内の保存・支援団体が集うこのシンポジウムから新たな展開が生まれることが期待されます。
・日時:1月20日(土曜日) 19時?20時30分
・場所:釧路東急イン(JR釧路駅前)
▲上の鹿ノ谷の画像がリンクボタンになっています。クリックすると熊谷さんのHPに飛びます。

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