鉄道ホビダス

ナローゲージ・コンベンションの旅 (第1回)

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しばらくお休みをいただいていた「編集長敬白」ですが、9月の訪れとともにさらにパワーアップして再開したいと思います。お休みいただいている間にもお伝えしたい情報は山積みなのですが、まずは、夏休みでひさしぶりに訪れたアメリカはコロラド州のナローゲージ・コンベンションの様子を何回かに分けてお伝えしたいと思います。
▲ナローゲージャーにとっては“聖地”のひとつとも言えるコロラド州デュランゴだが、足の便は決してよくない。デュランゴ空港も隣接ガソリンスタンドさえない田舎空港で、州都デンバーとの間を飛ぶのは39人乗りのプロペラ機DASH8-200。'06.8.25

nngc14.jpg今年で26回目を迎えたナローゲージ・コンベンション(National Narrow Gauge Convention)は、全米のナローゲージ・モデラーにとって年間を通して最大のイベントです。毎年開催地が変わり、基本的に全米各地を巡る建前となっていますが、やはり人気はロッキー・ナローの本拠地であるコロラド州で、数年に一度はロッキー山脈の麓に戻ってきてしまうのもやむをえないのかもしれません。2000年以降の開催地を見ても、2000年=セントルイス(ミズーリ州)、2001年=ソルトレークシティー(ユタ州)、2002年=プロビデンス(ロードアイランド州)、2003年=デンバー(コロラド州)、2004年=サンタクララ(カリフォルニア州)、2005年=デトロイト(ミシガン州)、そして今年2006年がデュランゴ(コロラド州)と、数年のインターバルでまたコロラド州に戻ってきてしまうのがわかります。さらにさかのぼれば、1998年の開催地がコロラドスプリングス(コロラド州)ですから、いかに米国のナローゲージャーがコロラドを愛しているのかが伺い知れます。
▲コンベンションに出品される模型の主流はいわゆる“ガゼット調”の仕上げ。これは比較的“大味”なクラブレイアウトの一角。'06.8.22

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かつて、デンバーを基点としてロッキー山脈の東山麓一帯には、コロラド&サザン(C&S)やデンバー&リオグランデ・ウェスタン(D&RGW)、リオグランデ・サザン(RGS)といった3フィートナローが巨大な路線網を築いており、廃止後半世紀近くが経っているにも関わらず、今もって多くのファンを魅了し続けています。今年の開催地・デュランゴはその中でも本拠中の本拠で、現在も保存鉄道として残されているデンバー&リオグランデ・ウェスタン(D&RGW)鉄道のシルバートン支線の起点でもあります。
▲ひさしぶりにギャロッピンググースとの再会も果たした。デュランゴの庫内に潜む黄色いテンダー機は、この日のために1950年代の“バンブルビー”(蜂)塗装に塗り替えられたK-28形No.473。'06.8.24

nngc12.jpgただ町の規模としては決して大きくはなく、2000人とも予想されたコンベンション参加者が押し寄せるとなると、それはそれは一大事です。隣県ニューメキシコ州の都市にある模型屋の主人は、町が“packed”(ぎゅう詰め)になってしまうと揶揄していたそうですが、確かに今年はじめからホテルの予約は満室、コンベンション期間中のデュランゴ空港の発着便(といってもプロペラ機が一日数便あるだけですが…)もフルブッキング状態と、ただならぬ混雑が予想されました。
▲コンベンション名物の“レイアウトツアー”にも出かけた。模型はもちろんのことながら、一般の“お宅”にお邪魔できるのが大きな魅力。'06.8.23

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もちろん私のみならず日本人の参加も前代未聞の多さで、実にその数13人! コロラドの山奥によくぞこれほどの日本人ファンが詰め掛けたものです。私はもともとJAM(日本鉄道模型の会)初代会長の水沼信之さん、模型メーカー・関水金属社長の加藤 浩さんらとツアー(?)を組んでいたのですが、宴会部屋(??)と化したホテルの私の部屋には夜な夜な皆さんがお出でになり、時ならぬ日本人村(???)が現出することとなります。
▲デュランゴ駅前通りの「オア・ハウス」(鉱石小屋)は毎度贔屓にしているレストラン。名前にひかれて十年ほど前に入ったのだが、味も値段もそこそこでそれ以来必ず訪ねている。ステーキは一番小さいのでも10オンス(約300グラム)。食べても食べても減らない。ちなみにここまで来てしまうと“BSE全頭検査”もへったくれもあったものではない。'06.8.22

nngc15.jpg幾度となく参加してきたナローゲージ・コンベンションですが、実はここ5年ほどご無沙汰しており、2000年のセントルイス以来ということになります。途中、ソルトレークシティーで開催された際は、エアーからホテルまでブッキングを済ませておきながら、直前に起こった例の“9.11テロ”で渡米できず、今回、個人的にはかなり懐かしい思いを抱いての参加となりました。
変わらないもの、大きく変わったもの…コンベンションから見えてきた彼の地のナローゲージ・モデリング、いや「鉄道趣味」の今を、明日からいくつかのテーマで順にご紹介してゆきたいと思います。
▲隣のC&TS鉄道でもミキストを仕立ててコンベンション・スペシャルの“フォトラン”が行われた。クンブレス峠でフォトランに興じるエントラントたち。'06.8.21

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▲地元D&SNG鉄道では500人ものコンベンション参加者が乗車したスペシャル重連“アーリーバード・スペシャル”が運転されて大人気。写真はロックウッドの“お立ち台”をゆくK-36重連の同列車。'06.8.22

動画:K-36(No.487)の牽くC&TS鉄道定期列車
※上をクリックすると動画がご覧になれます。音声付ですので周囲の状況をあらかじめお確かめください。なお、Macでは再生できない場合がございます。

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▲今年のナローゲージコンベンションのフライヤー。クリックするとポップアップします。

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