鉄道ホビダス

2016年4月アーカイブ

痛恨のカテジナ。

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▲カテジナからノヴィー・ドラホフ(Novy Drahov)駅方面へと続く600㎜の軌道。ここを走る列車を目にしたかった。'14.9.19
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明日は京都鉄道博物館のグランドオープン。好天が期待できそうで、たいへんな賑わいとなるに違いありません。このところダイヤ改正を挟んでJR、民鉄を問わず新車やイベントなどの話題が絶えず、小ブログもすっかり"ナロー断ち"をしておりましたので、大型連休を前に今日はひとつインダストリアル・ナローネタを...。

20160428141021-e7ef425a6eefec48eea616d296001a859834a330.jpgといっても、結局見られなかったお話です。場所はチェコの西端、ドイツ国境にほど近いスカルナー(Skalná)という町の、そのなかのさらに小さな集落カテジナ(KATEŘINA)。この地域は19世紀前半から高品質のセラミック粘土と砂を産出することで知られ、1909(明治42)年から600㎜軌間の軌道を用いて機関車による運搬を行っていたと伝えられています。

▲KATEŘINA(カテジナ)の大まかな位置。近郊に大きな町はないが、しいて挙げればヘブ(Cheb)の北方12キロほど。
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現在はセラミック会社KEMATの採掘場となっており、広大な露天掘鉱に数多くの重機が働いています。かつては軌道輸送が中心であった採掘現場も、時代とともに重機+トラック輸送に切り替わり、現在では限られたエリアでのみ軌道が使われているようです。それでも軌道のにおいを嗅ぎつけるのは得意技ゆえ、行けばすぐに見つかるだろうと安易に現地入りしたのが運の尽きでした。

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▲ここは安比奈か...と見紛うような光景。いくらさまよえど軌道は発見できない。'14.9.19
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▲丘に上がると周囲には見渡す限りに荒涼とした採掘跡が広がる。'14.9.19
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事前にグーグルアースで確認しておいたものの、実際に現地に立ってみるとこの採掘場、日本の感覚では通用しない規模ではないですか。しかもどこもかしこも同じような荒涼とした風景。とりあえずカーナビにそれらしい目的地を設定して任せたのが大間違いで、クルマ1台がようやく通れるようなダートに迷い込まされてしまいました。路面は踝まで沈むぬかるみで、おまけに巨大な穴がボコボコ空いているからたまりません。レンタカーは一気に廃車のような姿と化してしまいました。

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▲ようやくたどり着いたカテジナ村のヤード。どうやらこのエリアは週末の保存運転に供されているらしい。'14.9.19
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▲さながら養鶏場のような建物に盈車のナベトロがずらりと並ぶ。果たして何のための設備だろうか。'14.9.19
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▲当然ながら機関庫の扉もしっかりと閉じられており中の様子をうかがうことはできない。ちなみに資料によると1953(昭和28)年までマッファイやコッペルの蒸機が在籍していたという。'14.9.19
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20160428141231-1eec4bd178e9a61823b14c29b856853b9b63bb04.jpg結局このダートを抜け出すまでに2時間近くを要してしまい、なんとか辿りついたのがカテジナ(KATEŘINA)村でした。路側に発見した軌道を辿ってゆくと、集落の外れにヤードを発見。ところが見渡せどどこにも人の姿がありません。状況を尋ねようにも術がなく、やむなく住宅街でガーデニングをしている老人に訊いてみることにしました。もちろんチェコ語ができようはずもなく、こんな時はもっぱら日本語での質問です。

▲カテジナ村の看板の下には保存フェルトバーンの公開予定表が掲げられていた。背後のクルマはお世話になったレンタカー。'14.9.19
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▲現役採掘場へと続く軌道。といってもお目当ての採掘場は数キロ先のようで、歩こうにもすでに時間切れ! '14.9.19
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ご親切にも展示運転のフライヤーが貼ってあるところにまで案内してくれましたが、どうやらここは保存運転専門のエリアのようで、お目当ての"現役"フェルトバーンとは異なるようです。ネットから拾った"現役"の写真を見せながら、これはどこ? と尋ねてみると、森の中に消えてゆく線路の先を指さします。どうやらとんでもなく遠いようです。

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▲ノヴィー・ドラホフ駅近くにはささやかなフェルトバーン博物館がある。コッペルMD2形(もしくはそのコピー機)が綺麗な状態で保管されていた。'14.9.19
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近くに博物館があるということで行ってみることにしましたが、こちらも入館時間はすでに終了後。どんどん日は西に傾いてくるわ、宿泊地のホテルまでは数時間はかかりそうだわで、結局、現役軌道との邂逅は諦めざるを得なくなってしまいました。かえずがえずもナビを信用してダートに入り込んでしまったのが悔やまれてならない一日でした。

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▲ノヴィー・ドラホフからスカルナー(Skalná)へと向かうチェコ鉄道(CD)の普通列車。フェルトバーン・エリアは画面線路の右側にある。'14.9.19
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ところでここ数年、チェコも大きく変わろうとしています。かつてご紹介したチェコ最後の営業ナローJHMD(アーカイブ「ボヘミアの森にチェコ最後の現役ナローを訪ねて」参照→こちら)にも、まるでアミューズメントパークのような気動車が導入されて雰囲気が一変してしまいました。このカテジナも早めに再訪しておくべきかもしれません。

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▲レンタカーはとにかくドロドロ。やむなく洗車場に入ったものの、自動洗車機の使い方がわからずまたまた四苦八苦。'14.9.19
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※5月2日(月)14時~15時、NHKラジオ第1の「ごごラジ!」にトークゲストとして生出演いたします。鉄道趣味や鉄道雑誌の現状なども語らせていただきますので、ぜひお聞きください。もちろん全国どこからでも、またNHKネットラジオでパソコンでもお聞きになれます。

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▲小田原方のクロ651-1101から見た「IZU CRAILE」。所属は国府津車両センターで、編成番号は「IR01」。また、改造は大宮総合車両センターが担当した。'16.4.20 国府津車両センター P:RM(伊藤真悟)
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1月にJR東日本横浜支社から概要が発表された651系改造「IZU CRAILE」(伊豆クレイル)(→こちら)が完成、4月20日に国府津車両センターにおいて報道関係向けの車輌公開が行われました。

20160427182236-5f4088e8771b33c0c0f48e9bd7fbd1b5f549498a.jpg「IZU CRAILE」は伊豆急下田方からクロ650-1007(1号車)+モハ650-1007(2号車)+モロ651-1007(3号車)+クロ651-1101(4号車)の4輌編成で、バーカウンターとラウンジを併設する2号車以外はグリーン車化されています。
外観は、伊豆ゆかりの「桜」、「海風」、「さざ波」をピンクゴールドのライン(ラッピング)で描かれ、裾部にはこげ茶色のアクセントラインが入れられています。

▲車体側面のロゴマーク。「IZU CRAILE」の頭文字である「I」と「C」の周りに、伊豆の13市町にちなんで13個の桜をデザインしている。'16.4.20 国府津車両センター P:RM(伊藤真悟)
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▲カウンター席と向かい合わせ席で構成された1号車(クロ650-1007)の客室内。座面幅は海側席、山側席とも540mm。'16.4.20 国府津車両センター P:RM(伊藤真悟)
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客室内ですが、1号車は2人用席で構成され、海側がカウンター席、山側が向かい合わせ席となっており、山側席は床が約10cm段上げされ、海側の車窓も眺めやすいように工夫が凝らされています。なお、腰掛のモケットは、海側席が伊豆の海をモチーフにした青、山側が伊豆の山をモチーフにした緑とされています。

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▲小田原方から見た2号車(モハ650-1007)の客室内。同車は定員0名であるため、形式変更はない。'16.4.20 国府津車両センター P:RM(伊藤真悟)
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2号車はカウンターとラウンジで構成されたパブリックスペースで、カウンターでは飲食棟の販売が行われるほか、ラウンジには42型のデジタルサイネージとショーケースが設置され、伊豆全体の観光情報が発信されるとともに、工芸品などの展示が行われます。

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▲2号車の小田原方には42型のデジタルサイネージとショーケースを設置する。'16.4.20 国府津車両センター P:RM(伊藤真悟)
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▲コンパートメント席で構成する3号車(モロ651-1007)の客室内。コンパートメントは4人席5区画と車イス対応の2人席1区画で、車イス対応の2人席は小田原方に設置する。なお、1~3号車の天井照明は、朝日に照らされた竹林が織りなす影をイメージしている。'16.4.20 国府津車両センター P:RM(伊藤真悟)
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3号車はグループ旅行に最適なコンパートメント席とされ、全室が海側に面しています。各部屋の入口には暖簾が掛けられ(取材時は一部の部屋にのみ設置)、プライベート感が確保されることで、気兼ねなく会話を楽しむことができます。なお、3号車の腰掛モケットは伊豆の夕日をモチーフにしたオレンジとされています。

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▲小田原方から見た4号車(クロ651-1101)の客室内。腰掛はモケットを交換し、1号車と同様に海側が青、山側が緑となっている。'16.4.20 国府津車両センター P:RM(伊藤真悟)
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4号車は一人からグループまで気軽に利用できる回転式リクライニングシートと固定式ボックスシートで構成されています。固定式ボックスシートは前位側(小田原方)に2区画、後位側(伊豆急下田方)に1区画用意され、折り畳み式のテーブルが設置されています。

