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第15回「ことでん電車まつり」から。(上)

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▲今年のことでん電車まつりでの23号。今回は仏生山駅での展示であったため車内も公開されていた。ちなみに近鉄から他社に流出したのは、大井川鐵道に南大阪線の特急車輌が入線するまで唯一の存在であった。'16.11.3 P:宮武浩二
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去る11月3日の文化の日は全国的に晴天に恵まれ、各地で鉄道イベントが開催されました。そのうちのひとつ、高松琴平電気鉄道仏生山車両所では15回目となる「ことでん電車まつり」が開催され、多くの来場者で賑わいました。

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▲大阪鉄道、現在の近畿日本鉄道南大阪線を走っていたデロ20形21+23。最初は前面5枚窓で半円形の運転室で、側面には優雅な飾り窓が存在していた。車内には曇りガラスがはめ込まれて採光を取り入れていたとのこと。屋根上には大型のパンタグラフと、これまた大型のガーランドベンチレーターが並ぶ。藤井寺付近。所蔵:宮武浩二
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この「ことでん電車まつり」を訪れたのはお馴染みの宮武浩二さん。盛りだくさんなイベントや物販が繰り広げられる中で、宮武さんのお目当てはひとえに大阪鉄道生き残りの23号の詳細撮影でした。公開イベントでも自分なりの目標を決めて楽しむ好例ではないでしょうか。

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▲23は最初に更新されたこともあって、車内の木部も使用できるものはできるだけ残したことから、ニス塗りの車内が残ることとなった。室内灯は琴電入線時から蛍光灯である。入線当初シート生地は22~24号は金茶色の段織生地の柔らかい座り心地が自慢であった。なお、琴電入線後しばらくの間はシートの肘掛はチーク材の優雅なものが8カ所残されていたが、更新によってパイプ型に変更されてしまっている。'16.11.3 P:宮武浩二
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琴電23号は、歴史を紐解くと大阪鉄道(現在の近鉄南大阪線)のデロ20形(21~27)がルーツで、1925(大正14)年に川崎造船所と大阪鉄工所で製造され、阿部野橋から古市、藤井寺、吉野方面で活躍しておりました。

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▲大阪鉄道時代からの荷棚と吊り手のブラケット。戦前は幕板部に曇りガラスが入れられ外光が取り入れられていた。現在はふさがれてしまっているのは残念な限り。'16.11.3 P:宮武浩二
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▲大阪鉄道デロ23当時から引き継がれている柱飾り(左)。花びらの形を採用しており、現在23号には8箇所現存する。この柱飾りが残っていたことからレトロ電車として唯一、他社からの転入車にも関わらず動態保存車となった。右は車内スピーカー。中心部をよく見ると阪神電鉄の稲妻にレイルの社紋が見える。これは阪神881形を琴電が導入した際に、放送装置を部品として購入して取り付けたもの。'16.11.3 P:宮武浩二
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戦時中に大阪鉄道は幾多の変遷ののち近畿日本鉄道南大阪線となり、形式も5621形5621~5627となりました。1961(昭和36)年に5621~5624の車体のみ琴電が購入し、半円形5枚窓の運転台を貫通式のフラットなスタイルに改造して現在に至ります。

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▲23の高松築港寄り運転台。いたって簡素なものながら、運転台のスペースは広い。これは近鉄時代は非貫通で中央に運転台があったが、貫通化で運転台が左側に寄せられたことによる。'16.11.3 P:宮武浩二
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現在の姿は昭和50年代に車体更新された姿ですが、車内は昔ながらのニス塗りが残り、あたたかな雰囲気が保たれています。

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▲近鉄時代から長く引き継がれていた切抜番号は車体更新や外板の取り換えに伴って撤去されている。面白いのはペイント描きでも近鉄の番号書体が守られていること。製造から一定期間2623になったものの、再び元の番号に戻った経歴も大変珍しい。'16.11.3 P:宮武浩二
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