鉄道ホビダス

今月の新刊ができました。

RM270.jpgRML78n.jpg
今月の新刊ができました。RM本誌の特集は、特急「出雲」の廃止と余部橋梁の架け替えで俄然注目を集める“山陰”、RMライブラリーは山形交通三山線をまとめた鈴木 洋さん・若林 宣さん渾身の一冊です。

今回の本誌山陰特集の注目記事は、何といっても椎橋俊之さんと広田尚敬さんのゴールデンコンビによる特急「出雲」で訪ねる余部紀行でしょう。94年にわたって日本の代表的鉄道情景として親しまれてきた余部橋梁は、2010年度完成を目指してコンクリート橋に架け替えられることが決定しており、今年中にもその準備が開始される予定です。一方、既報のとおり、真紅のヘッドマークで人気の特急「出雲」は、この3月18日改正で廃止されることが決定しています。やはり今春で長期休業に入る「東京ステーションホテル」のバーでのどを潤してからこの「出雲」で東京を発ち、“感動の所在地”余部橋梁を目指す…あと二ヶ月しか許されない至高の旅路をおふたりが読者の皆さんに代わって体験します。

izumo3.jpg
取材はまだ「出雲」の廃止が正式発表される前の11月とあって、東京駅10番線ホームにはファンの姿もなく、それどころか乗客らしき姿さえなく、見渡す限り閑散としていました。かつてプラチナチケットともてはやされたブルトレ全盛期を思うと何とも寂しい限りです。ふと気づけば、廃止・併合が進んだ東海道ブルトレの中にあって、今でも単独愛称列車として存在しているのはこの「出雲」のみ。それだけ時代は大きく変わってしまったわけです。
▲特別企画「特急<出雲>で感動の所在地・余部へ」を取材中の広田さん。'05.11.10

izumo2.jpg
21時10分発の「出雲」の入線は、小田原行き快速3771Mが20時50分に発車してから。機回し線がなくなってしまった関係で、EF65PFを前後に付けたプシュプルでの入線です。回送牽引機が離れてドア扱いが行われるのはほとんど発車10分前。11時間を走り抜く長距離寝台の出発にしてはあまりに慌しいプロローグです。
▲当たり前のように灯ってきた「寝台特急 21:10 出雲 出雲市」のLEDもあと二ヶ月で消える。'05.11.10

驚いたのは、この発車間際の10分ほどの間の広田さんの動きです。ただでさえ重い機材を持ちながら走る、走る。あらかじめ思い描いていた撮影ポジションを、さながら少年のように駆け巡ります。ご年齢を考えると何というバイタリティーでしょうか! 発車ベルが鳴りはじめてからようやく椎橋さんの待つ車内へ。滑るように走りはじめた「出雲」にホームから手を振りながら、第一線の、しかも第一人者の作品にかける情熱とはこういうものかと、改めて思い知らされた気がしました。
この椎橋俊之さんと広田尚敬さんによる余部紀行、そのしっとりとした内容は、「出雲」への哀惜、余部への想いを強くかきたててくれるはずです。是非ご一読ください。

レイル・マガジン

2006年1月   

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
「編集長敬白」が携帯電話でもご覧になれます。下記アドレスもしくはQRコードを読み取ってアクセスしてください。
http://rail.hobidas.com/blog/
natori/m/

ネコ・パブリッシングCopyright © 2005-2016 NEKO PUBLISHING CO.,LTD. All right reserved.