20160427183102-50fc149830a7c1f9b0ab9d21a0cfff92c8c80a52.jpgこの「IZU CRAILE」は、7月16日より小田原~伊豆急下田間で営業運転を開始し、土休日を中心に1日1往復の運転が予定されています。列車は全車グリーン車指定席の快速列車で、このうち1号車と3号車は乗車券・指定券に食事や飲み物などがセットになった「旅行商品」として発売されます(4号車は一般発売の「きっぷ」 のみで利用可能)。また、伊豆急下田行きでは根府川付近や伊豆急行線内の東伊豆海岸沿いでの徐行運転、小田原行きでは東伊豆海岸沿いでの駅間停車といった運行サービスが実施される予定となっています。

▲4号車の固定式ボックスシートには折り畳み式テーブルを設置する。なお、各車ともカーペットは、桜の花びらが川面を流れる様子をイメージしたデザインとなっている。'16.4.20 国府津車両センター P:RM(伊藤真悟)
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取材協力:東日本旅客鉄道株式会社横浜支社

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▲昨年の二次選考時の審査員のお二人、矢野直美さんと広田尚敬さん。二日間をかけてすべての応募作品が丹念に審査される。'15.9.1(再掲)
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すっかりお馴染みとなったタムロン鉄道風景コンテスト「私の好きな鉄道風景ベストショット」(主催:株式会社タムロン、後援:さいたま市、さいたま市教育委員会、さいたま商工会議所、協力:そごう大宮店、レイル・マガジン)の作品募集がいよいよ5月1日から始まります。

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▲昨年の一般の部の大賞(さいたま市長賞)に輝いた富澤涼一さん(東京都調布市/63歳)の「新種!電車桜」。

このコンテストの最大の特徴は「私の好きな鉄道風景ベストショット」の副題が示すように、鉄道の風景写真を通して、全国のレイル・ファンのみならず、一般の方々にも写真の楽しさを広く知っていただこうという趣旨のもと、鉄道とその周辺を写し込んだ写真であれば、風景・スナップなどでも応募可能で、使用機材メーカー名も問わない、きわめて門戸の広いコンテストとなっている点です。カテゴリーは「一般の部」のほかに「小・中・高校生の部」があり、それぞれ大賞(「一般の部」はさいたま市長賞、「小・中・高校生の部」はさいたま市教育委員会教育長賞)、準大賞、審査員特別賞、入選、佳作が選定されます。さらに、タムロン賞のほか、さいたま商工会議所会頭賞として「ユーモアフォト賞」、「車輌写真賞」も設定されています。

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▲小・中・高校生の部の大賞(さいたま市教育委員会教育長賞)は北村伶奈(東京都墨田区/17歳)さんの「いすみ鉄道女子会」。

審査員は今年も広田尚敬さんと矢野直美さん。昨年の第8回審査では、2日間をかけて応募総作品数6,554点(応募人数1,753名)すべてに目を通し、授賞作品を選出されましたが、今年は果たしてどんな作品が集まることか...毎年審査に同席させていただいている私も楽しみでなりません。ぜひ奮ってご応募ください。
■第9回タムロン鉄道風景コンテスト「私の好きな鉄道風景ベストショット」
○応募期間
 2016年5月1日(日)~8月25日(木) ※消印有効
○賞・賞品
【一般の部】
 大賞(さいたま市長賞) 1名 30万円 副賞 タムロンレンズ
 準大賞 3名 5万円 副賞 タムロンレンズ
 審査員特別賞 3名 2万円
 入選 15名 1万円
 佳作 20名 5千円
【小・中・高校生の部】
 大賞(さいたま市教育委員会教育長賞) 1名 10万円 副賞 タムロンレンズ
 準大賞 3名 3万円 副賞 タムロンレンズ
 審査員特別賞 3名 1万円
 入選 15名 5千円
 佳作 20名 2千円
【全応募作品より選出】
 ユーモアフォト賞(さいたま商工会議所会頭賞) 1名 10万円 副賞 タムロンレンズ
 車輌写真賞※ 1名 5万円 副賞 タムロンレンズ
 タムロン賞  1名 5万円 副賞 タムロンレンズ
 ※車輌写真賞について:「形式写真」や「編成写真」に代表される、車輌そのものの美しさや様式美を表現した作品に対する賞
○応募規定
 鉄道風景写真、鉄道のあるスナップ写真など、鉄道とその周辺を入れ込んだ写真であれば、風景、スナップ問わず応募可能。カメラ、レンズの機種、撮影地域も問わない。渾身の一作から、家族の記念写真まで、広く募集する。
【一般の部】
【小・中・高校生の部(2016年8月25日現在で高校生までの方)】
(小学生未満の方もこの部で応募受付。また、小中学生以下の方の応募には保護者の同意が必要となる)
○応募形態
 キャビネサイズ(2L)~四ツ切りワイドプリントまで[B6、A5、B5、A4、B4サイズは範囲内となる]
 カラー・白黒問わず。デジタルホームプリント可。
※規定以外のサイズでの応募、台紙貼り、スライド、パネル貼りのものは審査の対象外とする。
○発表
 2016年9月中旬 入賞者本人に直接通知
・タムロンホームページにて発表。
・2016年10月そごう大宮店にて入賞作品の写真展を開催。
・上位入賞作品をレイル・マガジン2016年12月号(2016年10月21日発売)誌上にて掲載。
○応募方法
 5月1日に開示する応募用紙をダウンロードするか、応募用紙を自作すること。
 下記の「記入事項」をすべて楷書で記入し、作品1点ごとに応募用紙1枚を作品裏面にテープで四辺を貼付し、5月1日に開示する「作品の送り先」まで郵送すること。(宅配便は不可、郵便局は宅配便を受け付けない。レターパックも不可、支店局留め扱いでも10日を過ぎると差し出し人に返送される。) ◆簡易書留による送付を推奨。
 なお、テープはメンディングテープや両面テープなど粘着質がはみ出ないものをお勧めする。
〈記入事項〉
(1)応募部門(一般部門、小・中・高校生部門)のどちらかを明記
(2)画題(ふりかな)
(3)郵便番号・住所
(4)氏名(ふりかな)
(5)年齢
(6)性別
(7)電話番号・FAX番号・メールアドレス(お持ちの場合)
(8)撮影機材名(カメラ名、レンズ名、スマートフォン名など)
(9)撮影データ(絞り値やシャッタースピードなどわかる範囲で可)
(10)撮影場所(都道府県/市郡区)
(11)撮影場所や被写体の一言コメント
(12)(応募者が小・中学生以下の場合)保護者の同意サイン
(13)このコンテストを何で知りましたか?
1. タムロンHP 2. 他のHP (HP名:) 3. 知人から 4. 記事 (媒体名:) 5. 募集チラシ (入手先:) 6. その他
(14)タムロンからのコンテスト情報や今回の写真展情報の送付を希望しますか? 希望する/しない のいずれかで回答する。
(15)よくご覧になられる写真専門誌や写真系サイトをご記入ください。
(16)天地の明記

※個人情報は本コンテストの運営目的でのみ使用し、本人の許可なしに第三者に提供・開示いたしません。
※1人10点まで応募可能(単写真に限る)。
詳しくは→こちら

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▲今年の「第9回タムロン鉄道風景コンテスト」フライヤー。応募期間は5月1日(日)から8月25日(木)まで。
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▲新設される南栗橋検修庫のイメージ。(東武鉄道プレスリリースより)
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東武鉄道では来年、2017年の夏を目途に日光・鬼怒川地区で蒸気機関車の復活運転を計画していますが、このたび、車輌・施設計画などの概要が発表されました。

20160425150029-78ab97915994acd7950e25b38026ab174789286f.jpg注目の運転形態は「蒸機(SL)+車掌車+客車+ディーゼル機関車(DL)」という編成となります。蒸気機関車は既報のとおりJR北海道から貸与されるC11 207号。このほか、車掌車はJR貨物およびJR西日本から、客車はJR四国から、DLはJR東日本から、それぞれ譲渡されます。また、転車台についてもJR西日本から譲渡される予定で、全国各地の鉄道会社からの協力により計画が進められることになります。

▲蒸気機関車復活運転の運転予定区間。(東武鉄道プレスリリースより)
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【車輌計画】
蒸気機関車の借受および車掌車・客車の譲受は、車輌などの産業文化遺産の保存実績のある東武博物館が行い、ディーゼル機関車の譲受は東武鉄道が行う。
・蒸機(SL)
 C11-207(JR北海道)
・車掌車
 ヨ8634(JR貨物)
 ヨ8709(JR西日本)
・客車
 スハフ14-1(JR四国)
 スハフ14-5(JR四国)
 オハフ15-1(JR四国)
 オハ14-1(JR四国)
 オロ12-5(JR四国)
 オロ12-10(JR四国)
・ディーゼル機関車(DL)
 DE10-1099(JR東日本)

