鉄道ホビダス

2015年11月アーカイブ

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▲会場はサッポロビールのルーツである「札幌開拓使麦酒醸造所」跡地のサッポロファクトリー西館。折しもレンガ館の煙突にはサンタクロースが...。'15.11.27
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1880(明治13)年11月28日、北海道最初の営業鉄道が手宮から札幌まで開通しました。その日から135年、11月28日を「日本の近代化と、北の大地の開発に大きく貢献した北海道の鉄道の歴史と功績を、大切な近代化歴史遺産として後世に伝え、人々が毎年思い起こす記念の日」にしようと、道内の保存団体や研究機関17団体が「北海道の鉄道の日」制定実行委員会を組織、先週末、札幌でその制定記念の会が開催されました。

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▲来賓祝辞のあとは「北海道における鉄道文化遺産の重要性」と題して私が講演をさせていただいた。'15.11.27 P:矢野直美
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会場の都合等もあって記念日前日の27日18時から始まった「北海道の鉄道の日」制定記念の会ですが、演台横には手作りの大きな日めくりカレンダーが準備され、まずは27日から28日へと一日早い日めくり。会場内だけは時計の針を一日進め、気分だけでも開業当日の28日にしようという趣向です。

20151129212942-629bcd4584ff3356c3930ddc8fa87c3a77452e22.jpg記念講演「北海道における鉄道文化遺産の重要性」は北海道博物館の石森秀三館長が行われる予定でしたが、急にご都合が悪くなり、急遽私が"代講"することとなりました。小樽市長をはじめ多くの政治家、行政担当者の皆さんもお出でということで、まずは日本鉄道保存協会として、先般の保存鉄道国際会議での論点を解説、次いで北海道の鉄道の独自性や鉄道遺産の現状と課題を画像を交えてご紹介いたしました。

▲オープニングは小樽出身の音楽家・石谷嘉章さんの独特のファルセットによる熱唱「遠くで汽笛を聞きながら」で幕を開けた。'15.11.27
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▲開会挨拶をされる「北海道の鉄道の日」制定委員会の飯田勝幸代表(左)。祝辞を述べられる森井秀明小樽市長(右)。'15.11.27
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続いての三人トーク「ここが魅力!北海道の鉄道遺産」では、お馴染みフォトライターの矢野直美さんから「釧網本線を世界遺産に!」という"爆弾発言"が飛び出しました。先般JR北海道が発表した営業収支によると、東釧路〜網走間(166.2㎞)の年間赤字額は14億500万円。来春のダイヤ改正で現行27本中8本が廃止もしくは部分廃止、さらに一部報道によると「流氷ノロッコ号」も今期限りとされるなど、逆風のまっただ中にある釧網本線ですが、「流氷を間近に見られる鉄道は釧網本線だけ」「丹頂鶴を見られるのも大きな魅力」と矢野さん。

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▲フォトライターの矢野直美さん(左)、網走市議会議員の近藤憲治さん(中)、O.toneデスクの和田 哲さん(右)による三人トーク「ここが魅力!北海道の鉄道遺産」。'15.11.27
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20151129213345-94e397a6444e64452d55c4156962a8f744dadd67.jpg釧網本線の魅力を伝えようと奔走されてきた地元網走市議の近藤憲治さんもこの提案には大賛成で、O.toneデスクの和田 哲さんからは、釧網本線があることによって道内の鉄道は辛うじて巡回できる路線網を保っているが、もしなくなってしまったら本当に放射状の路線だけになってしまう、と将来を危惧する思いが語られました。

▲続いて開催された記念パーティー会場には北海道の鉄道135年に合わせて135本のキャンドルが灯された。'15.11.27
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▲講演者の皆さんと記念撮影。熱気に溢れた記念パーティーは22時過ぎまで続いた。'15.11.27
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この11月28日を「北海道の鉄道の日」にしようという運動は、今年の4月18日に、道内各地で鉄道に思いを寄せて活動している団体の代表が小樽の駅長室に隣接する裕次郎展示室に集まったことに端を発するそうで、その後6月20日から各地で制定キャンペーンイベントが繰り広げられてきました。去る11月7日(土)、8日(日)には旧手宮線跡を使って「北海道のトロッコ大集合in手宮線」も開催されました。道内5団体による線路跡を使った軌道トロッコの運行は、予想以上の大好評を博し、ささやかなトロッコの復活にせよ、どれほど鉄路が道民に愛されているかを再認識させてくれる証左にもなったようです。

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▲記念パーティー会場では参加17団体の活動を紹介するビデオが流された。映し出されているのは手宮線跡を利用した「北海道のトロッコ大集合in手宮線」。'15.11.27
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それにしても、この「北海道の鉄道の日」制定記念の会を通して驚かされたのは、「O(ゼロ)マイルからの出発」を合言葉に集った道内17団体の凄まじいばかりの熱気です。6月から続いてきた一連の記念イベントの掉尾を飾る今回の制定記念の会をまさにO(ゼロ)マイルとして、このところ元気をなくしている北海道の鉄道に新たなパワーを吹き込んでくれることを願ってやみません。

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▲ファクトリーアトリューム内には広尾から贈られたという見事なクリスマスツリーが。'15.11.27
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男鹿線に「EV-E801系」。

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▲新型交流蓄電池電車「EV-E801系」のエクステリアイメージ。画像提供:JR東日本
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JR東日本では、非電化区間の環境負荷低減を目的とし、直流電化区間と非電化区間を走行できる直流蓄電池電車「EV-E301系」を烏山線に投入し、2014年3月から営業運転を開始していますが、新たに交流電化区間と非電化区間を走行できる新型交流蓄電池電車「EV-E801系」2輌1編成を男鹿線に導入すると発表しました。

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▲新型交流蓄電池電車「EV-E801系」のインテリアイメージ。画像提供:JR東日本
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この車輌は、九州旅客鉄道株式会社が投入を進めている「架線式蓄電池電車」をベースに、耐寒耐雪対応などのカスタマイズを行うもので、性能評価や技術的検証を行った後、男鹿線に導入する予定です。

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▲蓄電池電車システムの概要。画像提供:JR東日本
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▲蓄電池電車 車輌の概要。画像提供:JR東日本
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車輌形式はEV-E801系(Energy storage Vehicle)、2017年春の営業開始予定で、運用区間は秋田~男鹿間(追分~男鹿は非電化区間)。同区間を選定した理由として「導入区間としてCO2削減などの環境負荷低減効果が期待でき、線区長さも蓄電池搭載容量に適しており、かつ交流電化区間との直通運転を行えるメリット」があるためとしています。

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▲保存車輌のシート掛け。'15.11.7 P:川合宏幸
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札幌ではこの時期としては記録的な降雪量となったようで、いよいよ北海道に厳しい冬がやってきます。各地の保存鉄道も越冬の準備を終えて来春の再開に備えますが、今年も三菱大夕張鉄道保存会からカレンダーのご案内とともに、清水沢駅で開催中の写真展の報告をいただきました。さっそくご覧いただきましょう。

20151126115823-6657c422951f57a59ed821bdbcd38e16830b6948.jpg「炭鉱」と「鉄道」が健在の頃、11月になると本格的な冬の到来を前に大夕張炭山の機関庫ではラッセル車キ1の整備が行われ、客車にもダルマストーブが設置、本格的な冬の到来に備えました。三菱大夕張鉄道保存会(→こちら)では11月8日には南大夕張駅跡の保存車両の本年度の公開を終了し、車輌保護のためのブルーシートを被せました。今年も多くの皆さんが訪れましたが、来年は4月下旬より公開を再開する予定です。

▲ラッセルにもシート掛け。'15.11.7 P:川合宏幸
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▲にぎわう「清水沢駅の思い出展」。'15.11.15 P:伊藤保則
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20151126115939-b1b198fb4e763975feee78530d60039ceaf7c58e.jpg清水沢駅が無人化(アーカイブ「廃駅、無人化...変貌する夕張地区」参照→こちら)され、来年3月のダイヤ改正で廃駅や大幅な減便が予告されている石勝線ですが、その清水沢駅舎で「清水沢駅の思い出展」(主催:清水沢プロジェクト、共催:三菱大夕張鉄道保存会)が開催されています。清水沢駅の歩みを伝える写真が展示され、15日にはかつての駅員や市民によるオープニングトークが開催されましたが、今後展示内容を変え、来年8月まで続く予定です。

▲「清水沢駅の思い出展」オープニングトーク。'15.11.15 P:伊藤保則
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▲「清水沢駅の思い出展」フライヤー。提供:三菱大夕張鉄道保存会
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さて、2015年も残りわずかとなりましたが、当会ではオリジナルカレンダー「Memory in the 50`~70`s・汽笛の響いた街・夕張」を制作・頒布しています。サイズはA4版・見開きA3で、中7ページ構成。古典輸入機関車が最後の活躍を見せた夕張鉄道や三菱大夕張鉄道。夕張鉄道の気動車やD51による長蛇の石炭列車等、50~70年代の夕張の鉄道情景が捉えられたカレンダーは変貌する夕張の鉄道の記録となっています。また、同時リリースのDVD「惜別!三菱石炭鉱業鉄道(旧大夕張鉄道)~1987年夏の記録~)」(72分)は、北海道最後の旅客営業私鉄として走り続け、1987(昭和62)年に終焉を迎えた同鉄道の姿を伝えます。当時の通学生や地域住民の素朴な表情、車窓の景色、走行シーン、独特な3軸ボギー客車の走行音などが蘇ります。

