鉄道ホビダス

2006年9月17日アーカイブ

最終回  かくて、コンベンションの夜は更けて…。
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8月19日に成田を発ち、8月27日に帰国。現地で過ごせたのは実質6日間の旅でしたが、何しろ開催地がロッキーナローの本拠とあって、実物に模型にとめまぐるしい忙しさで、あっという間に過ぎていった日々でした。
▲遠雷の響く中、コロラドの荒野に日が暮れる。ロッキーナローの聖地はこれからも変わらず多くのナローゲージャーを引きつけ続けるに違いない。'06.8.19

convention12c.jpgところで、一時は一般のホテル利用者が「退役軍人の集会かと思った」と言うほど高齢化が著しかったこのナローゲージ・コンベンションですが、今年はさほど“超高齢”の印象は受けませんでした。もちろん、グラントラインの総帥クリフ・グラントさんはじめ、彼の地のナローゲージ・モデルシーンの黎明期を担ってこられた方々が次々に鬼籍に入られてしまい、コンベンションの担い手が次世代に移ったこともあるのでしょう。ただ、JAMに代表されるわが国の模型イベントから比べると、依然として信じられないほど高年齢で、20代はおろか30代でさえほとんど見かけないほどです。
▲宴のあと。地元デュランゴ・ビールではコンベンション記念ラベルのビンと木箱を用意してくれていた。こんなささやかなホスピタリティーがなんとも嬉しい。'06.8.25

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その一方でD&SNG鉄道など保存鉄道の世代を超えた賑わいが印象的でした。夏のバカンスシーズンということもあるのでしょうが、平日でも結構な賑わいぶりで、日本の保存鉄道が平日の集客に苦労しているのを思うと羨ましい限りです。
▲ロックウッドの“お立ち台”に苦労して登ってきたかと思いきや、三脚に手のひらサイズのコンパクト・デジカメをセットして列車を待つご仁(左)と、何ともすごいポジションでカメラを構えるご仁(右)。この人、結局このポジションで撮り続けていた。う?ん…彼の地のファン気質はいまだによくわからない。'06.8.23

撮影派の洋の東西を問わないフィーバーぶりも印象的でした。コンベンション・スペシャルが走る日は、普段は交通量もまばらな並行道路もいわゆる“Train Chaser”で大混乱。後部バンパーに“You are following a train lover.”(あなたはレールファンの真後ろを走っている)やら“I brake for trains!”(列車を見るとブレーキをかけるぞ!)やら後続一般車の追突防止を促すステッカーを貼ったご同業(?)がびゅんびゅん行き交い、パトカーも出るありさまでした。ちなみに踏切で一旦停止するのは日本。あちらでは停止する必要はないのですが、ついつい日本の癖でブレーキを踏みがちです。これは結構危険で、後続のトレーラーなどに突っ込まれかねません。トレイン・チェーシングをせずとも、お札がわりに件のステッカー(模型店等で売っている)を貼っておくのも手かもしれません。

convention12gn.jpgヘッドクォーターとなったホテルとトレードショー会場が離れていたり、プログラムのタイムスケジュールにいささか無理があったりと、決して満点とは言えないコンベンションでしたが、町の人たちを含めたそのホスピタリティーには充分満足するものがありました。地元紙も「全米のみならずイギリス、オーストラリア、メキシコ、ノルウェー、そして日本からやってきた“Rail Fanatics”を歓迎しよう。彼らは首からコンベンションの赤いネームバッジを下げているからすぐわかる」と伝え、商店街の各所にはポスターが貼り出されていました。さらに町のそこここで「コンベンションですね、どちらからですか?」と声を掛けられもし、地域ぐるみでこのコンベンションを応援してくれていることがひしひしと感じられる毎日でした。
▲1面カラーでナローゲージ・コンベンションの開催を伝える8月23日付けの地元『デュランゴ・ヘラルド』紙。提供:岡山英明

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▲来年のナローゲージ・コンベンションのフライヤー。8月29日(水曜日)から9月1日(土曜日)までメイン州ポートランドで開催される(フライヤー表紙部は“大誤植”で8月1日からになっている…)。例年になく既に各種のノベルティー・グッズも出来上がっており、開催地の意気込みが伝わってくる。
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このナローゲージ・コンベンション、来年はアメリカン2フーターの本拠・メイン州はポートランドでの開催となります。さらに再来年2008年は同じポートランドでもオレゴン州のポートランド、そして2009年には再びコロラドの地(コロラドスプリングス)へと戻ってくる予定です。
3年後、ふたたびグースをはじめとした車輌たちに、そして懐かしい人たちに会いに、ロッキーの山へとむかうつもりです。   

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