鉄道ホビダス

大盛況の「軽便鉄道模型祭り」。

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いやはや、今日は圧倒されました。小雨模様の中、所要のついでに軽い気持ちで出かけた「軽便鉄道模型祭り」のことです。

「木曽モジュール倶楽部」や「軽便モジュール倶楽部」の母体となっている「カルタゴサロン」の畑中さんが呼びかけ人となって、東京・池袋の豊島区民センターを会場に開催されたこの「軽便鉄道模型祭り」、会場内はあまりの入場者にエアコンさえ効かなくなるほどの大盛況でした。
▲RMMでもおなじみの宮下洋一さんも「軽便モジュール倶楽部」の集合モジュール・レイアウトで新作をお披露目。「西大野」駅前の神社には狛犬の姿も…。

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それにしても昨今のナローゲージモデル・シーンの“進化”には目を見張るものがあります。つい十年ほど前までは、アメリカのナローゲージ・コンベンションやイギリスのエキスポ・ナローゲージの充実ぶりと比べてまだまだ足下にも及ばないと嘆いていたものですが、今やハード、ソフト両面で完全に比肩できるまでに成長したといえるでしょう。
▲「木曽モジュール倶楽部」の平田さん制作の「御嶽明神」は折しも秋祭りの真っ最中。同じセクションが四季折々に姿を変えるのもこれまでなかった趣向。

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奇しくも今日10月10日は、28年前、第2回「軽便祭」が開催されたその日でもあります。前年、1976(昭和51)年10月3日に第1回が開催された「軽便祭」は、東京・方南町の方南共同ホールを会場としたささやかなイベントでしたが、そのインパクトは絶大で、初めて具現化した「モジュール・レイアウト」をはじめ、ゲージの枠を越えてその後の鉄道模型、いやモデラーに与えた影響は計り知れないものがありました。
▲秋祭りの獅子舞の獅子ももちろんスクラッチ。たてがみ(?)はフィールドグラスの流用だそう。平田さんの縦横無尽な素材活用にはいつも脱帽 !

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また、私も含め、この2回の「軽便祭」に関わったスタッフが、その後の模型界やメディアの核となって活躍しているわけで、その意味でも規模の大小に関わらず歴史的イベントだったと言えます。思い返せば、主宰者として取りまとめ役を務められた珊瑚模型店の小林社長にして、よくあれだけ自由に任せられたものだと今更ながら頭が下がります。あの来る者拒まずといった柔軟さこそが、四半世紀を経ても伝説として語り継がれるイベントを築きあげたのでしょう。今回の「軽便鉄道模型祭り」も、主宰者の畑中さんがメーカーやメディアが前に出ないモデラー主体のイベントを…と立ち上げられ、まさにあの「軽便祭」同様に、参加者が自らの手でイベントを構築していったところにこそ、大成功の鍵があったのだと思います。
▲会場には十数社のメーカーも出店。ワールド工芸さんは新作・足尾のフォードとそれに続く客車をお披露目(左)。アルモデルさんは半田付けしなくても組めるエッチングの「軽便内燃機関車」(On)を販売。「ポールを付ければライン河の電気機関車風になりますよ」と代表の林さん。いやはや、ブログ見ておられる…。

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▲ますます進化した「木曽モジュール倶楽部」のモジュール・レイアウト。切磋琢磨という言葉は義務的で相応しくないかもしれないが、メンバー相互が影響を受け合ってセンスを磨いたことは確かだろう。

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それにしても、深い反省をこめて残念なのは、これだけの盛り上がりにメディア、ことに紙媒体が何の影響力も発揮できていないことです。かつての「軽便祭」のバックボーンは間違いなくTMSです。「87分署」をはじめ、当時次から次へと誌面を賑わした作品の数々が、限りないインスパイアーとなって私たちを動かし、模型店の店頭での出会いが横のつながりとなり、そしてイベントとして結実してゆく。そのフローの中で最大無二の役割を担ってきたのは雑誌でした。それに対して今回のイベントのバックボーンは一言で言い切ってしまえば「ネット」です。ネット上で誰かが発信した写真なり資料なりに別の誰かがインスパイアーを受け、いつの間にかサイト内の人の輪がイベントとして実を結んでゆく…模型に限らず、現在では当然といえば当然のフローですが、紙媒体の編集者の端くれとして考えさせられること大です。
▲沼尻鉄道の川桁駅の巨大モジュールも登場した「軽便モジュール倶楽部」のモジュールもすごい。DCCや車載CCDカメラを駆使した運転にも圧倒される。

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会場内を歩き回っていると、あちらこちらから「ブログ毎日楽しみにしています」と声を掛けられます。それはそれでありがたいことではありますが、本業である紙媒体の「再構築」も真剣に考えねばと思いつつ会場をあとにしました。
▲「全日本小型車両動力化研究会・Critter's Club」と銘打って展示していたのは究極の小型模型に挑戦し続ける眞崎さん。Critter(虫)とは米国ナローファンの俗語で貨車移動機などのこと。それにしても目があがってしまった身にはその細かさを見ることさえ辛い(左)。「あららぎ」さんはドコービルの走る河原のジオラマ(HOn2)を展示。併用軌道土手下の商店が何とも絶妙(右)。

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