鉄道ホビダス

2016年12月 1日アーカイブ

初冬の釧路を巡る。(補遺)

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▲雄別鉄道跡にはいくつかの橋梁が残されている。写真はベルツナイ川橋梁で、手前の橋脚の基礎部は長年の浸食で半分ほどになってしまっている。'16.11.26
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3回にわたって簡易軌道を中心にその遺構をご紹介してまいりましたが、補遺として瞥見した雄別鉄道跡の現状もご紹介いたしましょう。

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▲雄別炭山駅構内に残る擁壁。画面前方が選炭場方面。'16.11.26
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釧路~雄別炭山間44.1㎞を結んでいた雄別鉄道が廃止となったのは1970(昭和45)年4月ですから、すでに46年も前のこととなります。現在でも釧路製作所で保存されている8722号機をはじめ、自社発注のC56 1001など多彩な機関車を擁したこの運炭鉄道は昭和30年代に入っても順調に輸送量を伸ばしてきましたが、1970(昭和45)年2月に突如として会社倒産、全山閉山という衝撃的な最後を迎えます。

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▲そしてこれが雄別炭山駅のホーム跡。まったく人気のない山中に忽然と石積みだけが残る。'16.11.26
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20161201143654-de6a9bd70054e32856e2ac4cc0cfbc8ff47082b6.jpg当時、古潭地区から炭山にかけてはたいへんな賑わいだったようですが、今ではまったく住居もなくなってしまい、雄別炭山駅の手前からはまったく人の気配のない荒地となってしまいます。それでも旅客ホームの跡などが辛うじて残されており、その広い構内面積からはかつての繁栄が偲ばれます。

▲お洒落な外観の阿寒町炭礦と鉄道館。6~9月の日曜日、夏休み期間中しか開館しておらず、展示を見る機会はなかなかない。'16.11.26
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▲車紋や通票、それにあの9046号機の番号板なども展示されている。'16.11.26
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▲雄別炭礦の賑わいを伝える展示の数々(左)。歴代の機関車銘板や番号板も展示されている。'16.11.26
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途中の阿寒町は丹頂鶴の飛来地として知られ、「あかんランド丹頂の里」として各種観光施設が並んでいます。その観光施設群に隠れるように「阿寒町炭礦と鉄道館」があり、裏庭にはC11 65号機とヨ8057が模擬ホームを伴って保存されています。実はここは9年ほど前に訪れたことがありますが(アーカイブ「雄別鉄道記念館のC11」参照→こちら)、その際に荒廃ぶりが気になっていたオハ62 95は、その後あえなく解体されてしまったそうで、台車だけが空しく残されていました。

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▲なんと9年前に見たオハ62 95は解体されてしまい、台車だけが残されていた。'16.11.26
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▲一見軌道跡に見えるが、これは後から作られた模擬線路。軌道自転車もあり、体験運転もできそうだ。ちなみに周囲の沢は天然クレソンの自生地。'16.11.26
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前回は残念ながら館内の見学ができませんでしたが、今回は地元の皆さんのご配慮で特別に鍵を開けていただき、その展示品を拝見することができました。鉄道関連の展示もさることながら、雄別炭山全盛期の信じられないほどの賑わいぶりが、ことのほか印象に残りました。

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▲再塗装と修理が行われて見違えるほどきれいになったC11 65。もと国鉄機で、1961(昭和36)年に雄別入りしている。客車はなくなってしまったが、後ろのヨ8057は健在。'16.11.26
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▲釧路製作所正門前に保存されている8722号機。すでに毎年恒例のクリスマスイルミネーションの下準備が行われている。'16.11.25
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釧路市立博物館での講演の前後を縫っての駆け足での遺構探訪でしたが、釧路の皆さんのサポートのおかげで、このように実に印象深い3日間を過ごすことができました。この場を借りてあらためてお礼申し上げます。

NHKラジオ第1「鉄道なトリップ」:12月5日(月曜日)16:07~16:27  今回はダージリン・ヒマラヤン鉄道のお話をいたします。全国どこでもお聞きになれます。

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