趣味の総合サイト ホビダス
 
 

レイル・マガジン編集長自らが作る編集日記。

2006年6月20日

今月の新刊から…。

RM275.jpg今月の新刊ができました。RMライブラリー(「車を運ぶ貨車」)についてはすでに13日付けの本欄でご紹介していますので、今日はRM本誌と6冊目となった『国鉄時代』についてご紹介してみましょう。

まずは『Rail Magazine』8月号(No.275)です。今月号のトップを飾る「RM GALLERY」は、小林弘雄さんと和田 浩さんのお二人による“ISARIBI NIGHT ?海原に浮かぶ宝石たち”。今がちょうどシーズンたけなわの山陰地方の漁火漁と夜の山陰本線を絡めた意欲作で、見ればみるほどお二人の情熱と努力が感じられる作品群です。

特集は683系の増備によって、いよいよ「雷鳥」からの引退がささやかれはじめた485系をフィーチャー。現在JR西日本に残された485系は90輌。佐藤利生さんの徹底した現車調査による編成紹介と、眼目(さっか)佳秀さんの撮影ガイドでお楽しみください。もちろん、あわせてボンネット車で注目の金沢総合車両所の489系も取り上げております。

さて、今月注目いただきたい連載は「“SL甲組”の肖像」です。小樽築港機関区の第3回目となる今回は、これまでの蒸気機関車全盛期の乗務体験談から離れて、初めて話の舞台は“現代”となります。そう、あの国鉄最後の日の劇的なC62 3復活の舞台裏がテーマなのです。その後の函館本線山線での活躍をカメラに収めに通ったという皆さんには、ぜひともお読みいただきたい感動秘話です。

同じく好評をいただいている浅原信彦さんの「ガイドブック最盛期の国鉄車輌」は国鉄電車の白眉・181系の4回目、寺田裕一さんの「ローカル私鉄の誕生と終焉」は来年3月限りで廃止となる、くるはら田園鉄道を取り上げます。このほかにも『昭和の記憶』で貴重なカラー画像を発表いただいている三谷烈弌(あきひと)さんの「昭和30年代のアルバムから」、さらには桜木町事故報告書に記載された車輌番号の謎を追う「サハ78144と188はどちらが事故車だったのか」など見所、読み所が満載です。

kokutetujidai6.jpgさて、ありがたいことに年4回の刊行を楽しみにされている方も多い『国鉄時代』ですが、本誌と同時に第6号が発売となりました。今回の見所については、担当の山下修司に紹介させることにしましょう。

『国鉄時代』vol.6が6月21日に発売となります。特集は「飯田線」。これほどそれぞれのファンの思い入れの強い線区は他にないでしょう。ただし、それぞれの思い入れの対象が大幅に異なるのも特徴で、車輌では旧型ED電機、旧型国電、EF10、風景でも中央アルプスの間近に迫る伊那谷、天竜川の渓谷、南の田園風景などなど、それこそ千差万別、194kmの沿線にさまざまな色合いの思い出が散らばっています。そんなファンにとっての桃源郷・飯田線で、いろんな形の思い出のかけらを拾い集めたのがこの特集です。のどかな谷に響くモーター音を思い浮かべながらご覧ください。
 巻頭では蒸気機関車撮影の名手、庄野鉄司さん、谷口孝志さんによる「麗しの谷を行くED19」、白井良和さんの「夢の流電6輌貫通編成」、犬山徹夫さんのED17・ED26の思い出、三上泰彦さんの2輌のクモハ53の晩年の面影、また地元在住の小林哲さんの郷土讃歌「伊那谷恋歌」など、見応え読み応えのある内容です。さらにベテラン高橋 弘さんの阪和線時代の「流電」一族の懐かしのシーンが花を添えます。

 特集以外でも厳寒の峠での闘い「狩勝戦記」、“ナメクジ”の生い立ちと出会いを綴った「D51一次型との邂逅」、大型蒸機華やかなりし頃の瀬野八越えの記録「西の函嶺」などベテランの作品・撮影記は血沸き肉踊る往年の情景を後世に伝える力作が誌面狭しと展開。また今回より連載の始まった「私鉄めぐりの旅すがら」、「私のアルバム散歩」はほのぼのとした筆致で昭和30年代が鮮やかに蘇ります。
 今回の特別付録DVDは瀬野八越えのD52、石北本線のC58、磐越西線のC51・C57・D50、静鉄快速色時代のクモハ52などで、ベテラン・ファンが撮影したこれらの貴重な映像は、鉄道趣味界だけでなく広く後世に伝えるべき文化財的な輝きを放っています。

RM本誌と『国鉄時代』、さらにはRMライブラリーを加えると実車関連だけで今月の新刊は実に合計380ページ。必ずや琴線にふれる記事に出会えるはずです。