鉄道ホビダス

2006年10月 8日アーカイブ

大井川3001Fを想う。

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一昨日お伝えしたように、長野電鉄に転じた10000形HiSE改め1000系「ゆけむり」の試運転がいよいよ始まりましたが、このニュースを聞いて反射的に思い出したのが、かつて大井川鐵道に譲渡されたSSE車3001Fのことです。
▲大井川沿いに撮影名所を走る3001Fの5003レ「おおいがわ」。当時はなぜか“ロマンス急行”と命名されていた。いずれにせよ、復活したミュージックホーンとあわせて、大井川の新しい顔として結構サマになっていたのだが…。'84.2.3 田野口

ご承知のように3001Fは1957(昭和32)年に製造された小田急ロマンスカー“SE”の第一編成です。7000系LSE車の増備によって他の仲間より一足早く廃車され、1983(昭和58)年4月に大井川鐵道に譲渡されました。大井川では5輌編成では持て余しぎみのため3輌への短編成化も検討されたと聞いていますが、結局、小田急時代の5輌編成のまま川根路を走ることとなりました。

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私が大井川に転じた3001Fを初めて目にしたのは、入線間もない1984(昭和59)年2月のことでした。ロマンス急行「おおいがわ」のヘッドサインを掲げて動態保存蒸機と伍して走る姿は、なかなかどうして結構サマになっていて、すでに何年も走り続けているかのように違和感がなかったのを覚えています。ただ、モノコックの鋼製車体はかなり疲労の色が見え、新製から27年を経た軽量車体を維持してゆかねばならない難しさが暗示されてもいました。
▲入線間もない頃の3001F。新製後すでに四半世紀以上が経っているとあって、車体や内装には如何ともしがたい疲れが見え隠れしていた。'84.2.3

連接5輌編成、しかもドア数も少ないとあって使い勝手も良くなかったのでしょうか、いつしか充当される列車もなくなり、結局、1989(平成元)年に廃車されてしまいました。この時点ではまだ小田急に残った僚車SSE4編成は活躍を続けていたわけですから、長生きすると思われた譲渡車の方が先に消えてしまう結果となったわけです。廃車後も千頭駅構内に保存されていたこの3001Fですが、残念ながら数年後には解体されてしまい、わが国の車輌史に燦然と輝く一頁を刻んだSE第一編成は永遠にその姿を消してしまったのです。

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