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▲2016年カレンダー、DVDのフライヤー(左)とカレンダーの1・2月。しめ飾りをつけた大夕張鉄道№7。提供:三菱大夕張鉄道保存会
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▲完成した新作DVD「惜別! 三菱石炭鉱業鉄道 1987年夏の記録」。提供:三菱大夕張鉄道保存会
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〒069-0855 江別市大麻宮町4-6-502 三菱大夕張鉄道保存会事務局
また、三菱大夕張鉄道の起点駅でもあった石勝線清水沢駅前の「文化堂」(夕張市清水沢3丁目25)、「ほっとバス受付カウンター」(札幌市中央区北2西2のセコム損保札幌ビル内)等でもお買い求めいただけます。収益は夕張の鉄道文化財の保存・活用に使用させていただきます。

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▲「フライング東上号」リバイバルカラー車輌となった50090型50092編成(左)と8000系8198編成。'15.11.24 森林公園検修区 P:RM(伊藤真悟)
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東武鉄道は、今年で東武東上線が全線開通90周年を迎えたことを記念して、かつて東上線で活躍した行楽列車「フライング東上号」のリバイバルカラー車輌2編成を11月28日より運行することを発表していましたが、そのリバイバルカラー車輌の報道公開が11月24日に行われました。

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▲50090系50092編成の前面(左)。東武鉄道初のフルラッピング車輌で、前面窓回りも濃い青色にラッピングされている。また、前面の東上線全線開通90周年記念マークもラッピング。右は8000系8198編成の前面。8000系はラッピングではなく、塗装によりリバイバルカラーが再現されている。'15.11.24 森林公園検修区 P:RM(伊藤真悟)
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「フライング東上号」は1949(昭和24)年から1967(昭和42)年まで運行され、1949(昭和24)年4月からは32系(深紅)、1950(昭和25)年4月頃からは54系(深紅に黄色い帯)、1950(昭和25)年12月頃からは54系(濃い青色に黄色い帯)、1952(昭和27)年3月頃からは53系(濃い青色に黄色い帯)、1962(昭和37)年12月頃からは78系(ロイヤルベージュとインターナショナルオレンジ)、1963(昭和38)年11月頃からは8000系(ロイヤルベージュとインターナショナルオレンジ)と使用車輌が変わっていきましたが、今回は、「フライング東上号」の象徴である、濃い青色に黄色い帯が再現されました。ちなみに、「フライング東上号」のネーミングは、イギリスのロンドン~エディンバラ間の特急列車「フライング・スコッツマン」にあやかったものだと言われています。

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▲50090型の側面には、種別・行先表示器の下に全線開通90周年のロゴマークが付く。'15.11.24 森林公園検修区 P:RM(伊藤真悟)
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▲8000系の側面にも同様のロゴマークが付けられているが、こちらは種別・行先表示器の横に付く。'15.11.24 森林公園検修区 P:RM(伊藤真悟)
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今回リバイバルカラーとなったのは、50090型50092編成(10連)と8000系8198編成(4連)で、50090型は同社初のフルラッピングで再現され、当時のヘッドマークデザインを基に、東上線全線開通90周年を記念したヘッドマークを前面にデザインしています。また50090型のみ、往年の東上線の駅舎や車輌の画像を使用した「おかげさまで東武東上線全線開通90周年」マルチ広告を車内に掲出しています。

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▲8000系の連結部を見る。黄色の帯は妻部までは巻かれていない。なお、50090型とも車体側面左側に小さく社紋が入れられている。'15.11.24 森林公園検修区 P:RM(伊藤真悟)
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一方、8000系は塗装により再現され、これまでの8000系リバイバルカラー塗装車輌と同様、ヘッドマークが交換できるように前面にサボ受けを取り付けています。なお、通常は50090型と同様に東上線全線開通90周年記念のヘッドマークを掲出して運行します。

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▲50090型の車内(左)は全線開通90周年のマルチ広告とされ、東上線で活躍した往時の車輌たちが登場する。側扉上(右)には、1925(大正14)年7月10日の池袋~寄居間開業時の停車駅が紹介されている。'15.11.24 森林公園検修区 P:RM(伊藤真悟)
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この「フライング東上号」リバイバルカラー車輌ですが、50090型は11月28日より約1年間、東上線池袋~小川町間で主に「TJライナー」として運行され、8000系は同日より当面の間、東上線小川町~寄居間と越生線坂戸~越生間で運行されることになっています(日によって運行区間および運転時刻が変わります)。

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▲妻部の広告枠には1961(昭和36)年当時の時刻表も。「フライング東上号」以外にも「グリーン号」や「さだみね号」など、懐かしい列車名が記載されている。'15.11.24 森林公園検修区 P:RM(伊藤真悟)
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なお、運行初日には、東武トップツアーズ主催による「東武東上線 全線開通90周年記念ツアー」(募集受付は終了)として、50092編成による団体臨時列車(池袋 9:16→小川町10:50)の運行が予定されています。
取材協力:東武鉄道株式会社

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▲フライング東上色のモハ5310形とクハ350形の有料特急「はやせ」。臨電としても使用され、日光や船橋へも出張したという。'55.11.3 P:三谷烈弌
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▲山陽本線下り列車のC57 12と並んだ5号牽引の鞆鉄道の列車。苦難の末に開業した鞆鉄道の福山駅は、機廻し線がない棒線1本のみで、機関車牽引の列車は隣の三ノ丸駅から福山まで推進運転で入線した。'38.8.7 福山 P:西尾克三郎 (RMライブラリー『鞆鉄道』より)
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5号続けて国鉄関係の題材が続いたRMライブラリーですが、今月はうってかわって、湯口 徹さんによる『鞆鉄道』をお届けします。

20151124184956-4f1f98ded47b3b8181b2bf695d3ea55f78fc7b30.jpg現在でもバス事業者として盛業中の鞆鉄道ですが、そのルーツである鞆軽便鉄道株式会社の創立は、今から105年前の1910(明治43)年11月のことです。もともと、福山の南側、瀬戸内海沿岸の鞆は、瀬戸内有数の良港として栄え、多くの商船などで賑わっていました。しかし、明治になり開通した山陽鉄道(のちの山陽本線)のルートから離れ、さらに鉄道での四国連絡の拠点が宇野になると、鞆の賑わいは次第に失われていきました。こうした状況のなか、鞆鉄道は鞆と山陽本線が通る福山とを結ぶ目的で設立されました。

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▲開業時の機関車は雨宮鉄工所製のサドルタンク機であった。 (RMライブラリー『鞆鉄道』より)
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開業は元号が改まった1913(大正2)年11月17日でした。当初は鞆~野上間7マイル34チェーン(約11.9km)で、開業約5ヶ月後には鞆鉄福山まで延伸されますが、「鞆鉄」の文字が付されていることからもわかるように、山陽本線の福山駅とは離れた場所でした。鞆鉄道では山陽本線福山駅構内への乗り入れを切望しましたが、これが実現したのは開業から約18年後の1931(昭和6)年のことでした。

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▲1931(昭和6)年、ようやく山陽本線福山駅乗り入れが実現。国鉄貨物線を平面交差で跨ぎ、山陽本線下りホームに横付けする形となった。 (RMライブラリー『鞆鉄道』より)
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一方、鞆駅は鞆の市街地の北側、鞆城址から1kmほどの場所で、中心部からかなり外れた場所にありました。こうしたことから、中心部まで直通できるバスが出現すると、鉄道と競合状態になりました。鉄道でもガソリンカーを導入する一方、自社でもバス事業を開始して対抗、やがて鞆鉄道がバス会社を買収し終息しますが、戦後は鉄道からバスへの移行を進め、1951(昭和26)年の時点で日中時間帯の運行はバスに任せるようになりました。そして1954(昭和29)年3月1日、ついに鉄道の営業を廃止したのです。

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▲戦後は本江/立山製の「大型機」3輌が入線。しかし、戦後早い段階で蒸機牽引列車は運休となったので、実質的な活躍期間は短かった。 (RMライブラリー『鞆鉄道』より)
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本書では、多数の写真とともに、残された届出・許認可書類などの資料から、その沿革と開業から廃止までの間に入線した車輌群について、湯口さんが健筆をふるわれています。これまで名前は知られていても、その実像はほとんど知られることのなかった瀬戸内の軽便を解き明かす一冊、ぜひご覧ください。

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かねてより編集を進めていた宮松金次郎さんの写真集、その名も『東京市電・都電』が間もなく完成します。宮松金次郎さんと言っても今ではご存知ない方も少なくないかと思いますが、戦前・戦後を代表する鉄道趣味人のお一人で、『鉄道』とともに戦前の二大雑誌だった『鉄道趣味』を編集されたことでも知られています(アーカイブ「『鐵道』と『鐵道趣味』」参照→こちら)。

