鉄道ホビダス

2006年4月14日アーカイブ

広田さんのお宅にて。

IMGP6349n.jpg
今日は午後から広田尚敬さんのお宅に古いポジフィルムの整理に伺いました。以前にもちょっとふれたことがありますが、広田さんのアーカイブは実はほとんど未整理のままで、たいへん失礼ながら、どこに何があるかまったくわからない状態です。3年ほど前、私と清水デザイナーが丸一日を掛けて、マウントされているブローニーの国鉄蒸機だけは地方別に分類したのですが、その量たるや半端ではありませんでした。もちろん、その時の成果(?)をベースに、RM本誌で昨年一年間続いた「30年目のカウントダウン」が日の目を見たわけですから、それなり、いやそれなり以上の成果はあったわけです。
▲写真整理の合間、ハーブガーデンでアフタヌーンティーをいただく。手にしているのはわが国のハーブ研究の第一人者である奥様の最新刊『フレグラント ガーデン ?いつも香りの植物に包まれて暮らしたい?』(文化出版局3月26日刊)。まさにこのテーブル周辺が表紙写真になっている。

今回は35ミリ判のマウントを整理しようと出かけたのですが、これはちょっと考えが甘かったようです。ブローニーでさえあれほどあったのですから当たり前ですが、35ミリはとにかく尋常の枚数ではありません。暗くなるまでかかって曲がりなりにも整理できたのは結局九州地区のみ。書斎一杯に広がったポジケースにただただ呆然とするしかありませんでした。せめてマウントに入っているものだけでも、と始めたこの整理ですが、その何倍、いや何十倍もの未整理のスリーブがあることを思うと、一気に気が遠くなります。

IMGP6353n.jpg「鉄道写真」というジャンルを様々な逆風の中で自ら切り拓いてこられた広田さんは、今もって常に前へ、前へと向かっておられます。デジタル転換期に寝食を忘れて(実際、煎餅だけで2晩徹夜したとか…)画像処理に打ち込み、腱鞘炎になってしまった話に象徴されるように、ご本人にとっては過去のアーカイブよりも、これから創る作品の方がはるかにプライオリティーが高いようで、それが結果として旧作の冷遇(?)につながっているのかもしれません。それだけに、周囲の人間が多少なりとも整理のお手伝いをする必要があるようです。
▲庭の片隅には4月9日の本欄でもちょっとふれた三峰石灰のトロが…。しばらく見ないうちにすっかりトワイライトゾ?ン化(?)していた。'06.4.14

個人的感情を押し殺して、ドライに、事務的に仕分けせねばならないとわかっていても、ライトテーブルの上に広げられたポジを前に歓声をあげてしまうことも一再ではありません。末期の国鉄蒸機のポジにまじって利根川改修工事用の蒸機のカラーなどがポロッと出てくるのですから流石と言おうか何と言おうか…。
そしてもうひとつ。きょうの35ミリ判整理で改めて痛感したのが、コダクローム系の保存状態の良さです。ことに伝説の「KII」に至っては、信じられないほどの鮮鋭度と発色で、ピントルーペをのぞきながら、広田さんも「もし今も手に入れば絶対使いたいね」と繰り返しておられました。突如として生産中止になったこの外式ポジフィルム、いろいろな憶測がされていますが、本当にもう一度使ってみたいフィルムの筆頭です。

さて、今日を含めた一連のポジ整理の成果は、夏前に一冊の本となって再び実を結ぶ予定です。ご期待ください。

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