鉄道ホビダス

『小田急電車回顧』出版記念会。

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今日は昼から経堂駅前のレストランで『小田急電車回顧』第1巻の出版記念会があり、発起人の宮崎繁幹さんのお誘いで、私もお邪魔させていただきました。

『小田急電車回顧』は宮崎さんと深谷則雄さん、八木邦英さんが編者となって発行した書籍で、「HB」車と通称される戦前に製造された手動加速制御車から、戦後の高性能近代車輌の先駆けとなった2200系列までを、未発表の写真の数々で紹介しようという意欲作で、全3巻が予定されています。

今回上梓された第1巻目は、1100形から1450形にいたるHB車群に加え、終戦直後に国鉄から63形を割り当てられた1800形を紹介しており、「なるべく大きな写真で後世に残したい」という編者の皆さんの意図通り、B5版横開きの1頁に1枚が割り付けられています。これだけ写真が大きいと、情景が写り込んだ絵柄はもとより、車輌単体の写真からも、見落としていた様々な情報が読み取れます。
▲右手前から編者の宮崎繁幹さん、深谷則雄さん、八木邦英さん、写真提供者の戸井眞雄さん、左手前から河村かずふささん、山下節夫さん、箕川公文さん。

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実はこの書籍、宮崎さんご本人が自費出版されたもので、弊社がその趣旨に賛同して「発売元」をお引き受けしたという経緯があります。ですから、「発行:多摩湖鉄道出版部/発売:㈱ネコ・パブリッシング」となっているわけです。ちなみにこの「多摩湖鉄道出版部」とは、実在した多摩湖鉄道とはなんら関係なく、宮崎さんの模型鉄道の名前だそうです。

最近ではいわゆる“自分史”を筆頭に自費出版が花盛りですが、流通の問題はもとより、せっかく作った本が「本」としてのアイデンティティーを得られるかどうかが大きな分岐点となります。出版社が発売する書籍には、裏表紙(表4)にその本のアイデンティティーたる「国際標準図書番号」(ISBNコード)がふられ、世界どこからでも検索し、また未来永劫その本の存在が認知されることになります。もちろん国会図書館にも収蔵され、永久に保管されます。

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春先に宮崎さんからご相談をいただき、それならばと、私どもが発売元となってこの「国際標準図書番号」を付けて、流通のお手伝いをすることにしたというわけです。実は鉄道系書籍では、これまでにもモデルワーゲンさんの『簡易軌道写真帳』など少なからず前例があり、今後はますますこのような方式が増えてゆくのではないかと思っています。

さて、この『小田急電車回顧』第1巻、たいへん売れ行きも良く、すでにお預かりしている残部がほとんどない状況です。販売実績がはかばかしくないと、お預かりしている私どもとしても心苦しいのですが、今回の出版記念会でも明るい報告ができて、まずはひと安心といったところでしょうか。

第2巻は戦時中から戦後にかけて製造された自動加速制御車、いわゆる「ABF」車に徹底的にこだわってまとめられるそうで、年末に発売を予定しております。普段ですと“作る側”ですが、この本に関しては“売る側”ですので、今からどんな本になるのか楽しみです。
▲昭和ひと桁から20年代生まれの生っ粋の小田急ファンならではのディープな話題が続く。箕川公文さん製作のHB車モデルも登場して出版記念会はクライマックスへ…。

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