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▲買収前の王子電車(220号)の前を横切る東京市電18系統下板橋行。戦前の新庚申塚の情景。'41.11.16 (宮松金次郎・鐵道趣味社 写真集『東京市電・都電』より)
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その名も「鐵道趣味社」を主宰、自らも組立暗箱を駆使して素晴らしい形式写真の数々を遺されました。折しも同時代を過ごされた西尾克三郎さんの機関車写真に対して、電車を中心とした宮松金次郎さんの写真は、まさに東西の双璧をなす鉄道写真でした。

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▲宮松コレクションの真骨頂、4000形の形式写真。柳島車庫 (宮松金次郎・鐵道趣味社 写真集『東京市電・都電』より)
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しかし、なぜか宮松さんの作品集はこれまで発行されたことがありませんでした。『鐵道趣味』誌上をはじめ、断片的にはその比類ない完成度の形式写真が世に出たものの、膨大な原板の多くは「鐵道趣味社」を引き継がれた次男・宮松丈夫さんの管理のもと、雌伏の時を過ごしてきたのです。

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▲外観ばかりでなく車内も撮影するのが宮松流。といっても暗箱+乾板での撮影はどれほど困難だったことだろう...。4034号車内。柳島車庫 (宮松金次郎・鐵道趣味社 写真集『東京市電・都電』より)
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ところがその宮松丈夫さんが2011(平成23)年に急逝。原板は散逸の危機に晒されます。そこに救いの手を差し伸べたのが神保町は秦川堂書店の店主、永森 譲さんと、都電研究で知られる井口悦男さんでした。お二人はいわゆる「宮松コレクション」の核をなすキャビネ判ガラス乾板1700枚余りを引き継ぎ、その貴重な記録を後世に残すべく出版を決意されたのです。

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▲事業用車も克明に記録されている。戦後直後と思われる乙1035号。 (宮松金次郎・鐵道趣味社 写真集『東京市電・都電』より)
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鉄道友の会の萩原誠法さんと宮崎繁幹さんが原板の整理と編集を担当、宮松さんが最も愛された東京市電・都電をまずは一冊にまとめるべく奔走され、三男・宮松慶夫さんの協力も得て、今回、見事な大冊写真集として結実することとなりました。

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▲もちろん宮松コレクションは形式写真ばかりではない。新旧の2000形が行き交う14系統杉並線の情景。'53.4.19 成宗 (宮松金次郎・鐵道趣味社 写真集『東京市電・都電』より)
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発売は12月初旬の予定で、限定出版のため弊社特約店や有名模型店など限られた店頭にしか並びませんが、ぜひ一度お手にとって宮松金次郎さんの形式写真を体感していただければと思います。なお、発売開始時には再度詳しくご案内申し上げる予定です。

【主な内容】
馬車鉄道/王子電車/城東電車/向こう岸の電車/ナローゲージの都電/単車400形の足跡/三扉車の系譜/電車 日本橋を行く/中型車の活躍/電車は何処から/新型車の時代/貨物電車ほか

12月上旬発売予定 A4判144ページ横開き上製本 予価:本体8,000円+税

※明日は不在のため休載させていただきます。

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▲22000系リニューアル車輌 新カラーリング(イメージ)。 画像提供:近畿日本鉄道株式会社
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近畿日本鉄道は、主力特急である「22000系 ACE」全86輌を全面的にリニューアルするとともに、外観カラーリングを変更し、大幅にイメージアップを図ります。現在1編成目のリニューアル工事を実施しており、12月13日より営業運転を開始する予定です。

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▲22000系リニューアル車輌 インテリアデザイン(イメージ)。 画像提供:近畿日本鉄道株式会社
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カラーリングは、長年にわたって汎用特急で使用されてきたオレンジと紺のツートンカラーを、クリスタルホワイトをベースにブライトイエローとゴールドを加えたフレッシュなカラーリングに変更します。なお、22000系以外の汎用特急車についても、順次同様のカラーリングに変更する予定です。

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▲新シート(イメージ)。 画像提供:近畿日本鉄道株式会社
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今回の22000系のリニューアルでは、インテリアデザインも一新し、座り心地を向上させて装備の充実を図った新シートに更新するほか、車内案内表示器や行先表示器のカラーLED化による分かりやすい案内表示、トイレの温水洗浄便座などが整備されます。また、車椅子対応の多目的トイレ、ドアチャイムなどバリアフリー化への対応を進めるとともに、喫煙室を設置して分煙の強化が図られます。さらに、車内照明や前部標識灯(ヘッドライト)などすべての照明にLEDを採用し、省エネ化も推進されます。

なお、12月13日の営業運転開始前に「有料試乗会・撮影会」が実施されます。
詳しくは→こちら

【汎用特急車カラーリング変更概要】
●対象車輌
 特急車456輌のうち、連結運転を行う汎用特急車(一部を除く)
 広軌線:12400系、12410系、12600系...40輌
     30000系 ...60輌
     22000系 ...86輌
     22600系 ...32輌
 狭軌線:16000系、16010系 ...10輌
     16400系...4輌
     16600系 ...4輌
 計236輌
 ※狭軌線=南大阪線、吉野線
●変更期間
 2015(平成27)年12月から2019(平成31)年度まで
 ※22000系以外の車輌は、2016(平成28)年4月より順次変更する。

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48650号機の晴れ姿。

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▲エンジン部の再塗装も終わり、見違えるようにきれいになった48650号機。前照灯や尾灯も点灯できるようになった。'15.11.14 P:清原正明
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旧三次市文化会館に展示されている48650号機が誕生から94年を迎えるのを記念し、今週末、11月22日(日)に公開イベントが開催されます。昨年末から有志が整備を続けた結果、ついに汽笛が鳴り、ブレーキが作用するまでになり、今では発電機が回って、灯火類も点き、砂も出るようになったそうです。メンバーの清原正明さんから写真をお送りいただきました。

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▲最後の仕業を終え、扇形庫に入る48650号機。'70.12.15 三次 P:清原正明
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整備の過程で明らかになったのは、各部に他機の部品が多数使われているということだそうで、現時点で判明しているだけで、なんと計12輌分に及びます。しかもなかにはC50形の刻印も確認されており、長い歳月の間に少しずつ部品が取り替えられたことは、転用された機関車の履歴などからも傍証できます。

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▲そのフロントビュー。ナンバープレートの緑色の地色は当地に静態保存されてからのもので、現役時代は黒色であった。'15.11.14 P:清原正明
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20151117091723-982bc34ebab9d880f8d37571d2c46793f8ae1ddf.jpgこの48650号機は福塩線の貨物列車を最後に牽引したばかりではなく、三江南線にマヤ臨で入った最後の8620形でもあります。保存当初は野ざらしで置かれており、部品の一部が盗難にあったこともありました。その後、雨水対策として屋根が設置されて現在に至っていますが、昨年末から隣町の愛好家の方が一人で修復を開始、三次市内の48650保存会(仮称)なども支援し、さらに今年に入って愛媛からの助っ人も加わり、見違えるほど綺麗になりました。
▲欠品もまったくなく、あらゆる機器類が操作可能となったキャブ内。機関士席の運転時刻表も入れられて雰囲気満点。'15.11.14 P:清原正明
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▲450立方の標準的なテンダーながら、側面には溶接加修箇所多数見受けられる(左)。右は火室内。'15.11.14 P:清原正明
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▲水面計に残る48650の打刻(左)。右はテンダー台枠の溶接加工跡。'15.11.14 P:清原正明
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修復の過程で数々の苦労の末、空制部分の多くは動作可能となったそうで、現在では灯火類も点灯できるようになりました。
ただ、せっかくここまで修復なった48650号機ですが、本年12月以降、隣接する旧三次市文化会館の建物が取り壊されてしまう関係で、以後は見学が困難となることも予想され、今回の公開はたいへん貴重なものとなりそうです。連休の一日、ぜひ足を運んでみられてはいかがでしょうか。

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▲手作業での地道な修復作業が続く。公開当日はこの修復作業も見ることができるという。'15.11.14 P:清原正明
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11月22日のイベント概要
・運転室乗車(機器類の操作可能)
・復元作業見学
・鉄道模型 HOゲージ展示と運転、Nゲージは持ち込み運転可能
・蒸気機関車写真展
・鉄道関係資料の展示
場所:三次市三次町1691-4(旧三次市文化会館展示場)
時間:10~15時

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▲三江南線の検側に48650号機が使用され、三次所属の8620が本線上を最後に走った。'70.12.15 三次 P:清原正明
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▲特別展「武蔵野鉄道開通」は飯能市郷土館一階で開催中(無料)。展示面積こそ広くはないものの、極めて密度の高い一次資料が並ぶ。'15.11.14
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西武池袋線飯能池袋間開通100周年記念と銘打った飯能市郷土館の特別展「武蔵野鉄道開通」が開催中です。「池袋飯能間」ではなく「飯能池袋間」としたところからも、飯能の人々が深く関わった開業の経緯と、地元郷土館としての矜持が見てとれるこの特別展、実は一昨年秋に計画が持ち上がった時点から多少お手伝いさせていただいたこともあって、拝見するのを楽しみにしておりました。