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▲蒸気機関車列車発着の拠点となる下今市駅は昭和レトロな外観に生まれ変わる。(イメージ/東武鉄道プレスリリースより)
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蒸気機関車を受け入れるにあたり、東武鉄道では南栗橋車両管区に検修庫を新設するほか、発着の拠点となる下今市駅は、かつて蒸気機関車が走っていた時代を彷彿とさせる昭和レトロ感のある駅舎に改修する計画です。

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▲借受に向けて準備中のC11 207号機。(東武鉄道プレスリリースより)
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▲東武鉄道入りするJR四国の14系客車4輌と12系客車2輌。(東武鉄道プレスリリースより)
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【運転計画概要】
(1)運転開始予定時期
 2017年 夏目途
(2)運転予定区間
 東武鬼怒川線 下今市~鬼怒川温泉間 12.4km
(3)所要時間
 約35分/片道
(4)運転日数
 土休日を中心に年間最大140日程度(1日3往復程度)を予定

【編成予定】
 ←進行方向 SL+車掌車+客車1+客車2+客車3+DL
 ※客車の座席定員数は、約200席を予定。

▲DE10 1099はJR東日本からの譲受。(東武鉄道プレスリリースより)
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▲JR貨物から譲り受けるヨ8634(左)と、JR西日本から譲り受けるヨ8709(右)。(東武鉄道プレスリリースより)
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▲下今市駅に移設される予定の長門市駅転車台。(東武鉄道プレスリリースより)
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(1)転車台の設置
JR西日本が所有するかつて国鉄で使用していた長門市駅転車台および三次駅転車台を譲り受け、下今市駅に長門市駅転車台、鬼怒川温泉駅に三次駅転車台を設置する予定。
(2)南栗橋検修庫の新設
蒸機(SL)の各種検査を行う検修庫を南栗橋車両管区(埼玉県久喜市)に新設する。
なお本年、2016年8月頃にJR北海道から蒸機(SL)を受け入れ、以後、南栗橋検修庫において整備・検修を行い、同管区内で訓練運転などを実施する予定。
(3)下今市駅舎改修および蒸機(SL)見学エリアの整備
蒸気列車の発着の拠点となる下今市駅は全面的に改修を行い、かつて蒸気機関車が走っていた時代を彷彿とさせる昭和レトロ感のある駅舎に生まれ変わる。また、構内には蒸気機関車を間近で見学できるエリアの整備をするなど、下今市駅を中心に地域の観光拠点としての魅力を高め、日光・鬼怒川地域全体の活性化を目指す。

▲鬼怒川温泉駅にはこの三次駅転車台が移設される。(東武鉄道プレスリリースより)
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20160425150928-405053332432eb6ad5800bdf00e0dd88b0ee065b.jpg【乗務要員の追加養成】
検修および乗務要員の養成については、JR北海道、秩父鉄道、大井川鐵道の3社の協力により教育を進めているが、このたび、新たに真岡鐵道に乗務要員養成の協力を得ることとなり、今後は全4社の協力により教育訓練を進めていく。

▲大井川鐵道で行われている乗務員養成。(東武鉄道プレスリリースより)
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【今後のスケジュール】
2016年6月頃 JR貨物、JR西日本から車掌車を受け入れ
    8月頃 JR北海道からSLを受け入れ
    9月頃 JR四国から客車を受け入れ
    10月頃 JR西日本から転車台を受け入れ
    12月頃 JR東日本からDLを受け入れ
 2017年4月頃 東武鬼怒川線にて試運転を開始
    夏目途 営業運転開始

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▲名鉄局の12系お座敷客車に続いて1983年に登場した東京南局「サロンエクスプレス東京」。ガラス張りの密閉式展望車に個室主体の客室構成で、以降の鉄道車輌に大きな影響を与えた。 (RMライブラリー『日本の展望客車』下巻より)
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200巻記念として上下巻2巻構成で企画いたしましたRMライブラリー『日本の展望客車』は、先月発売の上巻がたいへんご高評を頂戴いたしましたが、いよいよ完結編となる下巻が完成いたしました。上巻では特急用の1等展望車を中心に1960年代までの車輌を収録しているのに対し、下巻では1980年代以降の展望客車を網羅しており、RMライブラリーとしては異例の"最近"の車輌たちが続々と登場する全ページカラー構成となっております。

20160422182521-87d4ba9b69c0e3e45f29707ea4d716703e862362.jpg1960(昭和35)年の「つばめ」「はと」の電車化により定期運用を終え、その後消滅した国鉄の展望客車は、それから28年後の1983(昭和58)年、名古屋鉄道管理局のお座敷列車に復活することになります。以前のものは、定期運用とは言え、いわば"限られた人"のみが乗車できる車輌でしたが、復活した展望客車はもっと身近なものになりました。その後、東京南局には「サロンエクスプレス東京」が、また大鉄局には「サロンカーなにわ」が登場。時代はあたかもバブル全盛期、展望室はまるで団体用客車の必需品のようになっていきました。

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▲81系お座敷客車に代わって1985年に登場した東京南局の「江戸」。お座敷客車にも洋風の展望室が設けられるのが定番となっていった。 (RMライブラリー『日本の展望客車』下巻より)
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国鉄の分割民営化後にはJR東日本の「夢空間」、JR西日本の「トワイライトエクスプレス」といった豪華車輌が登場する一方、「ノスタルジックビュートレイン」や「SLやまぐち号」などいわゆる観光列車も登場し、1990年代にかけて展望客車が百花繚乱の時代を迎えることになりました。その後、客車列車自体の衰退もあって、多くは現在までに姿を消しましたが、それでも来年、2017年には「SLやまぐち」号用の新造車が予定されるなど、展望客車の系譜は未だ途絶えてはおりません。

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▲「モカ座」と呼ばれた「ふれあいみちのく」は1986年登場。編成両端に展望室を設けたが、一方は重厚な絨毯やソファーを配置した洋風、もう一方は囲炉裏や格子天井などを設けた純和風とするなど、工夫を凝らしたものであった。 (RMライブラリー『日本の展望客車』下巻より)
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▲JR西日本広島支社の12系お座敷客車「旅路」は国鉄時代の1981年に登場した古株であったが、1994年にリニューアルされた際に展望室が設けられた。 (RMライブラリー『日本の展望客車』下巻より)
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本書では1980年代以降、国鉄の分割民営化を挟んで「ななつ星in九州」まで、国鉄・JR各社の展望室を持つ客車30種について解説します。なお、かつての1等展望車がマイテ49 2のように1輌単体で成立していたのとは異なり、下巻に収録するものは「サロンエクスプレス東京」など編成単位で成立しているものがほとんどであるため、解説も編成単位となっています。
さらに下巻では東武鉄道トク500など、私鉄の展望車4種についても収録しています。日本の展望客車の全貌を詳らかにする本書、ぜひ上巻と合わせて書架にお揃えください。

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▲元小田急20000形の8000系と並ぶ8500系。かつて静岡県側で見ることができた交換シーンが、今度は山梨県側で展開される。'16.4.6 河口湖 P:RM(伊藤真悟)
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富士急行では、創立90周年記念事業の第一弾として、「楽しみながら世界遺産を再認識する鉄道の旅」をコンセプトに8500系を導入しました。

20160421124933-a0f4f106b4c235c5778881d47a701006084c6182.jpg8500系は、JR東海より371系を譲り受けて、JR東日本テクノロジーで改造したもので、富士山方からクロ8551+モハ8601+クモハ8501の編成を組んでいます。また、デザインは同社線の観光列車"富士登山電車"を手掛けた水戸岡鋭治さんが担当しています。


→クロ8551の前面。371系時代の編成番号「X1」の標記がそのまま残されている。'16.4.6 河口湖 P:RM(伊藤真悟)
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▲富士山方先頭車で1号車の特別車輌、クロ8551(元クモハ371-1)を先頭にした8500系。外観は赤茶色をベースとした塗装となった。'16.4.6 河口湖 P:RM(伊藤真悟)
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1号車のクロ8551は全席指定の特別車輌で、客室内はベンチ席、テーブル席で構成されており、後位にはサービスカウンターが設けられています。なお、同車は電装解除されており、台車はサロハ371形で使用していたC-TR243に履き替えています。

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▲2号車で自由席車輌のモハ8601(元モハ370-101)。富士山方(写真右側)に車イス対応の大型トイレが設置されている。'16.4.6 河口湖 P:RM(伊藤真悟)
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▲3号車で自由席車輌のクモハ8501(元クモハ371-101)。クロ8551とともにパンタグラフはFPS33E形が搭載される。なお、各車とも側窓上部には「富士山ビュー特急」の停車駅が英文字で記載されている。'16.4.6 河口湖 P:RM(伊藤真悟)
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2号車のモハ8601と3号車のクモハ8501は自由席車輌で、腰掛は2列+2列のリクライニングシートとなっています。また、モハ8601の富士山方には車イススペースと車イス対応席が設けられているほか、車端部には車イス対応大型トイレが設置されています。なお、電動車の台車は種車のC-DT59を履いています。

