鉄道ホビダス

2006年4月 2日アーカイブ

4月3日
omu1.jpg上りの「大雪5号」から下りの「大雪5号」へと乗り継ぐいわゆる“上川ターン”は、翌日も道東で撮影するには実に便利な方法です。ほかにも上下の「すずらん4号」同士を乗り継ぐ“東室蘭ターン”や、3月30日夜のように上り「礼文」から下り「利尻」に乗り継ぐ“旭川ターン”などがありますが、その難易度の高さでは“上川ターン”が突出していました。東室蘭の場合は1時間半あまり、旭川の場合も1時間以上の余裕時間がありますが、上川の場合は上下の「大雪5号」がここで交換するとあって、かなり危険な賭けとなります。もちろん両列車がマル(定時)で運行されていることが絶対条件です。
▲興浜南線一番列車8891レの苦闘が偲ばれる39631〔名〕正面。'74.4.3 雄武

omu2.jpg事前にカレチに上川で下り「大雪5号」に乗り継ぐ旨を伝え、下りの運行状況も確かめておきます。2時07分上川到着。下りの517レ「大雪5号」はすでに対向ホームに入っています。外はこともあろうに猛吹雪。大慌てで跨線橋を渡って何とか無事下り「大雪5号」に滑り込み、まずは一安心。ただ、北見や網走までゆくのならともかく、今日の下車駅は遠軽。乗車時間は2時間もなく、本当の仮眠しかできません。
▲上川と同様、明け方にかけては猛吹雪だったに違いない。エキセントリックロッドまで凍りついた39631〔名〕。'74.4.3 雄武

事前に確かめたところでは、4月の興浜両線の貨物は北線が毎日、南線が奇数日運転とのことで、興浜南線はスケジュールの関係から今日撮っておかないと機会を逸してしまいます。眠い目をこすりながら遠軽4時03分着。すでに名寄本線のホームには4時21分発の622D(キハ22 120)
がアイドリング音を響かせて停まっていました。構内灯に照らし出された遠軽機関区扇形庫からは、明けやらぬ空に煙がたなびき、蒸機の息遣いが聞こえてきます。それを見下ろすように背後に黒々と聳える遠軽の象徴・瞰望岩(がんぼういわ)の威容が圧巻です。

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中湧別から紋別へ、早朝のオホーツク海岸を走り続けた622Dは興部に5時56分到着、すぐに興浜南線下り始発821Dに乗り継ぎます。下り始発とあえて記したのは、興浜北線の旅客列車の始発は雄武を5時24分に出る上り822Dだからです。1往復のみの貨物もえらく早朝にシフトしており、下り8891レの興部発はなんと4時30分、この時点ではとっくに雄武に到着してしまっています。オホーツク海に面した雄武だけに、客貨ともに漁業と密接に関係しているゆえのダイヤ設定なのでしょう。
▲雄武に到着した821Dキハ22 9。乗客は4人のみで、なおかつひとりは興部発車直後にホームを走ってきた地元の漁師らしき人。821Dはこの人を乗せるために興部のホームを出たところで臨時停車(?)した。'74.4.3

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興浜南線19.9kmはほとんどオホーツク海岸にへばりつくように走っています。単行のキハ22 9は6時42分に雄武着。構内には8891レの苦闘を偲ばせる雪まみれの39631の姿が…。3日前に興浜北線で撮ったのと同じカマです。
▲雄武駅構内北側をのぞむ。ささやかな木造の1線庫が見える。ゆくゆくはこの先、興浜北線の北見枝幸まで線路が延び、興部と浜頓別を結ぶ「興浜線」が開通するはずであった。'74.4.3

雄武の構内は意外に広く、木材を満載したトラ70000などの姿も見えます。そういえばここ雄武を起点にした殖民軌道雄武線が内陸部の上幌内を目指して敷設されていたこともあったと聞きます。

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折り返しの824Dで元沢木という乗降場で下車、日の出岬と呼ばれるささやかな岬から北見山地をバックにオホーツク海岸を行く8892レを撮影、次の興部行列車は14時55分までありませんので、バスで興部へ戻ることにしました。
▲あいかわらず猛烈な寒さ。日の出岬を目指す8892レの煙がオホーツクから吹きつける風に流される。'74.4.3 沢木?元沢木(乗)

okoppe.jpgまずは駅前でラーメン(150円)とライス(100円)をとって腹ごしらえ。11時43分着の1691レと、興浜南線8892レを継承した12時ちょうど発の名寄本線下川行8680レの発車を撮り、12時35分発の625D(キハ22 118)で遠軽へと戻ります。遠軽16時02分発の1529レに乗ろうというのです。というのは、当時1529レはD51牽引で常紋を越える唯一の混合列車で、撮るばかりでなく、たまには乗ってみようというわけです。北見まで1529レのオハ62 86に乗車、ところがガラガラの車内で常紋越えを堪能するどころかすっかり爆睡してしまい、17時57分北見着。
▲興部でさらに現車数を増して8680レとなった名寄本線貨物を牽いて猛然と興部を出る39631。今朝方の雪まみれの姿から比べると、だいぶフロントデッキの雪も融けている。この先、上興部?一ノ橋間では後部補機(9600)が付くはずだ。'74.4.3 興部?北興

北見では行きつけ(?)のレストランモリヤでちょっと早い夕食をとることにしました。余談ですが、このモリヤでは忘れられない思い出があります。2年ほど前に最初にこの店に入った時、壁に貼られたお品書きにえらく廉価な「さけかす定食」を発見、なぜか瞬間的に“さけ”=“鮭”ととんでもない勘違いをしてしまい、「さすが北海道、切り身にした鮭の残り“かす”を使った料理に違いない」とさっそく注文。出てきたじゃがいもやたまねぎを“酒粕”で煮たみそ汁様のものにえらくショックを受けたのでした。今回は無難に豚汁定食180円也を注文、22時27分発の上り「大雪5号」まで待合室で休むことにします。

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