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2006年7月17日アーカイブ

そして夕張は今…。

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6月22日付け本欄で、地方財政再建促進特別法(再建法)に基づく「財政再建団体」申請を表明し、事実上の“倒産”に至ってしまった夕張市についてふれましたが、地元・夕張で積極的な活動を繰り広げている三菱大夕張鉄道保存会会長の奥山道紀さんから、続報としてぜひブログで取り上げてくださいと、DVDとお手紙をお送りいただきました。まずは奥山さんからのお手紙をご覧ください。
▲夕張鉄道展にあわせて制作されたDVD「炭都夕張に響く栄華の汽笛 夕張鉄道」と前作の「大夕張鉄道よ永遠に」。ともに夕張市石炭博物館で頒価1000円で頒布されている。なお、8月27日開催の「汽車フェスタ2006」でも頒布の予定とのこと。

先日は夕張についてブログで紹介いただきましたが、現状は再建団体入りを表明しただけで「石炭の歴史村」などの営業は通常通り行なわれています。しかし、今後予想される市民生活の負担増加や各種事業の見直しなど、市内全体が意気消沈する中、三菱大夕張鉄道保存会では何とか夕張市を元気づけたいと、昨年の「三菱大夕張鉄道展」に引き続き、石炭の歴史村・SL館で「夕張鉄道展」を開催しています。

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国鉄夕張線のバイパスとして、大正15年から昭和50年まで夕張の石炭を運び続けた夕張鉄道の記録を写真、資料、模型、映像などで振り返り、10月末日まで開催予定です。夕張鉄道OBからも「こんな時だから」と資料の提供が行なわれており、当会が制作・上映しているDVDは夕張市石炭博物館売店で頒布されています。
▲石炭の歴史村・SL館では現在「夕張鉄道展」を開催中。夕張鉄道を語り継ぐ貴重な品々が展示されている。P:三菱大夕張鉄道保存会

一方、石炭博物館では「ダムに沈む、もうひとつの夕張・大夕張鉄道展」が同時に開催され、往時の三菱大夕張鉄道の写真や、昨年「三菱大夕張鉄道展」で上映された「三菱大夕張鉄道よ永遠に」も上映されています。こちらも売店で頒布されています。RMライブラリー「三菱鉱業大夕張鉄道」も売店にありますので、同時に購入いただければ三菱大夕張鉄道の全貌が捉えられます。

yuubaruten3n.jpg夕張市の再建団体表明により、ダム周辺整備事業に位置づけられている南大夕張の「列車公園」構想も、なんらかの影響は避けられないものと思います。また、財政再建を進め夕張市自体も変化が求められます。
折しも夕張炭礦専用線の跨線橋を含む石炭の歴史村周辺の炭礦関連施設が「登録文化財」として指定されました。炭礦と鉄道の歴史は変わらないもの、残さなければならないものとして次代に繋げなくてはならないと思います。
▲6月22日の本欄で紹介した夕張炭礦専用鉄道跡に残る高松跨線橋も登録文化財のひとつとして整備された。P:三菱大夕張鉄道保存会

新作のDVD「炭都夕張に響く栄華の汽笛 夕張鉄道」は、歴史、路線と駅、現存車輌の3チャプターからなり、動画と貴重なスチルを巧みに取り混ぜて構成されています。動画は“夕鉄”の象徴でもあった12号機の力走シーンや平和礦を出る後補機をはじめ、キハ251など蒸気機関車以外もふんだんに盛り込まれており、鉄道そのものの歩みを語り継ごうという奥山さんらの意図がひしひしと伝わってきます。錦沢にあった遊園地の賑わい、新二股から出ていた角田炭礦の電車…このDVDを見ていると、夕張鉄道の歴史がそのまま夕張の盛衰であったことが再認識されます。この夏休み、北海道へ行かれる方は、支援の意味も込めてぜひ夕張にお出でになってみてください。

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