鉄道ホビダス

神奈川臨海鉄道を訪ねる。(上)

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今日はJR貨物の岩沙特別顧問のお誘いで、ひさしぶりに神奈川臨海鉄道を訪ねることができました。改めてご紹介するまでもなく、神奈川臨海鉄道は京浜工業地帯の貨物輸送を目的に1963(昭和38)年に第3セクター方式で設立された貨物専業の民鉄で、面白いことに川崎貨物駅を中心とした川崎地区と、本牧埠頭を擁する横浜地区の2エリアにわかれて鉄道貨物輸送を行っています。前者、川崎地区には水江線(2.6km)、千鳥線(4.2km)、浮島線(3.9km)の3線が、後者、横浜地区には本牧線(5.6km)が第一種鉄道事業線としてありますが、当然ながら両者は自社線路では結ばれておらず、それぞれが独自の輸送形態となっています。
▲塩浜機関区で待機する神奈川臨海鉄道のディーゼル機関車たち。隣接する川崎貨物駅をハブとした3線(水江線・千鳥線・浮島線)と川崎貨物駅構内用として7輌が配置されている。'06.4.15

IMGP6411n.jpg 残念ながら今日は土曜日とあって、本牧地区の海上コンテナ列車は到着のみ。浮島線も石油列車の運転はなく、イソブチレンタンクコンテナの出荷列車がわずかに運転される程度とのことでしたが、服部運輸部長自らのご案内で両地区を実に効率的に見学することができました。
▲片側3車線の広い道路を停めて、本牧埠頭駅を発車するDD5517牽引の151レ返空列車。本牧埠頭駅には一日2往復の列車設定がある。'06.4.15

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▲本牧埠頭駅の最深部(左)は本牧埠頭C突堤に突き当たる形で終点となる。右は風前の灯の「車票」。最近ではコンテナのICタグ(車票差の左下に見える黒い物体)化が進んでおり、遠からずすべての車票が消える。ちなみに、ICタグ化によって、外からは積荷も積空の別も目視はできなくなる。'06.4.15

yokohamachikun.jpg JR根岸線の根岸駅南東から分岐した本牧線は、三渓園を巻き込むように高速湾岸線の下を進み、4キロほどで横浜本牧駅構内に入ります。この横浜本牧駅が海上コンテナの輸送拠点となっており、トップリフターによる荷役作業が忙しく行なわれています。一方、さらにこの先、本牧埠頭C突堤まで線路がのびており、根岸起点5.570kmの終点に位置するのが本牧埠頭駅です。石巻方面から出荷された印刷用紙などがここで荷役されており、一日2往復(休日ウヤ)の列車が設定されているそうです。この本牧埠頭駅に入る手前には片側3車線の交通量の多い港湾道路があり、援護信号機という珍しい信号機の現示を受けて、列車はそろそろとこの広い踏切を渡ります。今や全国的にも珍しい光景と言えるでしょう。ちなみに、この本牧埠頭駅到着は午前便が11時41分、午後便が15時06分だそうです。

IMGP6425n.jpg横浜本牧駅からスイッチバックするようなかたちで国際埠頭まで3キロ弱の路線もありますが、現在では休止となっているそうで、踏切警報器などにも黒いカバーが掛けられたままとなってしまっています。思えば、入江、新興、東高島、高島、東横浜、そして山下埠頭と横浜港をとりまく臨港線はことごとく姿を消してしまい、この国際埠頭線の復活がないとなると、残されたのは本当に本牧埠頭線のみとなってしまうわけです。
▲本牧地区には2輌のディーゼル機関車が配置されている。写真のDD5517は 富士重工業1981年10月製の56t機。'06.4.15 横浜本牧駅

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