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2006年4月11日アーカイブ

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JR東日本は今日、世界初の燃料電池ハイブリッド車輌の開発を本格的に開始すると発表しました。「燃料電池」は水の電気分解と逆に水素と酸素による電気化学反応によって電力を作り出すシステムで、環境負荷の低減や、石油をはじめとした化石燃料の枯渇に対応する新世代のエネルギーとして、いま世界的に注目を集めています。すでに自動車の世界ではこの燃料電池が実用化されつつあり、トヨタとホンダの間では熾烈な開発競争が行われています。
▲床下に燃料電池を搭載した燃料電池電車完成予想図。(JR東日本提供)
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発表によると、今回JR東日本が試験に供するのは、3年ほど前から日光線・烏山線等で試験を行ってきた“NE(New Energy Train)トレイン”キヤE991をベースに、エンジン・発電機を燃料電池に交換したもの。つまりは電車です。制御システムは燃料電池と蓄電池のエネルギーを組み合わせてモーターを駆動するハイブリッドシステムとなります。試用される燃料電池は固体高分子形燃料電池と呼ばれる室温動作が可能で小型軽量化できる種類のもので、出力65kWのもの2台が搭載されます。

■燃料電池ハイブリッド車輌の概要と諸元。(JR東日本提供)
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キヤE991を改造して誕生するこの世界初の燃料電池ハイブリッド車輌、この7月には試作車が完成、来春からは実際の走行試験が開始されるそうで、試験の中で燃料電池の性能、環境負荷低減効果、水素供給方式等の各種試験を実施し、将来的にはその成果をもとに、架線設備の撤去など地上設備のスリム化や景観向上といったメリットにもつなげてゆきたいと、大きな期待がもたれています。既報のとおり、キヤE991をベースにした小海線用ハイブリッド車輌キハE200形も今年度中に誕生する予定で、ハイブリッド、さらには燃料電池ハイブリッドと、鉄道車輌はいま大きなエネルギー転換期に差し掛かりつつあるといえます。

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