20151115000022-5a40f6b9620abd579f08d02f002a0b96fd55f368.jpg会期は10月11日(日)から12月13日(日)までの約二ヶ月間。なかなか都合がつかず、先週土曜日にようやく訪問することができました。会場の飯能市郷土館は飯能駅から歩くと20分以上。ただしバスの便が頻繁にあり、ことに東飯能駅を経由しないルートだと所用10分ほどで最寄りの天覧山下バス停へ到着することができます。
▲飯能市郷土館外観。眼下に広がる入間川の飯能河原は紅葉が盛りだった。'15.11.14
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▲ヘッドマークや前サボ、列車種別板、それに閉塞機などの実物は西武鉄道からの貸し出し展示。池袋線開業100周年記念電車(30001F)のヘッドマークの実物も展示されている。'15.11.14
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特別展はプロローグとエピローグを別として4章構成となっています。第1章が「青梅鉄道・川越鉄道のインパクト」、第2章が「武蔵野鉄道の開通」、第3章が「武蔵野鉄道と飯能」、そして第4章が「西武鉄道の誕生、その後」という構成ですが、"西武池袋線飯能池袋間開通100周年記念"とすると西武鉄道発足以降がいささか希薄な感がいたします。実はそれもそのはず、本展示の計画時の趣旨は武蔵野鉄道設立の経緯と飯能の関わりを詳らかにすることにあり、展示内容も西武鉄道発足までの経緯に重きが置かれているのです。

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▲「武蔵野鉄道敷設工事ニ関スル嘆願書」(平沼家文書/飯能市郷土館蔵)など、武蔵野軽便鉄道設立認可の申請から武蔵野鉄道開通までを貴重な資料で展開する第2章「武蔵野鉄道の開通!」。'15.11.14
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前史とも言える第1章では入間馬車鉄道の検証が行われており、地元郷土館ならではのオーラルヒストリーを含めた調査が特筆されます。第2章では東京都公文書館蔵の重要文化財「東京府・東京市行政文書」より「飯能駅停車場平面図」の実物が展示され、その存在感に圧倒される思いです。またこの簿冊に含まれる「池袋飯能間複線敷設認可申請書」の付図に大正末期の各駅の構内配線図があることに着目、主要駅の構内配線を見易いカラー平面図に転換して掲出していることも出色です。

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▲本編4章構成の中心に位置づけられているのが第2章「武蔵野鉄道の開通!」。武蔵野鉄道の収入内訳など、経営面でのアプローチも特筆される。'15.11.14
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この第2章「武蔵野鉄道開通!」は、飯能出身の実業家・平沼専蔵(のちの武蔵野鉄道初代社長)の主導により開設の途が開かれたとされる従来の定説に疑問を投げかけるところからスタートします。「武蔵野鉄道を敷いたのは飯能の人なのか?」。平沼家文書など一次資料の検証をもとに推理してゆく過程は、単なる展示を超えて今後の西武鉄道研究に一石を投じるものといえましょう。

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▲特別展「武蔵野鉄道開通」のフライヤー。左の表面と同デザインの表紙の図録も製作されている。
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さらに、これまでトワイライトゾ~ンでも謎とされていた元加治から入間川岩沢河岸への貨物線や、詳細が不明だった武蔵野鉄道時代の屎尿輸送の実態など、今回初めて明らかになるものも少なくありません。なお、この特別展の図録(A4判オールカラー56ページ)も製作されており、会場で頒価600円で購入することができます(郵送等は飯能市郷土館に直接お問い合わせください)。

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▲特別展「武蔵野鉄道開通」の図録より。数々の公文書や統計資料、さらに東京府文書添付図面から再生した大正15年当時の各駅構内平面図など初出の資料が数多く収録されている。オールカラー56ページ、頒価600円。

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▲飯能市郷土館案内図。入間馬車鉄道跡まで記入されているのが流石。
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『写真で見る西武鉄道100年』(弊社刊)をはじめ、多くの出版物や展覧会が催されてきた西武鉄道100年もいよいよ大詰め。本展はまさにその掉尾を飾るに相応しい、西武鉄道ファンのみならず、地方鉄道史に興味をお持ちの方には必見の特別展です。

協力:飯能市郷土館
※特別展は撮影禁止です。

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▲販売店のブースでは、アウトレット商品も多数出品されて、ファンの関心を集めていた。'15.10.23 P:真柳哲也
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20151113134126-1cfb488d0d22486d534019a3b916a547dff12168.jpgオーストリアには、ヨーロッパを代表する路面電車模型のメーカーLeopold Hallingが存在しますが、今回、FAHRZEUGEという新興メーカーが、戦後、アメリカから導入した路面電車Type Zのサンプルを展示しており、注目を集めていました。FAHRZEUGEでは、このほかにもウィーン市電Type T、Type K、Type Lなどを企画しているようで、プラスチック製のキャスティング見本が参考展示されていました。もちろん、Leopold Hallingも新製品の路面電車やMariazellerBahnの新型電車を展示、即売していました。

▲オーストリアが誇るヨーロッパを代表する路面電車模型のメーカーLeopold Hallingのブース。'15.10.23 P:真柳哲也
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▲新興メーカーFAHRZEUGEが出展したウィーン市電のオールドタイマーのサンプル。'15.10.23 P:真柳哲也
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裾野が広いと感じるのは、鉄道模型専用の電気部品(制御装置、各種照明など)や素材(バラストや地面の素材)などを専門に扱っている会社が存在することです。実際、会場を回ってみると、レイアウトづくりに不可欠な建物やアクセサリーのメーカーは、車輌メーカー以上に多数が出展していました。

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▲電機部品メーカーのブースに出展されていた電飾のディスプレイ。フェストを再現したもので、専門メーカーだけあって照明の種類も豊富だった。'15.10.23 P:真柳哲也
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▲フェストに不可欠な大テントと会場のキットも用意されていた。'15.10.23 P:真柳哲也
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私が、今回、車輌以外で興味を引かれたのは、オランダのUNIQUE社が販売しているminitecシリーズです。同社は、各種ストラクチャーも発売していますが、特に力を入れているのは、バラストや地面、各種樹木と言った製品です。とくにバラストや地面については、多様なバージョンの製品を開発しているようでした。正直、ウィーン市内の模型店でも、見たこともなかった製品だけに、地元ファンの人気も高いものがありました。

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▲UNIQUE社が販売しているminitecシリーズの展示。'15.10.23 P:真柳哲也
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▲minitecシリーズは豊富な素材をアピール。もちろん直販も行っていた。'15.10.23 P:真柳哲也
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こういった興味のある展示もさることながら、来場したお客さまのお目当ては、即売コーナーです。一部のメーカー(特に販売網を持たないメーカー)も直販をしていましたが、中心は販売店のブースです。販売店が独自に改造した車輌やアウトレット商品なども多数出ていました。珍しい商品が手に入るとあって、ファンには大人気。多くの方が、熱心に販売店のブースで物色していました。

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▲各スケールのストラクチャーが並ぶブース。生活実感のあるものが多い。'15.10.23 P:真柳哲也
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20151113134431-03844f4b28401fab2c69bf2ed934fb898adf410a.jpg展示即売会の色合いが強い「MODELLBAU MESSE」が毎年、4日間も開催されている理由ですが、ウィーンには模型専門店はあるものの、規模の大きな店は存在しません。もちろん、最近は通信販売なども普及しており、EU内であれば、関税がありませんから、オーストリアで販売されていない製品を手軽に購入することもできます。

▲こちらの販売店ではPIKO製品も販売中。目玉商品はGゲージのVT601セット。'15.10.23 P:真柳哲也
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しかし、実際に製品を見て、購入を決めたいと思うファンも多いはずです。そこで、オーストリア内で販売されていないメーカー、少数しか販売されていないメーカーなどは、直接、MODELLBAU MESSEに出展することで認知度を高めると同時に、オーストリアの鉄道模型ファンに貢献しようという意図があるものと思います。
それにしても、平日の真っ昼間から、大人のファンが多数来場しているところが、遊ぶことにかけては人一倍気合いが入るオーストリアらしいところかもしれません。

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▲販売店のブース。各メーカーの商品や掘り出し物を販売中。'15.10.23 P:真柳哲也
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真柳さん、詳細なレポートをありがとうございました。彼の地はそろそろ本格的な冬。オーストリアのモデラーの皆さんは、このメッセで仕入れた車輌やパーツで、ひと冬を楽しむのでしょう。

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▲Märklinグループのブースに展示されていたLGBのレイアウト。クリスマス仕様になっている。'15.10.23 P:真柳哲也
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陸・海・空とりまぜた模型ショーとはいえ、会場全体を見ると、やはり鉄道模型の占める比率が高く、オーストリアでも鉄道模型が趣味の分野として確立していることが良くわかります。ご存じのように、こちらの鉄道模型レイアウトの特徴は、生活実感のあるシーンが、意図的に多数、設定されていることです。ドイツも同様ですが、火災や交通事故の現場、賑やかな市、大勢のお客で賑わうフェストなどが再現されています。当然、こういった生活実感のあるレイアウトづくりに不可欠なストラクチャーや人形も、有名メーカーのみならず、中小のメーカーからもキットの形で、多数、販売されています。

