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本格始動する森林鉄道再現計画。

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昨年でちょうど廃止30年となった木曽森林鉄道。そのメインライン=王滝森林鉄道の拠点でもあった王滝村の有志が中心となって、森林鉄道を再現しようという計画が、この春本格始動します。計画を進めているのは、昨年5月に「2005森林鉄道フェスティバル」を開催した森林鉄道フェスティバル実行委員会の面々。王滝村教育長の藤沢 滋さんを事務局に、地元・王滝村の皆さんや林鉄OB、そして旧田島停車場構内で動態保存活動を行っている「りんてつ倶楽部」の皆さんの手によって、松原スポーツ公園内に延長2キロほどの軌道を敷設しようというのです。
▲旧田島停車場に設けられていた車庫から松原スポーツ公園に向けて搬出される酒井7tのNo.84。'05.12.24 P:りんてつ倶楽部提供

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「松原」は王滝森林鉄道で言えば「田島」の次の駅にあたり、王滝村中心部より2キロほど王滝川上流に位置します。「りんてつ倶楽部」の活動は、実は、この松原運動公園に静態保存してあった132号機をレストアすることから始まりました。時に1991(平成3)年のことです。休日のたびに首都圏から手弁当でやってきて、一日中修理に格闘する高橋 滋さんを中心とするメンバーの熱意に打たれ、次第に村の人々も加わって修復作業は大きなムーブメントとなってゆきました。
▲松原新機関庫に搬入中のモーターカーNo.4。昨年のフェスティバルでは体験乗車に行列ができたほどの人気者だ。'05.12.24 P:りんてつ倶楽部提供

しかしそんな折、思わぬ事態が訪れます。活動の本拠地であった松原地区が、牧尾ダム堆積工事のために閉鎖されてしまうことになったのです。2000(平成12)年、代替地として旧田島駅構内に移転したものの、線路延長用地にも限界があり、一日も早い“原点”松原への復帰が待ち望まれていました。

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牧尾ダムからの堆積土砂の積み上げが完了し、復元工事が進む松原の地に立派な車庫が新築されたのは昨年暮れのことでした。さっそく田島の車庫から4輌の動態保存車輌をはじめとした保存車輌が移され、40mほどの線路も完成、雪解けとともに松原での新しい保存活動がスタートすることとなります。ただ、ご多分にもれず王滝村も過疎問題を抱えて大きな財政難に陥っています。この森林鉄道再現計画に資金を援助する余力はなく、資材費だけで1mの敷設に1万円はかかると言われる線路敷設費を捻出するために、このたび森林鉄道フェスティバル実行委員会では全国の皆さんからの募金活動を始めることになったそうです。詳しくはこちらをご覧ください。
▲大盛況だった昨年の「2005森林鉄道フェスティバル」で体験乗車に活躍するモーターカーNo.4。'05.5.4

延長2キロは気の長い話ですが、藤沢教育長は年内には100mほどを、来年2007年のフェスティバルでは一部でも走らせられる状態に…と夢を語っておられます。当面の敷設完了目標は2010年。このゴールデンウィークには、新緑の瀬戸川線廃線跡探訪と、松原での軌道敷設体験を兼ねたイベントも予定されているそうです。
昨年のフェスティバルで公開談話会の司会の大役を仰せつかってからはや一年、今年は私もいちギャラリーとして新緑の王滝村を訪ねてみたいものです。

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