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▲2・3号車は自由席車輌で、2人掛けリクライニングシートで構成されている。写真は3号車クモハ8501の客室内。'16.4.6 鉄道技術センター P:RM(伊藤真悟)
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▲2号車のモハ8601の富士山方に設置された車イススペースと車イス対応座席。'16.4.6 鉄道技術センター P:RM(伊藤真悟)
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▲運行区間が限られることから、車体側面の行先表示は固定表示とされている(左)。クロ8551の運転台(右)。運転席の腰掛モケットが変更されたほか、運転状況記録装置が設置されている。'16.4.6 鉄道技術センター P:RM(伊藤真悟)
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この8500系は、4月23日より「富士山ビュー特急」として営業運転を開始する予定で、平日は大月~河口湖間2往復、土休日は3往復の運転が予定されています。
このうち、土休日の「富士山ビュー特急5・9・8・12号」はスイーツプランが設定され、1号車の特別車輌において富士急ハイランドオフィシャルホテルの「ハイランドリゾートホテル&スパ」のシェフパティシエが手掛ける"富士山ビュー特急特製スイーツ"を楽しむことができます。

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▲大月・河口湖方から見たクロ8551の客室内。車輌中央部は2人用、4人用のテーブル席とされている。'16.4.6 鉄道技術センター P:RM(伊藤真悟)
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▲同じクロ8551の客室内を富士山方から見る。富士山方には円形のテーブル席とベンチ席が設置されている。'16.4.6 鉄道技術センター P:RM(伊藤真悟)
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▲クロ8551の大月・河口湖方にはサービスカウンターやショーケースが配されている(左)。「スイーツプラン」が設定された列車では、1号車で"富士山ビュー特急特製スイーツ"を楽しむことができる(右/要予約)。特製スイーツは「季節のマカロン(マンゴー)」(左上)、「パティシエ特製フルーツサンド」(左下)、「富士山麓卵のなめらかプリン」(右上)、「旬果デザート(ガトーアンサンブル)」(右下)。なお、季節によりメニュー内容は異なる。'16.4.6 鉄道技術センター P:RM(伊藤真悟)
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なお、スイーツプランは大人4,000円・小人3,000円で、大月⇔富士山、大月⇔富士急ハイランド、大月⇔河口湖の区間で利用することができます。また、予約は富士急トラベルの専用サイトで乗車月の前月1日より開始となり、利用日の3日前に受付は終了となります。

取材協力・資料提供:富士急行株式会社

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▲内覧会出席者で賑わう京都鉄道博物館本館1階。'16.4.19 P:高橋 修
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京都鉄道博物館のグランドオープンまであと一週間。昨日(19日)、今日(20日)とたいへん多くの方が招かれて内覧会が開催されました。先般小ブログでご紹介(アーカイブ「ひと足お先に 京都鉄道博物館へ」参照→こちら)した時点から3週間近くを経て、内装や展示品も完成状態となっており、今日は前回未完成でご紹介できなかった部分を中心に、高橋 修さんの写真でご覧いただきましょう。

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▲連絡デッキから見た扇形車庫。これまでは角度的に1~4番線の"顔"が見えなかったが、連絡デッキができたことによって1~20番線まですべての"顔"が見えるようになった。'16.4.19 P:高橋 修
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▲新製された「SLスチーム号」客車を牽引するC62 2。「SLスチーム号」の牽引機はこれまで通り時期によって入れ代る。'16.4.19 P:高橋 修
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国の重要文化財に指定されている扇形車庫は耐震補強工事も完了、工事期間中屋外に出されていた機関車たちもきれいに庫内に収められ、ひさしぶりにずらりと顔を並べる様子を見ることができます。しかもこれまでと違って、本館と「SLひろば」を結ぶ連絡デッキからは20線分の扇形車庫全景を眺めることができるようになりました。そして、開館に合わせて新製された「SLスチーム号」客車を牽引するのはもちろんスーパースターC62 2号機。動態の蒸気機関車が何輌もいるのも京都鉄道博物館ならではの光景です。

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▲「車両工場」に留置されたカニ24 12。この「車両工場」では今後、営業用車輌の展示も行われるというから楽しみ。'16.4.19 P:高橋 修
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▲30m×10mの規模を誇る1/80スケールの大レイアウト。正面には階段状のスタンドが設けられている。'16.4.19 P:高橋 修
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20160420152950-2c5fdc91388438bd5eada405cfa77eb3c357cd2e.jpg営業線と直結している引込線がのびる「車両工場」には、前回の取材時にはまだ到着していなかったトワイライトエクスプレスの客車2輌(オハ25 551、カニ24 12)が留置され、専用のデッキからは普段は目にすることのできない屋根上を観察することができます。
内覧会でも300㎡の面積を誇る「鉄道ジオラマ」はたいへんな人気だったようで、季節と時間を演出しながらのオペレーションに多くのギャラリーが魅了されていたそうです。

▲本館「鉄道のあゆみ」コーナーに設けられた「デジ・ナビ」と名付けられた音声インフォメーション。'16.4.19 P:高橋 修
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▲ミュージアムショップは旧梅小路蒸気機関車館の出入口になっていた旧二条駅舎内に設けられている。'16.4.19 P:高橋 修
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▲本館2階回廊から見下ろした500系521、クハネ581、クハ489。'16.4.19 P:高橋 修
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京都鉄道博物館はいよいよ来週4月29日(祝)にグランドオープン。正直申し上げて、すべてを見ようとしたら丸一日あっても足りません。しかも扇形車庫や車両工場、さらには「SL第2検修庫」と刻々と顔ぶれが変わる実物車輌の魅力もあって、今年は梅小路通いが続くことになりそうです。

京都鉄道博物館
4月29日開館

開館時間:10:00~17:30
GW中(4/29~5/8)は9:00~18:30 *入館は17:00まで 入館料金:一般1,200円  大学生・高校生1,000円 中学生・小学生500円  幼児(3歳以上)200円
公式ホームページ:http://www.kyotorailwaymuseum.jp/

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▲詳しくは→こちら (NHKホームページより)
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明後日、21日(木)21時からNHK BSプレミアムで、『さよなら! 北の寝台列車~「カシオペア」「はまなす」思い出の旅路~』が放映されます。実はこの番組、タレントの村井美樹さんと、こともあろうに私が下り「カシオペア」に乗って上野から札幌まで旅をするという1時間特番なのです。

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▲クリックするとポップアップします。 (NHKホームページより)

もちろんNHKならではの歴史的映像や空撮などもふんだんに盛り込まれており、しかも営業初列車の車掌さんや、長年にわたって厨房で調理に励んできたベテラン・シェフの「カシオペア」にかける思いなども紹介されていますので、ファンのみならず広く楽しめる番組となっております。

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▲クリックするとポップアップします。 (NHKホームページより)

江差町に単身赴任しながら、札幌への帰宅には必ず「はまなす」を使ってきたという方や、さらには毎朝欠かさずに「はまなす」を撮影されてきたという矢野友宏さんとご子息の姿も紹介されています。私は...というと、なんとも汗顔の至りですが、ご笑覧いただければ幸いです。

NHK BSプレミアム『さよなら! 北の寝台列車~「カシオペア」「はまなす」思い出の旅路~』
4月21日(木) 21:00~22:00
再放送 4月23日(土) 18:00~19:00
なお、海外在住の方は下記NHKワールドプレミアム(国際放送)でご覧になれます。
(Overseas broadcasting, please refer to the following.)
NHK WORLD Premium ワールドプレミアム(国際放送)
5月14日(土) 13:50~14:50(日本時間)

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熊本、大分を震源とする地震は大きな被害を及ぼしながら、いまだ収束しておらず、現在も多くの方が不安な時間を過ごしておられます。この場を借りて謹んでお見舞いを申し上げます。
ニュースでは立野、赤水、長陽などかつて慣れ親しんだ地名が繰り返され、空撮映像ではあの第一白川橋梁の目と鼻の先、阿蘇大橋が山体崩壊によって跡形もなく消えてしまうという衝撃的なシーンが映し出されています。鉄道の被害も路盤自体が流出してしまっている豊肥本線立野-赤水間をはじめ、九州新幹線がいまだに全線で運転を見合わせるなど甚大で、大型連休を目前にして今後は観光需要にも大きな影響を及ぼしそうです。
(JR九州の運転状況は→こちら
自然相手とはいえ、一刻も早くこの状況が好転し、被災地に平穏な日常が戻ってくることを願ってやみません。

編集局長:名取紀之 敬白

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▲3号車厨房車輌のオープンキッチンスペースで前菜の盛り付けが進む。52食分のプレートが一気に並ぶと壮観。'16.4.14
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「西武 旅するレストラン 52席の至福」はいよいよ17日(日)から営業運転を開始します。初日は池袋~西武秩父間、翌週23日(土)・24日(日)は西武新宿~西武秩父間での運転となり、それぞれブランチコース(税込10,000円)とディナーコース(税込15,000円)の一往復が設定されています。

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▲多目的スペースを持つ1号車(クハ4009)。春をテーマとし、芝桜、長瀞の桜を車体にデザインしている。'16.4.14 西武秩父

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▲オープンダイニングの2号車(モハ4109)は春をテーマとし、車体デザインは秩父の山の緑。'16.4.14 西武秩父

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▲キッチン車輌の3号車(モハ4110)。車体デザインは秋をテーマとし、秩父連山の紅葉を描いている。'16.4.14 西武秩父

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▲4号車(クハ4010)もオープンダイニングの客席車輌。テーマは冬で、車体にはあしがくぼの氷柱が描かれている。'16.4.14 西武秩父