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▲BUSCHが自社ブースに出展した「消防署まつり」のディスプレイ。オーストリアでは、毎年、夏に全国で「消防署まつり」が開催されるので、地元の方にとっては親しみのある光景。'15.10.23 P:真柳哲也
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▲日本の感覚とは異なり当地のレイアウトでは多い事故現場。こちらはNゲージ。'15.10.23 P:真柳哲也
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20151111192102-b68e3b2ac99ca0682a9f49cb96cdb76fdd80bc4c.jpg参加している大手メーカーはMärklinグループ(Märklin、TRIX、LGB)、HORNBY Deutschland(Ribarossi、Jouefのドイツ販売代理店)、PIKO、BUSCH、BRAWA、VOLLMER、FALLER、Kibri、NOCHといったドイツ(オーストリア法人、販売代理店を含む)が目立ちますが、中小のメーカーには地元オーストリアの会社も多く、私自身は、初めて見るブランドも多数、存在しました。そういった中小のメーカーは、こだわりの製品を開発しているところが多く、熱心なファンの注目を集めていました。

▲Märklinグループのブースに展示されていたLGBの製品群。'15.10.23 P:真柳哲也
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▲NOCHは自社ブースで直販も実施していた。'15.10.23 P:真柳哲也
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車輌メーカーの製品は、地元オーストリア連邦鉄道(ÖBB)の車輌を中心に紹介していましたが、ドイツ鉄道(DB)の車輌が乗り入れていることもあり、ドイツ鉄道の新製品も多数、展示されていました。

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▲オーストリアの老舗KLEINBAHNのブース。'15.10.23 P:真柳哲也
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オーストリアの老舗鉄道模型メーカーであるKLEINBAHNも、自社ブースを設置し、デジタル仕様の新製品をアピールしていました。ちなみに同社は、現在でも市内の一等地に、小さいながらも直営店を構えています。

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▲オーストリアの新興メーカーJägerndorfer CollectionはÖBBの新型近郊型電車CityJetの製品化を発表。'15.10.23 P:真柳哲也
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このほか、最近、鉄道車輌にも参入したJägerndorfer CollectionがÖBBの新型近郊型電車CityJetの製品化を発表していました。RibarossiはÖBBの1046形電気機関車の試作品(HG-Versionというのが泣けます)を展示していました。

20151111192255-6f09b22e9cfd5d900bba0bd2228768b61a33ed74.jpg面白かったのはKibriのブースにあった小型レイアウト。よく作り込まれている街並みを走るのは、一般の車輌ではなく、Kibriが誇る保線用機械群でした。もっとも、この保線用機械では、オーストリアが世界的なシェアを誇っていますから、地元の皆さんには溜飲が下がるところかもしれません。

▲Rivarossiの新製品ÖBBの1046形電気機関車。'15.10.23 P:真柳哲也
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▲オーストリアのFERRO TRAINが出展した歯車式登山鉄道。'15.10.23 P:真柳哲也
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今回、目立ったのはナローゲージの新製品群です。オーストリアならではの発展を遂げたクラウス・リンツ製の歯車式登山鉄道(Zahnradbahn)用蒸気機関車は、以前もキットが発売されていましたが、今回はFERRO TRAINから機関車、客車の完成品が発売されていました。当然、中央にラックレールがある特殊な線路もポイントを含めて、豊富に準備されていました。メーカーとしても、かなり力を入れていることがわかります。実物も続行運転が基本なので、今回の製品にはオプションでデジタル運転用のデコーダーを搭載できるようになっていました。

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▲歯車式登山鉄道のスターターセット(左)。FERRO TRAINのブースでは、なかなか手に入らない歯車式登山鉄道のレールも直販していた(右)。'15.10.23 P:真柳哲也
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同社では、オーストリアのナローやフェルドバーンの製品もリリースしており、コアなファンから注目される存在になっているようです。
ちなみにFERRO TRAINは、ウィーン郊外バーデンの近くにあるコンティングブルンという小さな町にあるメーカーです。

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▲Railboysブランドの高級仕様HOeクラウス・リンツ。'15.10.23 P:真柳哲也
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従来、HOeのクラウス・リンツはLilliputしかありませんでしたが、Railboysというブランドが高品質の製品をひっさげて参入。オーストリアでは珍しい高級仕様のブラスモデルです。そのため、Salzkammergut-Lokalbahn、ÖBB  SteyrtalBahnなど、細かいバージョンを用意していました。さらに、ディーゼル機関車もラインナップ。かなりディープな世界を邁進しているようで、今後、HOeでは、 Salzkammergut-Lokalbahnの蒸気動車なども企画しているようです。RailboysはHOの車輌やハイグレードのレールなども発売しており、今後、注目されるメーカーになるかもしれません。

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▲Railboysブランドの高級仕様HOeディーゼル機関車。'15.10.23 P:真柳哲也
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▲会場となったプラーターにあるMesse Wien。'15.10.23 P:真柳哲也
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秋は見本市シーズンで、ヨーロッパ各地でさまざまなショーが開催されています。今年の全国高等学校鉄道模型コンテスト最優秀校(アーカイブ「"鉄道模型コンテスト2015"リザルト」参照→こちら)が招待されるシュツットガルトの「ヨーロピアンNスケールコンベンション」も、いよいよ来週開催されます。今回はいつもオーストリアやドイツのホットな情報をお送りいただいているウィーン・ネットの真柳哲也さんから、ウィーンで10月23日から26日まで開催された「MODELLBAU MESSE 2015」のレポートを頂戴しましたのでご紹介いたしましょう。

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▲会場のブース。VOLLMERの写真はザルツブルク近郊にある「きよしこの夜」の礼拝堂。ちゃんとオーストリアを意識している。'15.10.23 P:真柳哲也
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20151111125153-687b6ca79dade7310063ef4fbce1bb90df3c7918.jpg10月26日は、オーストリアのナショナルデー(建国記念日)で、三連休となるため、「MODELLBAU MESSE」は毎年、この時期に開催されています。この「MODELLBAU MESSE」は、いわゆる模型ショーですが、ヨーロッパでよく行われるトレードショーではなく、一般のお客さまを対象とした展示即売会という、ちょっと変わった性格の見本市です。また、日本の模型ショーは、鉄道模型、プラスチックモデル、ラジコンなど「縦割り」で行われることが多いようですが、「MODELLBAU MESSE」の特徴は、陸(鉄道、自動車)、海(艦船)、空(航空機、ドローン)が一堂に会するところです。会場は遊園地で有名なプラーターにあるMesse WienのHall BとHall Cです。
▲HORNBY DeutschlandはRivarossi、Jouefの製品を出展。'15.10.23 P:真柳哲也
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▲販売店が出展したGゲージのバーベキュー貨車。豚の丸焼きはちゃんと回っていた。'15.10.23 P:真柳哲也
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▲同じく販売店が出展したGゲージのMariazeller Bar。車内の雰囲気が楽しいディスプレイ。'15.10.23 P:真柳哲也
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出展しているのは大手模型メーカーをはじめ、中小のメーカー、部品メーカー、素材メーカー、工作機器メーカー(時代を反映して3Dプリンターも展示されていました)、模型販売店などです。また、模型の楽しみを広く一般の皆さんにも広げるという趣旨があるため、各模型クラブも参加して、デモンストレーションを繰り広げていました。ちなみに出展している団体の数は150以上に上ります。

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▲BRAWAが自社ブースに展示したレイアウトを走るのは自社の保線用機械群。'15.10.23 P:真柳哲也
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鉄道模型クラブは、精巧に作られた集合式レイアウトを展示して、実際に車輌を走らせていました。また、自動車のジャンルでは、専用コースを使ったラジコンのレーシングカーや、トラック・バスのデモンストレーション、艦船ではホール内に巨大なプールを仮設して潜水艦や艦船のデモンストレーション、空ではホール内にネットで囲われた空間を設けて、ヘリコプターやドローン、飛行機のデモンストレーションを行っていました。このほか、プラスチックモデルの製作実演を行っているクラブもありました。

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▲地元鉄道模型クラブのレイアウト。こちらはドイツを再現したNゲージのレイアウト。'15.10.23 P:真柳哲也
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▲オーストリアを再現した鉄道模型クラブのレイアウト。'15.10.23 P:真柳哲也
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今回は、その中でも鉄道関係を中心にご紹介しましょう。鉄道模型の集合式レイアウトですが、ヨーロッパでは一般的なHOゲージを中心に、Oゲージ、Gゲージ、Nゲージが展示されていました。ちなみに、オーストリアは「ナローゲージの国」でもあるため、集合式レイアウトの中にもナローゲージに特化した作品も多数、見られました。いずれもオーストリアの風景を再現しており、来場したファンの関心を集めていました。

