鉄道ホビダス

2006年7月30日アーカイブ

■番外編・キャセイ・ジョーンズのこと
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“ギャロッピンググース”の棲息地には、もう1台忘れてはならないレールバスがいます。キャセイ・ジョーンズ(Casey Jones)と愛称されるこの木造車体の小さなレールバスは、ロッキーナローの世界ではグースに負けず劣らず高い人気を誇っており、これまた数多のモデルのプロトタイプとなっています。
▲奇妙な曲線を描く屋根に派手なカラーリングと実に不思議な古典レールバス。シャーシはキャデラックを流用しているとのこと。’00.8.29 Silverton

jones1.jpgキャセイ・ジョーンズはデンバー&リオ・グランデ・ウエスタン(D&RGW)鉄道シルバートン支線の終点・シルバートンから、さらにアニマス川上流へと路線を伸ばしていたシルバートン・ノーザン(SN)鉄道のレールバスで、もとは救急車としての使命を担っていたといいます。アニマス川上流のユーリカ鉱山からシルバートンの町までは8マイル(12.8km)ほどですが、道路事情はきわめて悪く、鉱山事故や急病人などをシルバートンへ搬送するのはおおごとでした。しかしオンレールでSN鉄道を利用すれば20分ほど…そこで考案されたのがこの奇妙なレールバスというわけです。
▲ラジエータ・コアの真ん中にお皿のようなヘッドライトが付く。出っ歯状のカウキャッチャーを備えるが、本物の牛が当たったらこっちが逆に飛ばされてしまうそう。’00.8.29 Silverton

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ユーリカ鉱山地帯のサニーサイド鉱山の技師クライデ・ジョーンズさんによって作られたというこのキャセイ・ジョーンズ、1915(大正4)年の地元新聞にはすでに紹介されているといいますから、1番グースが誕生する実に16年も前のことになります。最初は11人乗りで作られたと伝えられますが、誕生間もない1918年に大事故を起こして全面的に作り替えられることになり、現在まで続くキャデラックのシャーシ・コンポーネンツを使ったものとなりました。車体はユーリカ木工所のハンス・トランスタッドさんが作ったものだそうで、リビルド車体は定員が1名増えて12名となりました。
▲後ろ姿はなにやら救急車というよりは霊柩車のよう。運転席には巨大なステアリングホイールがあるが、これはハンドブレーキだそうだ。’00.8.29 Silverton

このキャセイ・ジョーンズ君もサンファン・カウンティ・ヒストリカル・ソサエティーの手で動態復元され、現在ではシルバートンの構内で展示保存されています。本来、ギャロッピンググースたちと顔を合わせることはありえませんでしたが、近年のイベントでは5番グースがシルバートンまで足を伸ばし、このキャセイ・ジョーンズ君とのツーショットも実現しています。

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