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▲デッキ部に取り付けられた木製の号車札と製造銘板。今回の改造は総合車両製作所(J-TREC)が担当している。'16.4.14
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▲昨日ご紹介しそこねた1号車車内。多目的スペースが広がり、今後は各種のイベント等に対応する予定。'16.4.14
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現在、インターネット上で6月までの予約が可能ですが、すでにブランチコース、ディナーコースともにすべて満席となっており、その人気の高さが知れます。7月以降は西武新宿~本川越間でのコースも加わる予定で、池袋~西武秩父間、西武新宿~西武秩父間とともに3コースがランナップされることとなります。

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▲そしてディナーコースのフルラインナップ。まずは和食担当の岡元シェフによるアミューズ「温かい海鮮茶碗蒸し」(左)、そして4人のシェフによる共作、「至福の12種類の前菜」(右)。'16.4.14
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▲続いてスープは洋食担当の杉本シェフによる「CHICHICON~武州和牛のWコンソメ」(左)。メインは中華担当篠原シェフによる「里芋リブロース巻黒酢煮込みフカヒレ添え」(右)。'16.4.14
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▲総合監修のつきぢ田村の田村シェフによる「鯛ご飯 狭山茶漬け」(左)。最後は岡元シェフ担当のデザート「ごまふぇ」(右)で締めくくられる。'16.4.14
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▲いっぽうこちらはブランチメニューの一例。スープ、前菜、メイン、デザートビュッフェでの構成、メインは「武州和牛のポ・ト・フ~サプライズ仕立て」。提供:西武鉄道
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▲テーブル番号札やコースターもロゴマークの4種の柄をあしらったこったデザイン。なお、ラバー製のコースターは持ち帰れるという。'16.4.14
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昨日はひと足早くまさに「至福」の時間を過ごさせていただきました。20分から30分のインターバルでサービスされるディナーコースのメニューはどれもが絶品で、同乗している方からは「これは列車の中で供される食事のレベルではない」との言葉も漏れ聞こえました。ただ唯一残念だったのは、左党の私としては終始ノンアルコールであったこと。あくまで試乗会ですからやむをえませんが...。

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▲初夏のような日差しの秩父路を快走する車内でメイン料理をいただく(左)。'16.4.14 P:久保田 敦 右は終始笑顔でサービスに努めてくれた4号車担当のクルー。'16.4.14
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▲16時58分、定刻に西武秩父駅に到着。西日を浴びた武甲山の威容が迎えてくれた。'16.4.14 西武秩父
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取材協力:西武鉄道株式会社

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▲「52席の至福」ディナーコースの全6品。ディナーコースにはこのほかにウェルカムドリンクとお土産がつく。'16.4.14
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今週末、4月17日から営業運転が始まる西武鉄道の観光電車「西武 旅するレストラン 52席の至福」の試乗会が開催され、52分の1のご招待をいただきました。

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▲池袋線を試走する4009F「52席の至福」。池袋−椎名町 提供:西武鉄道
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試乗会の行程は豊島園発西武秩父行きという営業列車では考えられないもの。ブランチの時間帯ではありますが、52席=52食分のディナーコースがフルでサービスされるとあって期待も膨らみます。

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▲3号車は1輌すべてがキッチン車輌となっている。オープンキッチンでは手際よく盛りつけが行われている。'16.4.14
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▲客席車輌は2号車(左)と4号車(右)の2輌のみで、それぞれ定員は26名。2号車は天井仕上げに柿渋で着色した和紙を、4号車は不燃処理を施した西川材の木格子が使われている。'16.4.14
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「52席の至福」は4000系4連(4109F)を改造したもので、4輌中2号車(モハ4109)と4号車(クハ4010)の2輌だけがオープンダイニングの客席車輌、1号車(クハ4009)は多目的スペースの多目的車輌、そして3号車(モハ4110)が丸ごと厨房となったキッチン車輌となっています。3号車で誂えられたとっておきの食事が両サイドの2号車、4号車にサービスされるといったスタイルです。

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▲1~4号車のシートアレンジメント。1号車はさまざまなイベントに対応可能なスケルトン仕上げとなっている。 提供:西武鉄道
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20160414235721-e8458d9ca79117e858341ce6a2c3028cef49f184.jpg13時57分に豊島園駅を発車した試乗列車は同59分に練馬駅3番線に到着。一旦停車後、上り方引上線に入り、エンド交換ののち練馬駅2番線へ。14時09分に今度は下り801列車として西武秩父へと向かいました。練馬駅での停車時間中はホームのお客さんから熱い視線を浴び続け、西武鉄道初のレストラン列車への注目度の高さを改めて思い知りました。

▲豊島園駅で発車を待つ試乗列車。'16.4.14 豊島園
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▲練馬駅上り方の引上線終端部で折り返しを待つ。乗客が乗ったまま引上線でエンド交換するのは極めて異例。'16.4.14 練馬
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この日の試乗列車は豊島園13時57分発、西武秩父16時58分着と3時間あまりを掛けていますが、実際の営業運転でも2時間20分〜3時間10分程度の所要時間で設定されています。これはブランチコースでは芦ケ久保駅での30分以上の停車(駅周辺の散策が可能)が設定されているほか、ダイヤの合間を縫うように10分程度の停車時間が細かく各所で取られていること、さらにランカーブも専用のゆっくりめに設定されているためです。それもこれもじっくりとコース料理を堪能してほしいという思いからにほかなりません。

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▲この日のメインは篠原裕幸シェフによる「里芋リブロース巻黒酢煮込みフカヒレ添え」。もちろん絶品! '16.4.14
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引き続き、明日はいよいよディナーコースの全容と、「52席の至福」ならではの魅力をお伝えいたしましょう。

取材協力:西武鉄道株式会社

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▲42年前、増毛駅(画面右)を発車、雄冬連山をバックに海岸線を大きく回り込む49673〔深〕牽引の上り貨物列車。'74.3.29 増毛 P:名取紀之
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昨年8月にJR北海道が平成28年度中の廃止を発表した留萌本線留萌~増毛間16.7㎞が、今年12月4日(日)を最後に運転を終了することが明らかになりました。先週行われた地元の増毛町町議会で廃止が受け入れられたもので、冬の訪れを前に同区間は95年にわたる歴史に幕を閉じることになります。

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▲留萌本線終端部と増毛駅本屋。「留萌本線終着駅」の看板がある駅舎はささやかなショップも兼ねている。'15.7.17 増毛 P:名取紀之
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その留萌~増毛間ですが、気温上昇による雪崩および斜面の土砂崩壊の恐れがあるため、2月12日(金)より運休となっており、本日現在も一部バス代行のままで列車は運行されておりません。

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▲ホームから上り方を見る。線路は大きく左カーブをきって海沿いを回りこんでゆく。'15.7.17 増毛 P:名取紀之
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同区間はJR北海道のプレスリリースによれば、「輸送密度は弊社発足以降、昭和62年度の480人から平成26年度には39人と12分の1以下に減少し、また、収支状況も営業収入は平成25年度で7百万円に対して経費は25倍近く要していると推計され、差し引きすると年間約1億6千万円以上の赤字」で、第三者委員会「JR北海道再生推進会議」が発表した提言書でも「利用の少ない区間」として俎上に挙げられていました。

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▲箸別付近の国道231号線オーバーパスから留萌方面を見る。'15.7.17 箸別 P:名取紀之
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40年以上前の写真を手に、定点観測をしてみようと増毛を訪れたのは昨年7月のことでした(アーカイブ「留萌本線留萌~増毛間廃止へ」参照→こちら)。あれから間もなく一年。運転再開がいつになるのかは現在のところ不明で、列車が走らないまま運命の12月4日まで刻一刻と時は過ぎてゆきます。

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▲名だたる豪雪地帯でもあった増毛だが、再び雪に埋め尽くされる前に列車は来なくなってしまう。'09.12.27 増毛 P:横田輝男 (「今日の一枚」より)
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▲越後湯沢方のE321-702を先頭としたE3系700番代"GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)"。外装は、写真家で映画監督の蜷川 実花(にながわ みか)氏が担当し、夏の夜空を彩る長岡の花火を描き出している。なお、編成定員は107名。'16.4.11 新潟 P:RM(伊藤真悟)
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新幹線総合車両センターで外装工事が実施され、1月12日に新潟第一運転所へ回送されたE3系700番代"GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)"の内装工事が完了し、昨日(4月11日)に越後湯沢~新潟間で報道試乗会が実施されました。

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▲新潟方から見たE321-702(11号車)の客室内。普通車指定席で、一般販売のきっぷで乗車が可能。腰掛はグリーン車時代のものを使用している。'16.4.11 新潟 P:RM(伊藤真悟)
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「GENBI SHINKANSEN 現美新幹線」は世界最大規模のアートイベント「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」が開催される新潟エリアに新しいコンテンツとして「移動する現代アートの美術館」を投入しようと企画されたもので、カフェ空間やキッズスペースなども設置したこれまでにない新幹線となっています(アーカイブ「GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)現る」参照→こちら)。
昨日の報道試乗会の列車は新潟~越後湯沢間で3往復運転され、雑誌関係が乗車した列車は列車番号9453C 越後湯沢13:12(14)→新潟14:02(13)、列車番号9454C 新潟14:24(13)→越後湯沢15:14(11)の行程でした。

