鉄道ホビダス

5回目を迎えたJRPS写真展。

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第5回目となる日本鉄道写真作家協会(JRPS)展が、今日から東京・銀座の富士フォトサロンで始まりました。ご存知のように、日本鉄道写真作家協会(JRPS)はわが国の鉄道プロカメラマンの協会として1988(昭和63)年にスタートを切り、早くも18年目を迎えます。現在の正会員は22名。ほかに機材メーカー、感材メーカー、出版社などの法人賛助会員11社と会友3名を加え、まさに日本の鉄道写真界をリードする組織に成長してきました。
▲今日から始まったJRPS展会場にて。さすがに会場で見るオリジナルプリントは大迫力。'06.1.20

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今回のテーマは「蒸気機関車・汽車が走る風景」。復活蒸機を被写体として、そこから蒸気機関車現役当時の情景、国鉄の香りを再現しようと努めた作品が並びます。さすがに各界で活躍するプロ集団だけあって、作品のバラエティーは個人の作品展とは比較にならず、最上級のプリントの仕上がりとあいまって、見ごたえのある写真展となっています。
▲東京・数寄屋橋の富士フォトサロンはスペース1?3までの3フロアに分かれており、それぞれのテーマで写真展が開催されている。なかでもJRPS展の開かれているスペース1は一番大きく、ゆったりとした展示が楽しめる。'06.1.20

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それぞれの写真には簡単なコメント・シートが添付されていますが、意外なのは思いのほか銀塩比率が高いことです。普段デジタル撮影を生業としているプロの方々も、作品創りとなると銀塩に戻るということなのか、その辺は何とも興味深いところです。なかには金盛正樹さんのようにあえてネオパン400プレストを使ったモノクロ作品を出品されている方さえおられます。一方、プリントの仕上がりという点では、デジタルの先鋭度にいまさらながら圧倒される思いです。全紙、全倍といった大伸ばしプリントを、銀塩・デジタル同時に目にする機会はなかなか少ないだけに、その意味でも実に勉強になります。
▲今回のテーマは昭和を感じさせる現代の蒸気機関車。22名の会員それぞれの視点が興味深い。'06.1.20

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ところで、この会場、富士フォトサロンはわが国の鉄道写真にとって格別な意味を持つ地です。それというのも、今を去ること実に38年前の1968(昭和43)年4月9日から15日にかけて、日本で最初の本格的鉄道写真展「蒸気機関車たち」が開催された場所そのものだからです。しかも作家はJRPSの初代会長でもある広田尚敬さん。当時はスペース1・2の区分がなく、中央に柱のある巨大な会場だったそうですが、ここで開催された同展が、“SLブーム”の名の下にとかく白眼視されがちだった鉄道写真というジャンルそのものの社会的認知度を上げ、さらには欧米にも日本の鉄道写真の実力を知らしめることになる翌年の写真集『魅惑の鉄道』の発行へとつながってゆくのです。そんな日本の鉄道写真にとっても、もちろんJRPSにとっても“聖地”のようなこの会場で、38年前には生まれてさえいなかった新進気鋭の会員を交え、奇しくも38年前と同じ「蒸気機関車」をテーマとした写真展が行われているわけですから、その面でも実に感慨深いものがあります。
▲初日午前中のレセプション担当は中井精也さん。普段は誌面でしか知らないプロカメラマンに直接会えるのも楽しみ。'06.1.20

この第5回・日本鉄道写真作家協会(JRPS)展「蒸気機関車・汽車が走る風景」は今日から1月26日(木曜日)まで下記の要領で行われています。ぜひおいでになってみてください。
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