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▲オーストリアのナローを再現した鉄道模型クラブのOスケールレイアウト。右手前には、庭園鉄道が。'15.10.23 P:真柳哲也
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ただ、私が2009年に見学した時に比べ、Nゲージの集合式レイアウトが非常に増えているのが印象的でした。現在でも、クラブハウスの固定レイアウトはHOゲージが主体なのですが、集合式レイアウトの場合、運搬や設置場所などが関係している可能性もあります。また、実際の風景をリアルに再現する場合、Nゲージの方がやりやすいのかもしれません。

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▲HOeのナローレイアウト。オーストリアの田舎の風景が再現されている。'15.10.23 P:真柳哲也
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なお、集合式レイアウトの多くは、レイアウトに設置してある照明を売りにしているようで、会場をやや暗くして、照明が目立つように展示していたのが印象的でした。

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▲岩手山と急行「十和田」 朝日に映える岩手山を背景にD51+C61重連に牽引された207レ急行「第3十和田」が、美しい煙を残して北へ向かっていった。'66.12.17 東北本線長根(信)-滝沢 P:岸 芳夫 (『わが国鉄時代』vol.15より)
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『わが国鉄時代』vol.15が完成いたしました。例によって山下編集長から今号のご紹介をいたしましょう。
鉄道ホビダス読者投稿ブログ「わが国鉄時代」が誕生したのは、2005年7月27日、石橋良章さんの「真岡機関支区」でした。それからまる10年経って、日本屈指の鉄道サイトに成長しました。このブログから生まれた"青春記"『わが国鉄時代』も2009年1月9日に第1巻が出て6年目、15巻を数えるまでになりました。発行累計10万部を超え、掲載写真点数は約3870枚という膨大な数です。 "写真集"としては異例の巻数となっていますが、これは単に写真の集合体ではないという証と思っています。写真一枚に一つのストーリーがあるのですから、約3870の思い出を形にしたことになります。

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▲汐留の風景 EF58 36牽引の荷物列車が発車を待つ。SGの蒸気の漏れる中で郵便局員が忙しそうに郵袋を積み込んでいた。遠い昭和の風景。今や汐留は荷物列車を偲ぶよすがすらなくなった。'84.2 汐留 P:中山英昭 (『わが国鉄時代』vol.15より)
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20151110145932-26adb2a931d2e92d3b5f255d213441d333a390d1.jpgさて、vol.15の特集は「EF58」。定期列車牽引を退いてから約30年、今なおベテランファンから若年層まで根強い人気があります。「昭和50年代 EF58麗機20選」では、大窓、小窓、正面窓下の手すり、屋根昇降手すり部分の車体の欠き取り、パンタグラフ...、現役当時多くのファンがこだわった"美しいゴハチ"に関して、ベテランファンの成田冬紀さんに解説していただきました。当時、血道を上げていたファンの方々にはまたとない内容です。

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▲EF58 13 小窓ながら、正面窓下手すりなし、屋根昇降用手すり部分の車体の欠き取りなしという美しい形態を保っていた。播州平野の朝日を受け、轟音とともに加古川橋梁を渡り疾走する西鹿児島発の24レ「あかつき5号」。'75.2.17 山陽本線宝殿-加古川 P:島津行雄 (『わが国鉄時代』vol.15より)
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▲急行「はかた」 8114レ急行「はかた」が新年の東海道を快走する。神々しく輝く富士山を背景にして、みずみずしい湘南の朝日に編成が映える。「はかた」は座席車のみで組成された多客臨で、上りは小田原で「あさかぜ2号」に追い越される。EF58 3〔浜〕。'75.1.4 東海道本線国府津-鴨宮 P:内田博行 (『わが国鉄時代』vol.15より)
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さらに、松広清さんには、関東在住のEF58ファンが熱狂した臨時列車について、美しい写真とともに振り返っていただきました。8111レ、6012レ、8101レ...などなど列車番号を聞いただけで胸の高鳴りを覚える方も多いでしょう。この特集記事に関しては異例の投稿数で、貴重な写真も多数お目にかけることができます。

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▲重連到着 奥中山での撮影を終え盛岡方面へ移動。この駅に停車する列車は少なく、まだ陽が高いのに貴重なD51+C60の列車に乗らねばならない。次の列車ではもう夕暮れ間近となってしまう。'64.2.16 東北本線奥中山 P:中島正樹 (『わが国鉄時代』vol.15より)
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第二特集である「名山と鉄道」では北は利尻富士から南は霧島山まで、秀峰を背景にした列車写真で構成。高峰は天候に左右され、なかなか山が見えず何度もチャレンジした作品も多く、同様に挑戦した読者の皆さんも苦労を分かち合えることでしょう。

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▲黄昏 緩やかな坂を下り、山下駅へ向かう80形。薄暮の中、二条のレールが浮かび上がる。一日も終わり、家路に向かう人々。庶民的で、穏やかな風景がここにあった。'73.9 東急世田谷線 P:長津 徹 (『わが国鉄時代』vol.15より)
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今号は約500点を超す作品が寄せられその中から、170点が掲載されています。一般ページでも、最果ての地なら最果ての地なりに、都会なら都会なりに心打つ作品で構成されています。ページをめくって時空を越えた遥かなる旅に出掛けてみてはいかがでしょう。

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▲灯火も眩く小坂の地に甦った「ブルートレインあけぼの」。年内はプレオープンで、B寝台のみ宿泊可能。'15.10.17 P:千葉裕之(小坂鉄道保存会)
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「小坂駅構内まるごとミュージアム」をキャッチフレーズにする小坂鉄道レールパークに、またひとつ大きな魅力が加わりました。かねてより整備をしてきた24系寝台客車が実際の宿泊施設としてオープンしたのです。

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▲小坂駅本屋(駅舎管理棟)には休憩室やトイレ、シャワー室がある。列車内に給水設備等がないため、宿泊者はこの駅舎管理棟を利用することになる。'15.10.17 P:千葉裕之(小坂鉄道保存会)
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▲プレオープンに先がけて10月17日に行われた親子モニター試泊時のB寝台オハネ24-555。'15.10.17 P:千葉裕之(小坂鉄道保存会)
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10月31日(土)に開業したのはその名も「ブルートレインあけぼの」。1970(昭和45)年以来44年間にわたって上野~秋田・青森方面を結んで親しまれてきた寝台特急「あけぼの」で使われていた24系客車4輌(カニ24-511、スロネ24-551、オハネ24-555、オハネフ24-12)を小坂駅ホームに"停めて"実際に宿泊してもらおうというものです。ここで特筆されるのは、"停めて"と記したように、この4輌、いわば動態に保たれており、いつでも移動可能な点です。従来の列車ホテルは給電・給水の関係もあって"定置式"ですが、小坂ではあくまで"動態"に拘ったとのこと。ということは、今後のイベント等での走行の可能性も残されているということです。

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▲小坂町立総合博物館「郷土館」に保存展示されていた2ft6inゲージ時代の11号蒸気機関車と、もと貴賓車ハ1も小坂駅ホームに移設されている。24系とホームをはさんで並んだ姿は親子のようでなんとも微笑ましい。'15.10.17 P:千葉裕之(小坂鉄道保存会)
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小坂鉄道レールパークにはいつの間にかさまざまな車輌が集合してきています。「郷土館」に保存されていた秋田県指定有形文化財の11号蒸気機関車やかつての貴賓車ハ1(アーカイブ「小坂に残る雨宮たち」参照→こちら)も小坂駅構内に移動し、改軌前の小坂鉄道にも触れることができます。驚きなのは昨年この小坂鉄道廃線跡でチャレンジを行った「エボルタ電車」も保存されていることで、イベント時などにはその愛らしい姿をもう一度目にすることができるかもしれません。

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▲夜行列車の雰囲気満点の夜の小坂駅。ちなみに夕食は町内の飲食店を利用するかたちとなるが、「ブルートレインあけぼの宿泊客サービス連携店」でサービスを受けられるとのこと。'15.10.17 P:千葉裕之(小坂鉄道保存会)
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▲翌朝の小坂駅。朝食は予約制で「鶏めし弁当」などを楽しむことができる。ちなみにチェックアウトは9時。'15.10.18 P:千葉裕之(小坂鉄道保存会)
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▲宿泊施設案内図。A寝台個室の利用開始は来春からの予定。(小坂レールパークホームページより)

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▲「ブルートレインあけぼの」の最大の特徴は移動可能なこと。試泊を終えてDD13 2に牽かれてホームをあとにする。'15.10.18 P:千葉裕之(小坂鉄道保存会)
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さて、「ブルートレインあけぼの」は当面はB寝台個室上段14室、下段14室、合計28室(定員1室1名/大人3,240円、子ども2,160円)のプレオープンで、営業期間も今月(11月)の土・日・祝日およびその前日となっていますが、雪解けを待って来年4月からはA寝台個室(定員2名)も予約を開始するそうです。なお、B寝台開放式のオハネフ24 12は宿泊者の食事や談話スペースとして、カニ24 511は荷物室に専用の汎用発電機を設置して文字通り電源車として使用されています。