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▲越後湯沢方から見たE326-702(12号車)の客室内。ミラータイルのアートが展示されている。なお、12・14~16号車に設置のソファは固定式。'16.4.11 新潟 P:RM(伊藤真悟)
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編成はE3系R19編成を改造した6輌編成。車体側面はすでにご紹介したように、写真家で映画監督でもある蜷川 実花(にながわ みか)さんによる「長岡の花火」のラッピングが施されていますが、今回はその内装が詳らかになりました。それでは11号車から順に見てゆきましょう。

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11号車のE321-702は2人掛けシートが並ぶ普通車指定席。松本 尚(まつもと なお)氏によるアートワークで、五穀豊穣、祝祭、光をテーマに、黄色系を中心に配色されています(座席定員23名)。
12号車のE326-702は、客室内公式側(新潟に向かって右手)に、小牟田 悠介(こむた ゆうすけ)氏によるミラータイルのアートが壁面に掲げられ、非公式側にはアートを鑑賞できるようにソファが設置されています(座席定員24名)。

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▲E329-702(13号車)に設置のキッズスペース。なお、置かれている玩具は設置例であり、常設されているわけではない。'16.4.11 新潟 P:RM(伊藤真悟)
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13号車のE329-702は、前位(越後湯沢)側がキッズスペース、後位側がカフェとなっており、キッズスペースの壁面にはアートユニットのPARAMODEL(パラモデル)による絵画・彫刻が配されています。また、カフェの壁面には古武家 賢太郎(こぶけ けんたろう)氏による旧道「三国街道」を中心とした上越の風景を表現した作品が飾られています。なお、カフェでは燕三条で人気の「ツバメコーヒー」監修のコーヒーやスイーツなどが提供され、カウンターそばにはテーブル席が設置されています。

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▲E329-702(13号車)の後位側に設置されたカフェ。コーヒー、紅茶、ソフトドリンク、アルコール、スイーツ、オリジナルグッズが販売される。'16.4.11 新潟 P:RM(伊藤真悟)
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14号車のE328-702は、写真家・石川 直樹(いしかわ なおき)氏による写真が公式側壁面に飾られており、12号車と同様に非公式側にはソファが設けられています(座席定員24名)。
15号車のE325-702は、荒人 明香(こうじん はるか)氏による全長約11mの作品がショーウィンドウ内に収められており、ショーウィンドウスペースの関係で座席定員は16名となっています。

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▲越後湯沢方から見たE328-702(14号車)の客室内。壁面には写真による作品が展示されている。'16.4.11 新潟 P:RM(伊藤真悟)
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▲新潟方から見たE325-702(15号車)の客室内。ショーウィンドウ内に立体的なアート作品が展示されている。'16.4.11 新潟 P:RM(伊藤真悟)
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16号車のE322-702にはモニタ5台が設置され、ブライアン アルフレッド氏による映像作品が流されます(座席定員は20名)。

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▲越後湯沢方から見たE322-702(16号車)の客室内。大型モニタ5台が壁面に取り付けられており、映像作品が流される。'16.4.11 新潟 P:RM(伊藤真悟)
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この"GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)"は、4月29日より営業運転を開始し、6月までの期間は土日祝日と5月2、6日に越後湯沢~新潟間の臨時「とき」として3往復運転される予定です。また、同期間の12・14~16号車は旅行商品専用車輌となりますが、7月以降の運転では自由席として販売される予定となっています。

取材協力・資料提供:東日本旅客鉄道株式会社

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▲芸備線・木次線経由の陰陽連絡列車として親しまれてきた快速「ちどり」を牽くC58 147。'54年 備後庄原 P:犬走敏彦(所蔵:清原正明)
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芸備線三次以東から蒸気機関車が姿を消えて今年3月下旬で45年になります。記憶を呼び戻し、若い世代にも蒸機時代の芸備線を伝えるべく、今週末から「みよし風土記の丘ミュージアム」(広島県立歴史民俗資料館)を会場に写真展「県北の鉄道−蒸気機関車の頃−」が開催されます。

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▲冬の芸備線を快走するC58 146〔芸〕。芸備線管理所所属機は集煙装置を装備していない。'71.1 備後庄原 P:清原正明
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布原の三重連で知られた伯備線の無煙化は1973(昭和48)年3月31日(D51 838牽引のさよなら列車は4月1日運転)ですが、芸備線はそれより2年早く、1971(昭和46)年3月24日にC58 323牽引の823列車(新見〜三次)を最後に無煙化されました。1971(昭和46)年といえば主要幹線を除けば比較的早い無煙化で、しかも牽引機がポピュラーなC58とあって、それほど注目されることなく幕を閉じたのでした。

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▲C58 61〔芸〕の牽く普通列車。1970(昭和45)年時点で三次以東(備後落合、新見)には3往復の客車列車が残されていた。'70.5 七塚 P:清原正明
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▲自走式バケットクレーンで給炭を受ける28683〔芸〕。8620形は1970(昭和45)年まで福塩線用として使用されていた。なお、この28683は弘前区に転じて1973(昭和48)年まで延命している。芸備線管理所三次運転支所 P:竹廣敏秀
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その後、1989(昭和64)年以降、毎年のように広島〜三次間で「SLみよし号」(1989年、1990年はC57 1、1991年以降はC57 1+C56 160)が運転され、三次の地に再び煙が戻りってきました。とはいえこちらはあくまでイベント。今回の写真展は芸備線三次以東の生活の中に蒸気機関車がいた時代を振り返るものです。

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▲C58 175〔新〕。この角度からではわかりにくいが、G-1タイプの後藤デフを装備した異色機であった。三次 P:竹廣敏秀
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▲木造の跨線橋が目を引く三次駅で発車を待つC58 208〔新〕。隣には珍しいDD11 4の姿も見える。三次 P:竹廣敏秀
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■写真展「県北の鉄道−蒸気機関車の頃−」
会期:4月15日(金)〜6月19日(日)
会場:風土記の丘ギャラリー
  ・みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)
  ・広島県三次市小田幸町122 Tel 0824-66-2881
開館時間 9時〜17時(入館は,16時30分まで)
休館日 毎週月曜日(祝・休日の場合は開館)
入館料 一般 200円・大学生150円・65歳以上と高校生以下は無料

※風土記の丘ギャラリー
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/rekimin/fudokinooka-gallery.html(→こちら

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▲運転開始から112年、「とさでん交通」と名前は変わったが、現存最古の路面電車は今日もはりまや橋交差点の平面クロスを渡ってゆく。'16.4.2
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先週末は、山本淳一さんのRMライブラリー『土佐電気鉄道』の出版記念祝賀会が高知市内で開催され、私も2年ぶりに高知へと行ってまいりました。

20160408122224-90d664dd1dfc007504598eb6a68ffb6890065e84.jpg会場は高知市内でも老舗ホテルとして知られる三翠園。重要文化財の旧山内家下屋敷長屋もある由緒正しい温泉施設で、祝賀会はこのホテル2階の五月の間で開催されました。RMライブラリー200巻の歴史の中でも、これだけ賑々しく出版祝賀会が開催されたのは初めてで、そうとは知らずに東京から馳せ参じた版元としてはびっくりするやら、恐縮するやら...なおかつ、もと土佐電気鉄道の社長さんと向い合せで主賓席に座ることとなってしまいました。

▲祝賀会を前にした山本淳一さん(右)。左はこの祝賀会の実現に尽力された「高知の電車とまちを愛する会」の浜田光男さん。'16.4.2
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▲はりまや橋から桟橋へと向かう単車158号。'60.5 はりまや橋-梅の辻 P:山本淳一 (RMライブラリー『土佐電気鉄道』下巻より)
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▲ありし日の安芸線。太平洋の波音を聞きながらクハニ2003+モハ1000形の上り2連が行く。'59.12 八流-赤野 P:山本淳一 (RMライブラリー『土佐電気鉄道』下巻より)
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▲RMライブラリー『土佐電気鉄道』上巻(→こちら)と下巻(こちら)。

山本淳一さんは1953(昭和28)年に土佐電気鉄道に入社、以後、単車が行き交う軌道線や、健在であった鉄道線(安芸線)の現場を経験したのち事務職に転じ、退職されるまで一貫して土佐電気鉄道の変貌を社内から見続けてこられました。かたや創世期からの鉄道友の会会員としても活躍され、土佐電気鉄道のみならず、四国各地の鉄道を記録され続けてきました。RMライブラリーとのお付き合いも、実は29巻『魚梁瀬森林鉄道』にまで遡ります。

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▲祝辞を述べられるもと土佐電気鉄道社長の野々宮 慧さん(左)。僭越ながら私も一言述べさせていただいた(右)。'16.4.2
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▲ご息女からの花束贈呈(左)。実は上巻40ページに掲載されている最終日の乗務員へ花束を渡している幼い姉妹こそ山本さんのお嬢様で、この花束贈呈は42年ぶりのその再現でもあった。右は鉄道友の会や土佐電気鉄道時代の皆さんに囲まれた山本さん(左から3人目)。'16.4.2
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▲参加者全員での記念撮影。200巻を超えるRMライブラリーの歴史の中でも、これだけ大きな出版記念会は初めて。'16.4.2 提供:浜田光男
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ところで、「高知の電車とまちを愛する会」の浜田光男副会長のお口添えもあって、山本さんにRMライブラリーの執筆依頼を差し上げたのは2014(平成26)年8月28日のことでした。それから足掛け2年、写真・資料の整理からスタートしたご執筆作業は、伝統の土佐電気鉄道の名前が「とさでん交通」と変わるなど大きな転換期を越えての完結となりました。

