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2016年2月15日アーカイブ

C62 3現役最後の春。

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▲7時38分ニセコ駅発車、C62 3〔築〕の牽く137レは晴れ渡った早春の山線を軽快に駆け抜けてゆく。進行正面を振り返ると羊蹄山がくっきりとその山容を見せていた。'73.4.3 ニセコー比羅夫
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探し物をしていてふと目に止まったのが、急行「ニセコ」引退後のC62 3号機牽引の函館本線普通列車の写真です。C62重連牽引で伝説を作った急行「ニセコ」が1971(昭和46)年9月に無煙化されて、函館本線の、いやC62自体の運用は終了したかに思われがちですが、実はその後も3号機は1973(昭和48)年9月まで2年間にわたって断続的に普通列車牽引に充当されていたのです。

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▲あの急行「ニセコ」の主戦場を行く137レ。現車4輌の普通列車とはいえ、容易い行路ではない。'73.4.3 熱郛ー上目名
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該当列車は小樽発15時51分の長万部行き普通列車132レ(1972年3月改正前は136レ)と、その折り返しの5時24分長万部発の137レ(同じく135レ)の一往復。132レの長万部到着は19時43分で、C62 3は「ニセコ」時代から慣れ親しんだ長万部機関区で一夜を明かします。なんとも"老後"に相応しいゆるい仕事に思えてなりませんでした。

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▲137レはニセコで35分ほど停車する。あのC62牽引にも関わらず、車内にも沿線にもファンの姿は決して多くはなかった。'73.4.3 ニセコ
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現在のように情報が溢れている時代とは違い、あのC62が走っているにも関わらず、この普通列車の一往復は意外と話題にならなかったようです。というのもD51と共通運用で、かならずC62が充当されるとは限らなかったこと、さらには1972(昭和47)年10月でこの運用がいったん廃止された(翌年4月に復活)ことから、情報が錯綜してしまったのが原因かもしれません。

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▲乗車したオハフ33 1564車内から牽引する3号機のテンダーを見る。現役C62の息吹きを間近に感じられる最後の機会だった。'73.4.3
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この最後のC62運用、実に撮りにくい時間帯でした。上り132レは小樽を発車した時点で夕暮れ、下り137レは5時24分長万部発と早朝です。この写真を撮影した際も一計を案じて、札幌から上りの急行「すずらん6号」(1218レ)で長万部3時20分着、そのまま待合室で137レの入線を待つというハードな行程でした。137レに乗り込み、11D「北海」の通過待ちで35分ほど停車するニセコで下車、先回りして走りを撮ろうという算段です。
それにしても、この時はまさかC62 3が15年後に「C62ニセコ号」として復活しようとは、想像さえしませんでした。


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