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▲朝霧に包まれたホームにオハネフ24の後ろ姿が...。腕木式信号機の灯もまるで現役時代のような雰囲気を醸し出す。'15.10.18 P:千葉裕之(小坂鉄道保存会)
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▲紅葉を背に吉沢橋梁を行く「エボルタ電車」。'15.11.3 西滝沢-吉沢 P:佐藤和博
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9月3日付け本欄で予告した「エボルタチャレンジ」(アーカイブ「"エボルタ電車"が由利高原鉄道へ」→こちら)が去る11月3日(火・祝)、紅葉に包まれた由利高原鉄道鳥海山ろく線で実施されました。これはパナソニックのエボルタ乾電池走行による「エボルタ電車」でギネス記録にチャレンジしようというもので、「電車」の製作は川越工業高校電気科「電車班」。営業路線を日中線路閉鎖しての前代未聞のチャレンジに注目が集まりました。

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▲沿線はエボルタチャレンジを応援する地域の皆さんでいっぱい。'15.11.3 前郷ー久保田 P:伊藤一己
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由利高原鉄道の春田啓郎社長から素晴らしい写真とメッセージをお送りいただきまたので、さっそくご紹介いたしましょう。

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▲子吉川沿いを矢島へと向かう「エボルタ電車」。サミットの前杉山隧道までチャレンジ区間で一番きつい18‰上り勾配が続く。'15.11.3 吉沢-川辺 P:伊藤一己
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▲パナソニックの公式発表では観客2,000人以上とのことだが、春田社長には「実際はもっと多かったと感じています」。'15.11.3 矢島 P:伊藤一己
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20151106111520-1e7ee4f2428c4786f804c6bf92e9393ea6b3635b.jpg今回は、埼玉県立川越工業高校の電気科電車班の生徒13名が車輌を製作し、由利高原鉄道が日中線路閉鎖により2往復を運休(バス代行)しチャレンジに臨みました。
あらためてご紹介すると、主なギネスチャレンジのルールは以下の通りです。
①市販の乾電池のみで車輌を動かすこと
②車輌だけで700㎏以上を要すること
③挑戦中、車輌を修理してはならない
④「登り坂」方面でスタートすること
⑤距離20㎞以上のレールを走りきること

上記の条件で、関係者や観衆で満員の前郷駅を11月3日12時30分過ぎにスタートし、折り返し地点の矢島に向かいました。

▲「エボルタ電車」の前後には軌陸車がついてサポート。'15.11.3 P:伊藤一己
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▲色づいた築堤をトコトコと走る「エボルタ電車」。その健気な姿に大きな声援が送られた。'15.11.3  吉沢ー川辺 P:伊藤一己
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往路は吉沢駅、復路は西滝沢駅で運転担当の高校生が入れ代り、一時速度が落ちたり、雨にたたられたりしましたが、何とか往復22.615㎞を走り切り、15時25分頃ゴール、同乗していた英国のギネス認定員から認証を受けました。なお、実際に使用した乾電池は単一形600本でした。

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▲ゴールまであとわずか、雲がなければ鳥海山を背景にした名所を行く。'15.11.3 久保田-前郷 P:佐藤和博
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春田社長は今回の「エボルタチャレンジ」を振り返って、メールで以下のようにコメントを寄せてくださいました。
「風光明媚な由利高原鉄道がエボルタ乾電池電車ギネス挑戦の舞台に選ばれたことを誇りに思います。小さな会社で人もいないかなか、慣れない仕事を手探りで進めた社員にも感謝します。新しいことへの挑戦はノウハウが蓄積され必ずや社員の自信にもつながるでしょう。空前の人の多さにも驚きましたが、コアなファンよりも地域の方が多かったことが新鮮でした。川越工高の電気科電車班の皆様の努力や気力にも脱帽しますが、秋田県、由利本荘市などの行政の方も自ら駐車場整理員などを買ってでていただき感激しています。ローカル鉄道は地域と密着して工夫さえすればまだまだ伸びる余地はあると改めて思いました。」

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▲ギネス世界記録認定証を手にした川越工高の電気科電車班の皆さんとともに喜びを語る由利高原鉄道春田社長。'15.11.3 前郷 P:RM(髙橋一嘉)
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WATTRAINの旅。(下)

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▲嵯峨野観光鉄道トロッコ嵯峨駅内の巨大ジオラマ「ジオラマ京都JAPAN」の天体ショーに見入るWATTRAIN一行。手前に再現されているのは来春、京都鉄道博物館に生まれ変わる梅小路機関区(運転区)の扇形庫。'15.10.30  トロッコ嵯峨
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京都で一夜を明かしたWATTRAIN一行は、翌30日(金)は朝早く起きて、7時41分京都発の山陰本線園部行き229Mで嵯峨嵐山へ。まずは嵯峨野観光鉄道の体験乗車ですが、その前に駅構内に4年前に新設された「ジオラマ京都JAPAN」を見学させていただきました。1/80スケールで京都の代表的な寺院や建物500棟あまりを再現したこの巨大ジオラマは、約10分間にわたる天体ショーを伴った夜景が見どころで、奥様方にも大好評でした。

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▲嵯峨野観光鉄道では西田哲郎社長自らが英語でオリエンテーションをしてくれた。'15.10.30 トロッコ嵯峨
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▲1/80スケールで京都の街並みをリアルに再現した「ジオラマ京都JAPAN」は大人気。火災発生!などという凝った演出も(左)。右はトロッコ嵯峨駅の正面入口。「ジオラマ京都JAPAN」も併記されている。'15.10.30 トロッコ嵯峨
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20151105145727-fd58129766100b28bdffcea48aebb179b255d68b.jpg▲発車前に西田社長を交えて全員で記念撮影。ヘッドマークは現在「ジオラマ京都JAPAN」で開催中の鉄道模型のエンドウ創業70周年記念展のもの。'15.10.30 トロッコ嵯峨
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紅葉狩りにはまだ少し早いものの、起点のトロッコ嵯峨駅は朝からたいへんな混雑で、一行が乗車した9時07分発の「1号」も満員。トキ25000改造の客車は何ともスパルタンな乗り心地ですが、WATTRAINの皆さんにはそれが逆に魅力だったようです。

20151105145752-fa4e87b4b2b16f2ed0d5b5db4acf6e52085cae6a.jpg▲紅葉には少し早かったが、保津川の清流の織りなす「和」の風景には皆さん大喜び。'15.10.30
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20151105145813-f43c19f79f8e414675f023f3ebd2a8a8345d2375.jpg▲トロッコ亀岡で下車した一行は保津川下りで嵐山・渡月橋までの船旅を堪能。'15.10.30 トロッコ亀岡
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20151105145832-f719ca3266b991f000117bfdbcb22a5cf9841f0f.jpg帰路はかねてより予約してあった名物の保津川下りに乗船いただくことに。紅葉の盛りには少々早すぎましたが、2艘に分かれて清流下りを堪能。2時間ほどの舟下りののち、渡月橋脇のレストランで昼食、午後は鹿苑寺(金閣寺)、龍安寺と観光名所を巡っていただきました。
▲午後は鹿苑寺(金閣寺)、龍安寺と市内の名所を観光。ちなみにこの金閣寺、静かな佇まいに見えるが、実際はこの写真を撮っている周囲は修学旅行客と中国人観光客で満員電車状態。腕を伸ばしてようやく撮ったのがこのカット。'15.10.30
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20151105145903-c55057e7aa80acf68e0b2d79fe94d6e73ad9bd3e.jpg▲そして宿泊地のホテルグランヴィア京都に戻ると、JR西日本主催のコンファレンス・ディナーが開催された。挨拶に立つのはJR西日本の倉坂昇治広報部長。'15.10.30
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20151105145923-e0eeec809631eb547ed20c79fcfcefef8ab5dadd.jpg20151105145945-d78e2132ccf1493a52a1a0ba7cbf5665b67b1a43.jpg▲来春オープン予定の京都鉄道博物館の概要も英文パワーポイントで紹介された(左)。また、この日は公式日程最終日とあって、一週間にわたってアテンドしてきた私たち日本側にプレゼントが渡された。モーガン会長夫妻からプレゼントを手渡される交通協力会菅理事長。'15.10.30
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この日の夜のJR西日本主催のディナー・パーティーで7日間にわたった公式日程は終了。ほとんど奇跡的に全日快晴に恵まれ、WATTRAIN一行は日本の保存鉄道を、そして何よりも日本を堪能してくれたはずです。オーストラリアから参加したフィッツパトリックさんは、日本に来るのが初めてばかりか、海外旅行さえ今回が初めてとのこと。毎日が感動の連続で、まさに"excellent"だと語っておられたのが印象的でした。

20151105150009-2e395279f366a48e4d17686031e0cb5f04dd709b.jpg▲ファアウェル・パーティーとなったホテルグランヴィア京都での最後の記念撮影。またぜひ日本においでください。'15.10.30
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私はこの公式日程で離団しましたが、こののち半数ほどの希望者はオプショナル・ツアーとして広島電鉄、山口線へ。さらに津山扇形庫、片上鉄道保存会へと回り、昨日11月4日に大阪で最終的な解散となりました。このオプション日程中も全日好天だったそうですから、あやかりたいほど強運のメンバーだったのでしょう。