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▲高知城天守閣より県庁前を行く非冷房+土佐電塗装の204号を捉える。左上に見えるのが祝賀会会場となった三翠園。'16.4.2
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今回の出版祝賀会で多くのお仲間に囲まれた山本淳一さんは、81歳というご年齢には見えないお元気さで二次会までお付き合いくださり、貴重な体験の数々を語ってくださいました。RMライブラリー『土佐電気鉄道』が出色なのは、随所に出てくる山本さんのいわばオーラルヒストリーによる面も大きいかと思いますが、まだまだ語り尽くせぬ部分が少なくないようです。願わくばそんなエピソードもぜひ一冊にまとめていただければ、そんな思いを抱きながら、桜が満開の南国・土佐をあとにしました。

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▲大規模改修を受けて誕生した7700形7701号。配色がクラシックモダン調となり、7701号は「みどり」となった。'16.3.28 荒川電車営業所 P:RM(伊藤真悟)
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東京都交通局では、7000形に大規模な改修を行い、このたび7700形として就役させました。

20160407183725-78252a124a7657842bfce11e3e5f3a58e6b5a482.jpgこの7700形は、7000形の車体や一部装置類(冷暖房装置や放送装置など)を再利用するとともに、台車、駆動装置、シートなどを更新して、車体デザインの見直しを図ったものです。なお、今回登場した7701号車は、種車の7007号車を大規模改修したものです。
外観では、運転士から見て左側面下部に安全確認用の窓を追加したほか、乗車口の開口幅を900mmから1,000mmに拡大し、パンタグラフはシングルアーム式に換装しています。車体の配色は、同局内若手社員を中心とした「荒川線アピールプロジェクトチーム」の発案によりクラシックモダン調とし、7701号は「みどり」としています。

▲7701号の前面。車号は前照灯間から右側配置に変更され、左側には「Arakawa Line」のロゴが入る。'16.3.28 荒川電車営業所 P:RM(伊藤真悟)
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▲客室内は腰掛モケットの色調を変更し、大型袖仕切りが設置された。'16.3.28 荒川電車営業所 P:RM(伊藤真悟)
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▲運転台は8900形と同様の機器に変更されている。'16.3.28 荒川電車営業所 P:RM(伊藤真悟)
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車内設備は、車内表示器をLED表示から液晶式2画面に変更し、縦手すりの設置や降車押しボタンの増設、ロングシート横に大型袖仕切りを設置しています。これにより安全性や車内快適性を向上させているほか、制御方式はVVVFインバータ制御に、台車は8900形と同様にFS91C形として、エネルギー効率と乗り心地を向上させています。

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▲車内表示器はLED式から液晶式2画面に変更された(左)。台車は、8900形と同じ新日鐵住金製のFS91C形を履く(右)。'16.3.28 荒川電車営業所 P:RM(伊藤真悟)
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この7700形は、今年5月頃より「みどり」の配色の2輌が営業運転を開始する予定で、2016(平成28)年度末までに「えんじ」3輌、「あお」3輌の順に計8輌が導入される予定となっています。

取材協力:東京都交通局

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「カシオペア」ふたたび。

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▲専用塗色のEF510に牽かれて有名撮影地"ヒガハス"を行く「カシオペア」。'16.2.21 東大宮-蓮田 P:山下修司
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JR東日本から本日(6日)、E26系「カシオペア」車輌を使用した臨時列車の運転が発表されました。去る3月19 日(土)の上野駅発、20 日(日)の札幌駅発をもって定期的な運行を終了した同系車輌ですが、24系25形と比較して圧倒的に車齢も若いことから、その活用が期待されていただけに朗報といえましょう。

発表によると、6月からは旅行会社のツアー専用臨時列車として、東日本エリアを中心に各地を運転、また、2016 年度については、関係する会社からの協力のもと、期間を限定して北海道への運転も行われます。

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▲「カシオペアクルーズ」と「カシオペア紀行」のツアーイメージ。果たして牽引機がどんな顔ぶれになるのかも注目。(JR東日本プレスリリースより) 
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1:運行形態及びツアーのイメージ
○運行形態
旅行会社のツアー専用臨時列車「カシオペアクルーズ」または「カシオペア紀行」として運転。(時刻表への掲載はない)
○2016 年6月・7月のツアーイメージ
上野駅から東北地方及び北海道を周遊し上野駅まで戻るクルーズ列車「カシオペアクルーズ」としての運転のほか、上野駅~札幌駅間の夜行寝台列車のご利用と食堂車等の食事サービスなどを併せた「カシオペア紀行」として運転。(ツアー内容は企画・実施する旅行会社により異なる)
○2016 年8月以降について
東日本エリア内を周遊するクルーズ列車や夜行寝台列車として運転。また、一部期間については北海道エリアへの運転も行う予定。詳細については決まり次第、JR東日本のホームページ等で発表。

2:発売方法及び発売時期
旅行会社のツアー専用臨時列車として運転するため、駅のみどりの窓口での発売は行わない。ツアーを企画・実施する旅行会社等での申込みとなる。なお、発売時期については4月下旬以降を予定。

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▲DD51重連に牽かれて北の大地を駆ける「カシオペア」。P:名取紀之
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3 運転日について
2016 年6月から土休日を中心に運転。
 ※8月以降の運転日については決まり次第ホームページ等で告知。
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▲「カシオペアクルーズ」と「カシオペア紀行」の運転予定日。(JR東日本プレスリリースより) 
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▲本館と扇形庫広場を結ぶ連絡デッキからは新設された梅小路運転区の「SL第2検修庫」内が見渡せる。折しも復活準備中のD51 200が入場していた。手前は7100形「義経」。'16.3.25
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最初にご説明申し上げたように、京都鉄道博物館の大きな特長のひとつとして、現業機関の梅小路運転区が一体となっていることが挙げられます。これまでの梅小路蒸気機関車館でも、扇形車庫の1~7番線は梅小路運転区の検修線として機能していましたが、もちろん立入禁止で、作業の状況を見ることはかないませんでした。

20160404182413-1ce63318f02d3f9891c49e4143fa46b12c54d206.jpgところが今回新設された「SL第2検修庫」は博物館との連絡デッキ側がシースルーとなっており、まさにベストポジションから蒸気機関車の検修作業を見ることができます。取材当日は作業こそ行われていなかったものの、現在復活に向けて大規模な修理に入っているD51 200のボイラと台枠を目にすることができました。

▲扇形庫上の文字は「梅小路蒸気機関車館」から「梅小路蒸気機関車庫」へとひと文字変更された。'16.3.25
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ちなみに扇形車庫もこの機会に大規模な耐震工事が施されましたが、重要文化財に指定されているだけに、いっさい外観を変更せずに耐震化するという難工事だったそうです。

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▲本館2階のレストランから見た「SL第2検修庫」。左側にトワイライトプラザが見え、その手前に本館1階の「車両工場」へと続く引込線が見える。'16.3.25
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▲そしてこれが本館1階の「車両工場」内部。通常はオハ25 551、カニ24 12、オハ46 13が入る予定で、画面中央のデッキからは屋根上を観察することができる。この線路は営業線にそのままつながっているため、突き当りの壁には法規に従って「車止め」が表示されている。'16.3.25
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本館3階の南側には東海道本線、山陰本線、そして東海道新幹線などのビューポイントとして「スカイテラス」が設けられています。一段高くなったデッキによって子どもでも視界を柵に遮られることなく見渡せる工夫もなされており、開館後は親子連れで賑わうに違いありません。そしてこのスカイテラスで見逃せないのが「列車位置情報システム」。その面白さはぜひ自らご体感あれ。

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▲スカイテラスの中央にあるのが「列車位置情報システム」。なんとダミーではなくまったくのホンモノで、目の前の京都-西大路間の列車情報がリアルタイムに表示される。これは必見! '16.3.25
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▲その画面。運転指令などで実際に使われているもので、列車番号、編成、現在位置、進路、発着番線等がリアルタイムに表示される。眼下を走る列車と見比べながら眺めていると時間が経つのを忘れること必定。ちなみにツールバーにある「線区選択」「列番検索」等の操作は、もちろんできない。'16.3.25
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▲展望の良さも京都鉄道博物館の大きなアドバンテージ。京都駅方面に目を向けると京都タワーや、よくよく目を凝らすと清水寺のいわゆる"清水の舞台"も見える。'16.3.25
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▲京都鉄道博物館フロアマップ。 提供:西日本旅客鉄道株式会社
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各種の運転シミュレータをはじめ、ご紹介したいものは限りないのですが、あとは3週間後に迫った開館をお楽しみに。いずれにせよ、丸一日費やしてもとても見きれない圧倒的な展示内容だということを覚悟のうえ、ぜひ生まれ変わった梅小路の地へお出でください。

