鉄道ホビダス

エキスポ・メトリック2006レポート。(上)

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世界3大ナローゲージ・モデル・エキジビションのひとつとして昨年もご紹介したフランスの「エキスポ・メトリック」(Expometrique)が先週開催され、例によってヨーロッパ赴任中の同期生・岡山英明君が様子を見てきてくれましたので、今日から彼の写真で、ヨーロッパの最新ナローゲージ・モデル事情をお伝えすることにしましょう。
(昨年の様子は次のリンクをクリックするとご覧になれます。「エキスポ・メトリック2005」
▲典型的なフランスの片田舎のナローを再現したOe14のレイアウトセクション。とりたてて特筆すべきこともなさそうに見えるが、実はいかにもフランスらしいギミック、いやエスプリが仕組まれている。「そうか、その手があったか!」と思わず膝を叩いてしまったその種明かしは連載最後に…。'06.11.26 P:岡山英明

emr2.jpg昨年も記しましたが、世界3大ナローゲージ・モデル・エキジビション(アメリカの「ナローゲージ・コンベンション」、イギリスの「エキスポ・ナローゲージ」、そしてフランスの「エキスポ・メトリック」)のなかで、私は唯一「エキスポ・メトリック」だけは参加したことがありません。それだけに十年以上も前から憧れは募るばかりですが、毎年開催時期が11月末と、雑誌屋にとっては一年で一番多忙な「年末進行」目前とあってなかなか夢はかないません。年初には今年こそは…と思っていたのですが、結局今年も断念せざるをえず、岡山君からのレポートを羨ましく見ることとなりました。ちなみにその岡山君、一緒だったデュランゴのナローゲージ・コンベンション、先日レポートしてくれたロンドンのエキスポ・ナローゲージ、そしてこのエキスポ・メトリックと、今年は世界3大ナローゲージ・モデル・エキジビションを完全制覇(?)したことになります。日本人としてはもとより、恐らく世界的にも稀有な例ではないでしょうか。
▲会場のグランドドーム。開場前から行列ができていたという。'06.11.26 P:岡山英明

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▲たいへんな賑わいをみせるドーム内のエキスポ・メトリック会場。アメリカのナローゲージ・コンベンションと比べて子供の姿も少なくない。'06.11.26 P:岡山英明

emr6.jpgさて、例によってパリ郊外のグランドドームを会場に開催された今年の「エキスポ・メトリック2006」ですが、とにかく想像以上の賑わいだったようです。岡山君が着いた開場15分前にはすでに入口に長蛇の列が…。GEMME事務局で聞いたところでは、3日間の入場者数は7000人以上とのこと。1700(seventeen-hundred)の聞き間違えではないかと再確認すると、いや7000(seventy-hundred)だとわざわざ紙に「7000」と書いてくれたそうです。ちなみに昨年の総入場者数は7500人。アメリカのナローゲージ・コンベンションの実に3倍です。
▲グランドドーム入口にディスプレーされた実物の超小型ロコ。'06.11.26 P:岡山英明

emr5.jpgエキスポ・メトリックとはいうものの、展示内容はナローとスタンダード・ゲージ半々といったところで、メジャーどころではロコ社も立派なブースを構えて出店していたとのことです。当然来場者もメインラインものをお目当ての方も少なくありません。ひとわたり見て回ったあとでの岡山君の感想としては、先日の英国のエキスポ・ナローゲージと同様に「工作志向」が強いことが第一印象だったと言います。とにかくレイアウトのストラクチャーや素材関係の出店が豊富で、木や岩のラバーモールド、最近急速に流行りはじめた草を「立てて生やす」道具、さらにはフライス盤・旋盤、塗装用コンプレッサー・エアブラシから細かなキサゲエンドミルの類まで、ありとあらゆる道具屋さんも軒を連ねていたそうです。
▲同様に入場口には実物のナベトロの展示も。モデル・エキジビションとはいえ、こんなさりげない仕掛けが心憎い。'06.11.26 P:岡山英明

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▲エキスポ・メトリックにはここぞとばかりクラブレイアウトも多数展示される。かの地でも昨今はモジュール・レイアウトが人気のようだ。'06.11.26 P:岡山英明

今年ひさしぶりに参加したナローゲージ・コンベンションで、アメリカではOn30の台頭に象徴されるように、“ready to run”志向が強まってきているのを実感しました。以前は見かけた歯科技工士がつかうようなキサゲや手術用の止血鉗子を専門に取り扱っていた店も今年のデュランゴには出店しておらず、岡山君は「アメリカでは安楽志向が進み、商売にならなくなったのでしょうか」とメールに記しています。その一方で、ヨーロッパの“工作熱”はまだまだ旺盛のようで、さまざまなマテリアルや技法が次々と生み出されてきています。

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