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WATTRAINの旅。(中)

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▲会議室でレクチャーののち、開館と同時にまずはエントランスホールへ。初めて間近で見る"SHINKANSEN"に感激の様子のWATTRAIN一行。'15.10.29 リニア・鉄道館

名古屋マリオットアソシアホテルで寛いだWATTAIN一行は、29日(木)朝は揃ってあおなみ線でリニア・鉄道館へ。天野館長をはじめとする皆さんのお出迎えで館内を見学しました。

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▲300Xの前照灯がWATTRAIN一行を照らす。背面にはそのテストランを記録した映像が流されいる。'15.10.29 リニア・鉄道館
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▲超電導リニア展示室ではミニシアターで時速500kmの世界を模擬体験(左)したり、その原理の解説に聞き入ったり(右)、日本の技術力を実感。'15.10.29 リニア・鉄道館
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ところで、同行している奥様方はさすがに飽きてきているのではないかと思いきや、意外や意外、その規模を誇る「鉄道ジオラマ」が大好評で、ほとんど動かないで見入っている方さえいました。東京・名古屋・大阪の名所を濃縮し、なおかつ24時間のショーを展開するのですから、言うなれば動く観光案内。思わぬところでインバウンド誘致へのヒントを見た気がしました。ちなみに「ジオラマ」(diorama)の発音は「ダイオラマ」が正当で、もちろんネイティブの皆さんはそう発音されていました。

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▲記念撮影は当然0系の前で。ヨークの英国国立鉄道博物館にも0系は展示されていますよ...とモーガンさん。'15.10.29 リニア・鉄道館
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ちなみにデイビッド・モーガン会長は日本の高速鉄道技術に敬意を表しながらも、やはり蒸気機関への思いが絶ち切れないようで、「中央リニアの次はぜひ蒸気機関でのリニアを実現させてください。なぜならば、ヤカンの蓋、あれは蒸気で浮くではないですか」と、いかにも英国紳士らしいジョークを飛ばしていました。

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▲近未来のリニア・鉄道館から一気に時代が戻って午後は博物館明治村へ。一時は運転を休止していた「京都市電」(N電)も、秋の日差しを浴びて元気に走っていた。'15.10.29 博物館明治村
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▲WATTRAIN一行を乗せて「SL東京駅」へと向かう9号機の牽く列車。9号機は長らく休車となっていたが、今春復活を果たしたばかり。'15.10.29 博物館明治村
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20151103230549-a7b8c110c538af64658e9f4e299cf74873d38af9.jpgリニア・鉄道館の見学を終えた一行は専用バスで博物館明治村へ。最新技術の世界から一気に明治の昔へとワープしていただこうという趣向です。一時はN電の運行休止や9号機が火を落とすなど懸念された明治村の動態保存ですが、N電の運転再開に続いて今春には9号機が動態に復し、現在ではすべての動態保存車輌が稼働状態となっています。折しもこの日は12号機から9号機への本務機交代日で、ありがたいことに両機ともに仕業に就く姿を目にすることができました。
▲実際に使用されているバッファー&リンクの連結装置を目にできるのも明治村ならでは。'15.10.29 博物館明治村
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▲1908(明治41)年製と車齢100年を超えるハフ11の車内に興味津々のWATTRAIN一行。'15.10.29 博物館明治村
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▲機回ししする9号機。通常は9号機か12号機の1輌使用だが、この日は明治村の格別の配慮で両機ともに仕業に就いてくれた。'15.10.29 博物館明治村
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この日も好天に恵まれ、最新鉄道技術と、一世紀を隔てた歴史遺産を一日にして視察した一行は、夕暮れの犬山をあとに、次の視察地・京都へと向かいました。

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▲9号機に本務を交代して庫へと戻る12号機。、1874(明治7)年英国シャープ・スチュワート製とあって最も注目度が高かった。'15.10.29 博物館明治村
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WATTRAINの旅。(上)

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▲まさにヘリテージ、オハフ33 215の醸し出す雰囲気にWATTRAINメンバーも大感激。それにしても隧道内でも誰一人窓を閉めようとしないのは流石。'15.10.28
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20151101224313-c650e7f34a6d28d8a1e428478a2103424b99a649.jpg日本鉄道保存協会との合同プログラムを終えたWATTRAIN一行は、10月28日(水)から約一週間にわたる視察旅行へと出発しました。大まかな旅程は28日(水):大井川鐵道、29日(木):リニア・鉄道館/博物館明治村、30日(金):嵯峨野観光鉄道/京都市内観光、31日(土):広島平和祈念資料館、11月1日(日):山口線、2日(月):広島電鉄、3日(火):津山扇形庫/片上鉄道保存会、4日(水):大阪にて解散というもの。30日までが公式日程、以後はオプショナルツアーで、今日現在もまだツアーは続いております。私はアテンドする日本鉄道保存協会の顧問の立場で、休暇をとって公式日程終了まで同行させていただきました。
▲静岡まで乗車した「ひかり463号」車内からは雲ひとつない富士山がくっきりと見えた。Mt.Fujiを見たがっていたメンバーは多く、まさにラッキー。'15.10.28
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▲新金谷では大井川鐵道前田 忍社長自らが出迎えてくれた。動態蒸気機関車の現状についてのレクチャーに聞き入るWATTRAINの皆さん。トランスレーションは交通協力会菅理事長。'15.10.28 新金谷
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まず訪れたのは、日本の保存鉄道の"原点"大井川鐵道。新金谷では前田 忍社長をはじめ、鉄道部の大石 保部長、石川寛之次長がお出迎えくださいました。ことに大石部長は前夜、銀座で開かれた日本鉄道保存協会の交流会に夜遅くまでお付き合いいただいていただけに、まさか先回りして朝の新金谷におられようとは思いもしませんでした。

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▲検修設備を視察する一行。使用しているピッチ練炭のカロリーは? シリンダー潤滑油は? と質問も実務経験者ならでは。'15.10.28 新金谷
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▲大井川鐵道の格別の計らいで機関車次位の5号車を貸切としていただいた。新金谷を発車する際は大鐵の皆さん全員揃ってのお見送りを受ける。'15.10.28 新金谷
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下り「かわね路号」は大井川鐵道のご厚意で5号車をWATTRAIN貸切としていただき、ゆったりと川根路の旅を堪能することができました。英国の方が多いだけに、沿線に広がるお茶畑には興味津々。そこまでは予想がつきましたが、驚いたのは神尾の構内に並んだ信楽焼きのタヌキが大うけだったことです。なんという動物? なにを持っているんだ? どんな意味があるんだ? と矢継ぎ早の質問...ちなみにRaccoon dogへの奇妙な興味は、このあと嵯峨野観光鉄道でも続くことになります。

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▲千頭に到着すると歓迎の横断幕とともに赤石太鼓のサプライズが迎えてくれた。初めて見る和太鼓の迫力に一行も釘付けに。'15.10.28 千頭
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▲バチを手に赤石太鼓にトライするモーガン会長の奥様ヒーザーさん(左)。本格的紅葉にはまだ少し早いものの、千頭駅構内は秋の陽光にきらめいていた。'15.10.28 千頭
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千頭駅到着後、意外だったのが井川線の人気が想像以上に高かったことです。ご承知のように井川線は昨年9月に発生した崩土のため接岨峡温泉~井川間が不通になっており、千頭-川根両国間の区間列車を除けば実質6往復。時間的余裕もないことから視察予定には入れていなかったのですが、「ひと駅だけでも乗車できないだろうか?」という方まで現れる始末。"Cog railway"(歯車式鉄道)もさることながら、小さなナローゲージ車輌(井川線は本線と同じ3ft6in=1,067㎜ですが、彼らにとってはあくまでナローゲージ)にとりわけ興味を引かれたようです。この一件は帰路の新金谷で井川線のDVDを買っていただくことでなんとか落着。

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▲JR東海主催のコンファレンス・ディナーで英語でスピーチされるリニア・鉄道館の天野満宏館長。料理も美味しく大好評だった。'15.10.28 名古屋マリオットアソシアホテル
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▲コンファレンス・ディナーでは東海道新幹線の半世紀をまとめた映像が上映された。単に技術の進歩のみならず、日本人と新幹線との関わり、日本人の新幹線への思いなどをまとめたもので、WATTRAINの皆さんも引きつけられるように見入っていた。'15.10.28 名古屋マリオットアソシアホテル
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上り「かわね路号」新金谷到着後、一行は借切りバスで今日の宿泊地である名古屋マリオットアソシアホテルヘ。JR東海主催のコンファレンス・ディナーでは江尻 良広報部長をはじめ、翌日視察予定のリニア・鉄道館の天野満宏館長らが温かく迎えてくれました。

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▲この日も一日またとない快晴に恵まれた。大井川鐵道心づくしの横断幕を広げて千頭の転車台で記念撮影。'15.10.28 千頭
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