鉄道ホビダス

2006年9月18日アーカイブ

保存された富士山麓モ1.

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先日、取材で山梨県都留市の山梨リニア実験センターへお邪魔した折、ついでと言ってはなんですが、レストアされて展示されたと聞く“富士山麓電気鉄道”モ1を見に河口湖駅まで足を伸ばしてみました。
▲リニューアルなった河口湖駅前に展示された“富士山麓電気鉄道”モ1.観光客からも注目を集めている。'06.9.6

fujisanroku2.jpgこの夏、全面的にリニューアルされた河口湖駅は、ログハウス調の観光案内所を併設する国際的観光地に相応しい瀟洒な駅に生まれ変わっており、お目当てのモ1は駅舎正面に設けられた立派な展示設備に鎮座していました。さすがに展示開始から間もないとあって、まるで新車と見紛うばかりの綺麗さで、しばらく観察している間に何組もの観光客がこの車輌をバックに記念撮影をしていたのが印象的でした。
▲パンタグラフこそ上がってはいないものの、ホームを模した設備もあり、なかなかの雰囲気。バックはすっかり生まれ変わった河口湖駅。'06.9.6

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▲煉瓦と剥げかかった演出のモルタルが風合いを醸し出す“ホーム”には「富士山麓電気鉄道」の銘板が埋め込まれ、かたやモ1の来歴を示す解説板が竣功図をともなって設置されている。'06.9.6
fujisanroku3.jpgこのモ1、富士急が前身の富士山麓電気鉄道として改軌・開業した際の車輌ということで顕彰展示されることになったものですが、車輌自体の来歴はちょっと複雑です。1929(昭和4)年生まれのモ1号は、戦後の1953(昭和28)年に車体が更新改造されてモハ501へと生まれ変わっています。ところがこの更新の際に不要となった旧車体が上田丸子電鉄(のちの上田交通)に譲渡され、上田ではこの車体に国鉄長野工場から購入した台車を組み合わせてクハ251という制御車に生まれ変わらせました。のちに電動制御車化されてモハ4257となり、1983(昭和58)年まで別所線で活躍していましたが、廃車に合わせて富士急が保存のため引き取ったものです。つまり車体だけがモ1を承継しているということになります。
▲リペイントされた車体腰板には鮮やかに富士山麓電気鉄道の社紋が描かれている。'06.9.6

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富士急では1986(昭和61)年に自社工場で復元をはかったものの、なぜか展示公開されるわけでもなく、以後ずっと河口湖駅の構内側線に留置されていました。今回ようやく再整備されてその晴れ姿を見せてくれたわけで、このような素晴らしい状態のまま末永く展示されることを願いたいと思います。
▲残念ながら立ち入ることはできないが、車内も実に丁寧にレストレーションされている。'06.9.6

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