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▲2階にある「鉄道ジオラマ」は幅約30m、奥行約10mと超巨大。1/80スケールの車輌が拘りの手動運転で走行し、四季や鉄道の一日を演出する。JR西日本のみならず、JR各社の車輌が用意されているのも嬉しい。'16.3.25
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▲本館2階の体験展示では運転シミュレータをはじめ列車を安全に走らせるためのさまざまな取り組みが紹介されている。これは山陽新幹線のCTC指令室を再現したもの。'16.3.25
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▲いったいどこにあったのか? と思うような逸品も数多く展示されている。左は硬券の歴代印刷機、右はマルス1形(1960年)からの歴代マルスの実物。'16.3.25
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▲新旧の駅設備もリアルに再現展示されている。発券操作を体験できる設備もあり、「京都鉄道博物館」発の指定券を発券、お土産にすることもできる。'16.3.25
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▲貨物鉄道や関西大手私鉄の紹介コーナーもある。左の黄緑6号に塗られたコンテナ19Dは、2009年にコンテナ50年を記念してJR貨物が50個製作したものと同一ながら、なんと京都鉄道博物館開館に合わせて総合車両製作所(和歌山)で新製された51個目。番号の「28901」は"荷役1番"の意。'16.3.25
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▲ふたたび本館1階へ。まもなくこのホールが歓声に包まれる。'16.3.25
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京都鉄道博物館
4月29日開館

開館時間:10:00~17:30
GW中(4/29~5/8)は9:00~18:30 *入館は17:00まで 入館料金:一般1,200円  大学生・高校生1,000円 中学生・小学生500円  幼児(3歳以上)200円
公式ホームページ:http://www.kyotorailwaymuseum.jp/

取材協力:西日本旅客鉄道株式会社・交通文化振興財団

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▲本館1階「車両のしくみ」のゾーンにはEF66 35とDD51 756がピット線を模した展示台に載せられている。手前は交通科学博物館時代から親しまれてきた101系のモックアップで、ドア操作が体験できる。ちなみにこの101系と151系「こだま」の先頭部はあくまでモックアップということで収蔵車輌にはカウントされていない。'16.3.25
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体感展示を重視した展示構成を基本にしている京都鉄道博物館では、自ら触って動かせるさまざまな工夫がなされています。「車両のしくみ」のゾーンではブレーキや集電装置、連結器など車輌装置の原理を、自らの手で体験できるコーナーが設けられています。

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▲合計53輌の車輌配置。扇形車庫内や展示引込線の車輌は入換えられる可能性を秘めている。なお、扇形庫脇に置かれたオハフ50 68も塗装をし直されて美しい姿となっているが、あくまで「休憩所」としての使用のため53輌には含まれていない。 提供:西日本旅客鉄道株式会社
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▲かさ上げした模擬ピット線上に載ったEF66 35(手前)とDD51 756(奥)。足回りを観察するには絶好で、ことにモデラーにとっては必見だろう。'16.3.25
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そして圧巻なのがEF66とDD51の床下に潜れるコーナーです。ピット線を模してかさ上げされた線路に載せられた両機は、大人が屈まなくても通行できるピット内からその下回りを観察することができます。ブレーキてこの取り回しや車上子の取り付け方など、モデラーにとっては何時間いても飽きることのない"穴倉"でしょう。

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▲DD51の下回りをピット線から見上げる。推進軸の構造やATS車上子の取り付け状態などが、専用の照明ではっきりと見える。'16.3.25
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ここでは細かくご紹介できませんが、本館1階の基幹展示ともいえる「鉄道のあゆみ」も実に見応えのあるものです。「鉄道のはじまり」から「高度経済成長を支えた人々が行き交った駅」までの15のエポックが、それぞれその時代を象徴する鉄道用品や資料によって解説されており、こちらもじっくりみていると時間が経つのを忘れてしまいかねません。

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▲キハ81 3はなんと"ボンネット"を半開きにした状態での展示。ボンネット内にはサービス電源用のディーゼル発電機が収められているが、このように開くこと自体ご存知ない方が多いのでは...。'16.3.25
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▲100系新幹線122形5003号(左)と151系「こだま」の先頭部モックアップ。モックアップとはいえ、交通科学博物館時代からの歴史を受け継ぐ見事なもの。'16.3.25
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▲本館1階「鉄道のあゆみ」のゾーンにシンボル的存在として展示されている1800形1801号。「鉄道のあゆみ」ゾーンは15のエポックごとに貴重な資料や部品類を展示している。'16.3.25
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▲コンテナ特急「たから」の掉尾を務めた専用塗色のヨ5000形5008号。行燈式のテールマークも備わる。'16.3.25
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▲本館2階から1階を見下ろす。左上、本館3階の回廊はギャラリーとしての機能も持っており、しかもこのように外から見ると新幹線の側面に見える拘りよう。'16.3.25
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明日は本館2階の展示や、300㎡と巨大な鉄道ジオラマ、さらにはぜひともご覧いただきたいスカイテラスなどをご紹介いたしましょう。

取材協力:西日本旅客鉄道株式会社・交通文化振興財団

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▲プロムナードから本館へ入ると、まず目に飛び込んでくるのが先日、国の重要文化財に指定されたばかりの230形233号。その大先輩の姿を見守るように500系新幹線521形、クハネ581形、クハ489形が並ぶ。'16.3.25
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いよいよ今月末、4月29日(金/祝)に京都鉄道博物館が開館します。展示車輌数実に53輌、しかもその中には有火状態の蒸気機関車も含まれるという圧倒的な規模の鉄道博物館がついに現実のものとなるのです。先日、ひと足早く館内を取材する機会に恵まれましたので、今回は写真を中心にその魅力をお伝えいたしましょう。

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▲京都鉄道博物館の周辺。梅小路公園内には「市電ひろば」や、リチウムイオン電池を動力源にして生まれ変わった"N電"27号(→こちら)もある。なお、嵯峨野線が七条通をオーバーパスする付近には平成31年春の開業予定で新駅の設置が決まっている(→こちら)。 提供:西日本旅客鉄道株式会社
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20160401122002-2157cc767967bab0f025ebdf5603df703c1c5ac1.jpg京都鉄道博物館は従来の梅小路蒸気機関車館を取り囲むように新設された3階建ての本館、プロムナード、エントランスホール、そして旧京都駅0番ホームの上屋を利用したトワイライトプラザなどからなる敷地面積約3万㎡の巨大な博物館。しかも動態の蒸気機関車を含む展示車輌は53輌を数えます。さらに「見る、さわる、体験する」を重視した展示構成だけあって、車輌をはじめ多くの展示品が特別のバリアなく展示されているのも特筆されます。

▲京都鉄道博物館のエントランスホール正面。左後方に見えるのはもと梅小路蒸気機関車館の旧二条駅舎で、ミュージアムショップなどが設置される予定。'16.3.25
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▲エントランスホールからプロムナードに入るとまず出迎えてくれるのがC62 26、クハ86 1、0系21形1。それぞれ編成状態で展示されているのが大きな特徴。'16.3.25
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▲プロムナードの本館側にはDD54 33、クハ103 1が並ぶ(左)。旧京都駅0番ホーム上屋を用いたトワイライトプラザには、その名の通りついこの前まで活躍していたトワイライトエクスプレス編成(機関車+客車2輌)が展示されている(右)。'16.3.25
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▲トワイライトプラザのプロムナード側正面ではEF81 103とEF58 150が顔を揃えている。'16.3.25
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▲京都鉄道博物館の全体レイアウト。従来の梅小路蒸気機関車館に相当する扇形車庫と旧二条駅舎、現業機関の梅小路運転区のSL検修庫、SL第2検修庫と一体となった約3万㎡の巨大な博物館である。 提供:西日本旅客鉄道株式会社
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さらに最も特徴的なのは、"営業線"とつながっている展示引込線が館内にまでのびていることです。欧米の鉄道博物館では類例が数多く見られますが、本格的に取り組まれたのは本邦初。実際の営業車輌を回送してきて入れ代りで館内展示する...そんな夢のような博物館が現実のものとなったのです。

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▲在来線電車特急の象徴であるボンネット型489系と、"月光形"581系、そして今なお根強い人気の500系新幹線が仲良く並ぶ。'16.3.25
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▲鉄道のあゆみのゾーンには懐かしい駅前風景も再現されている。左は国鉄初の特急用気動車キハ81形。'16.3.25
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▲英国機のプラクティスを用いて国産された230形233号。3月11日付の文化審議会答申で重要文化財(美術工芸品)に指定されたばかり。'16.3.25
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そしてもうひとつ注目されるのが、同じ敷地内に現業機関の梅小路運転区が存在することです。この京都鉄道博物館建設を機に、日本の蒸気機関車動態保存の拠点にすべく、ボイラ検修設備や大型天井クレーン等を備えた「SL第2検修庫」が梅小路運転区内に新設されました(→こちら)。しかもこの検修庫の博物館連絡デッキ側はシースルーとなっており、蒸気機関車の解体修理という、従来は一般人が見ること叶わなかったシーンをリアルタイムで見学することができるのです。これも隔離された博物館ではない、営業線とつながっている博物館ならではの大きなメリットに違いありません。

取材協力:西日本旅客鉄道株式会社・交通文化振興財団

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