レイル・マガジン編集長自らが作る編集日記。

私鉄の"ジョルダン"?。

2012年02月10日 23:59
名取紀之

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▲越後交通栃尾線ユキ2の珍しいカラー画像。手前に見える塩ビのパイプは融雪用のもの。'72.1.2 下長岡 P:澤田節夫
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連日報道されているように今年の降雪量は尋常ではなく、日本海縦貫線の夜行列車の計画運休など、鉄道にも大きな影響が及んでおります。毎日がカラカラ天気の東京に暮らしていると雪国の苦労はなかなか実感できず、先日、雪国のある鉄道の幹部の方にお電話した際も、用件ばかりで除雪のご苦労に思いが及ばず赤面の至りでした。

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▲ユキ2の"ホロ"側。どう見てもかなり重量バランスが悪そう。有蓋部分と端梁を結ぶターンバックルに注意。'72.1.2 下長岡 P:澤田節夫
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雪に悩まされ続ける地域の鉄道では、古くからさまざまな除雪車が試みられてきました。それらは基本的にラッセル式、回転式、広幅式、掻寄式、ブルーム式などに分類されますが、こと私鉄に限っては広幅式や掻寄式は見られませんでした。しかし、そんな中での例外中の例外的存在が越後交通栃尾線のユキ2です。

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▲ふたたびその有蓋部。木製の看視用の出窓(?)が目を引く。'72.1.2 下長岡 P:澤田節夫
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このユキ2は国鉄狭軌軽便線の魚沼線用無蓋貨車を、戦後1954(昭和29)年に自社工場で改造した広幅(ジョルダン)式?除雪車で、2軸の下回りの2/5ほどに無理やり載せたような木造有蓋部が設えられ、台枠中央にはこれでもかというほど大きなプラウを抱えています。無蓋部にはホロ状の覆いが掛けられ、どうやら有蓋部と後部の出入口を介して簡単に出入りができるようになっていたようです。

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▲巨大なスノープラウをデッキ部に載せたモハ209。珍しい直角カルダン車で、電気機関車代用として除雪にも使われた。'73.1 栃尾 P:澤田節夫
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広幅(ジョルダン)式除雪車は基本的にヤードなど除雪面積が広い、いわば平面を得意とするもので、栃尾線にどうしてジョルダンが必要だったのか何とも不思議です。そう言えば、今回ご紹介した澤田さんの記録のように、このユキ2の留置中の姿はほかにも目にしますが、使用中の写真にはまずお目に掛かりません。かつてご紹介した太平洋炭礦の"パタパタ式"除雪車(アーカイブ「パタパタの除雪車?」参照→こちら)もそうですが、実際に使われている姿をぜひ見てみたかった除雪車の1輌ではあります。

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宇高連絡船の名残。(下)
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