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E233系試運転に乗る。

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12月下旬から中央線東京─大月間と青梅・五日市・八高線、そして私鉄の富士急行で運用を開始する新型通勤電車E233系の報道関係者向けの試乗会が先週17日金曜日に開催され、新井副編集長がこの最新E233系を体験してきましたので、今日はその様子を紹介してもらうことにしましょう。
▲立川-日野間を快走するE233系T1編成試運転列車。折りしも長らく中央線の主として君臨してきた201系がすれ違う。頭上は青梅線のオーバーパス。'06.11.17 P:RM(新井 正)

233siten2.jpg三鷹駅で受付の後、上りホームの5番線へ移動すると、豊田電車区から回送されてきた編成がすでに吉祥寺方の折返し線でスタンバイしています。中央特快東京行きを退避した快速東京行きが出発するといよいよ入線です。この時が唯一走行シーンをカメラにおさめることができるとあって、高尾方のホーム先端は在京TV局、新聞社、そして鉄道誌のスタッフでごたっがえしていました。
▲三鷹駅中線に進入してくる試運転9233列車。待ちうける報道陣が熱い視線を注ぐ。'06.11.17 P:RM(新井 正)

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車輌は今月、新津車両製作所で落成したばかりの編成番号T1で、同製作所にとって初めて送り出すE233系でもあります。編成は、東京方1号車からクハE233-1、モハE233-1、モハE232-1、モハE233-201、モハE232-201、サハE233-501、サハE233-1、モハE233-401、モハE232-401、クハE232-1で、どの車輌も末尾は「1」で構成されるトップナンバー編成でした。
▲八王子駅で折り返しを待つT1編成。T車を含む10輌固定編成だ。'06.11.17 P:RM(新井 正)

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▲左右方向にスクロールする側面のLED方向幕(左)とTc車ファーストナンバーの車体標記。'06.11.17 P:RM(新井 正)
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▲運転台のモニタ装置(左)と車内側扉上部に設けられた情報表示装置。'06.11.17 P:RM(新井 正)

13時9分、E233系臨時9233列車は一路八王子へ向け出発。E231系に比べM車の比率がT車を上回っているため、どことなく頼もしさと力強さが伝わってくるような走りです。このまま加速し、中央特快の速さを体験できるかと思いきや、過密ダイヤの中に盛ったダイヤのため、2駅目の東小金井ではさっそく4分間の通過待ちです。

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▲実に明るくひろびろと感じるE233系客室内。E531と同様にドア部分の床は認識性を向上させるために黄色く塗られている。'06.11.17 P:RM(新井 正)

233siten10.jpgその間に室内を見渡してみましょう。インテリアデザインは常磐線に投入されたE531系をベースに設計されています。やはり目に付くのが側扉上部に備える2画面の運行情報表示器です。右画面には路線図、左画面には広告が表示されるものですが、中央線では初物! 路線図は、誰もが興味深く見入っていました。そして半自動化された側扉の操作ボタンはフラットなものが採用され、見た目にもすっきりとなりましたが、反面、分かりづらいのではとの思いも脳裏をよぎります。よくよく見ると各ボタンの輪郭部には透明の縁があり、LEDが埋め込まれています。折り返し駅の八王子では開くはグリーン、閉まるはレッドの光がここから放たれるという心憎い配慮がなされていました。まさに取り越し苦労でした。
握り棒は弓状のものに変更、天井に備える空調のリターン部には空気清浄機能が内蔵されていますが、本体は見ることができないのが残念です。

▲寒冷地区での保温性を考慮して側ドアには開閉スイッチも設けられている。写真はE233系独自のデザインとなった室内側の開閉スイッチ。'06.11.17 P:RM(新井 正)

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▲新津製を示す車内の製造銘ステッカー(左)。右は天井部分に設置されている空気清浄機。ブルーに光っている部分からイオンも発生してくる。'06.11.17 P:RM(新井 正)

13時17分、本線復帰です。左手によるワンハンド操作による運転はスムース。運転台に前面パネルには左からNO1メーター、TIMS、NO2メーターと並び、速度計、運転時刻、保安装置をそれぞれ表示していました。ちなみにこのコンソール形状は、東海道用E231系やE531系とは若干ですが異なっています。
1号車は女性専用車で、荷物棚と吊り手が他車より50mm下げられ、背の低い女性に優しい造りとなっています。なお、各車に設けられる優先席も同様で、こちらは袖仕切、仕切壁はクリーム色、握り棒は凹凸をつけた黄色のゴム、床はピンクの帯を配すなど明確な差別化が図られていました。

233siten13.jpg9233は13時42分、定刻に八王子駅の中線に到着。5分ほどすると隣の駅・豊田で抜いたE233系の下りの試運転列車が足早に抜き去って行き、ホーム上で新型車の並びが実現しています。さながらE233系化された1年半後の中央線を垣間見たようです。
E233系の落成スケジュールは、年内は10輌貫通編成が4本(全て新津製)、6+4輌の併結編成が4本落成(東急×3本、川重×1本)する予定で、12月下旬の営業開始に向け訓練運転も行われています。先日、11月8日~9日の深夜には五日市線、青梅線全線、八高線拝島─高麗川間で性能試験と運行情報表示器の試験走行が行われ、これで営業時に走行する全線に乗り入れたことになります。
▲武蔵小金井に休む201系たちを横目にE233が駆け抜ける。世代交代を実感させる瞬間だ。'06.11.17 P:RM(新井 正)

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