鉄道ホビダス

“Steamy Ladies”カレンダーのこと。

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早いもので書店の店頭には来年のカレンダーが所狭しと並べられていますが、先日、このブログでも何回かご紹介したことのある英国人ファン、テッド(Ted)ことエドワード・タルボット(Edward Talbot)さんからカレンダーが送られてきました。ところがただの英国の保存鉄道のカレンダーとばかり思って中を開けてびっくり、“Steamy Ladies calendar”と銘打たれたこのカレンダー、なんとヌード・カレンダーではないですか!
▲“Steamy Ladies calendar”表紙。右下にマックミラン・キャンサー・リリーフ・ファンドへの協賛であることがうたわれている。

IMGP9956n.jpg英国人も趣味の悪いジョークをやるものだなと思いながらテッドの手紙を読み進むと、どうもとんだ勘違いで、このカレンダーには実は深い背景があったのです。ウェールズにあるフェスティニョグ(FFESTINIOG)鉄道(ウェールズ語のため発音は非常に微妙ですが…)のボランティア、エミリー・シャープさん(27)がこのカレンダーの発案者。奇抜なアイデアに思えるこのカレンダーの収益をマックミラン・キャンサー・リリーフ・ファンド(Macmillan Cancer Relief Fund)に寄託しようというのです。マックミラン・キャンサーはその名のとおり癌(Cancer)の治療とサポートに取り組む英国の巨大な福祉ファンドで、数年前から同様の手法で他業種のカレンダーも作成されているのだそうです。
▲機関士、助士、車掌、出札窓口から駅のパブまで、あらゆる職場で働く姿が各月の絵柄となっている。1月は車掌(Guard)を務める19歳のヘレンさん。すでに5年もフェスティニョグ鉄道のボランティアをしている法学部の学生さん。

IMGP9958n.jpgエミリーさんの呼びかけに集まったのは、11人の女性たち。いずれもフェスティニョグ鉄道の職員やボランティアで、発起人(?)のエミリーさんも本職は本線EWS(English,Welsh and Scottish Railway)の貨物列車の運転士さんだそうです。ノース・ウェールズ・デイリー・ポスト紙によれば、2000部製作したこのカレンダーを一部7ポンドで販売し、その売上の65%をマックミラン・キャンサー・リリーフ・ファンドに寄託する計画とのこと。保存鉄道を運営するボランティアがさらにその先のボランティアに取り組んでゆく…保存鉄道大国=イギリスの底力を思い知らされる“Steamy Ladies calendar”です。
なお、上のリンクをクリックすると“Steamy Ladies”のホームページに飛べ、各月の内容を閲覧できるとともに、ネット上で購入することも可能です。
▲10月の煙管掃除をしている姿はこのカレンダーの発起人のエミリーさん。27歳にしてすでにボランティア歴10年で、本職の本線運転士の合間を縫ってフェスティニョグ鉄道の機関助士や車掌のボランティアをしているという。

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2006年11月   

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