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宮田道一さんの訃報に...。

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▲筆まめな宮田さんは何かとお手紙をくださった。体調を崩されてからもそれは続き、個性溢れる筆致とあいまって、Eメールにはないお人柄が感じられるものだった。
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もと東急電鉄車両部長で鉄道友の会東京支部長もお務めになられた宮田道一さんが、去る9月22日永眠されました。弊社でもRMライブラリーをはじめ多くのご執筆をいただいたばかりでなく、公私ともにたいへんなお世話になり、訃報を耳にしてさまざまな思い出が去来してやみません。

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▲RMライブラリー『上田丸子電鉄』ご執筆当時の宮田道一さん。手にしておられるのは上田ゆかりの信濃国分寺の八日堂縁日で授けられる護符「蘇民将来符」。'05.7.25(再掲)

ご縁のあった方なら、宮田道一さんといえばまず思い出されるのが、あのフリーハンドで描かれるテクニカルイラストではないでしょうか。いかに車輌のメカに精通しておられるとは言え、まったくの白紙にまるで下絵があるかのようにさらさらと描かれるイラストは驚異的でした。しかもそのイラスト描画は場所を問わず、例えば呑み屋のカウンターで「あ、その台車はこんな構造...」とばかり箸袋の裏にささっと描いて説明されることも一再ではありませんでした。

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▲何の下書きもなくさらさらと書かれるテクニカルイラストは電車を熟知した宮田さんならではのものだった。これは東武鉄道5050系の貸切運転の際に解説用として描いていただいたもの。
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ご自身のお名前を"鉄道一筋"と読み替えて、お仲間とその名も「鉄道一筋展」を開催された(アーカイブ「"鉄道一筋"展始まる」参照→こちら)のも昨日のことのように思い出されます。鉄道関連ノベルティーグッズの蒐集にもご熱心で、さらには資料の整理方法も見習うべき見事なものでした。例えば月刊誌がお手元に届くと、ご興味のあるジャンルの記事は複数コピーを取り、関係するカテゴリー別(鉄道事業者別、車種別など)のファイルに入れるといった手法で、この整理があってこその縦横無尽なご執筆だったと思います。

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▲その構想時からお世話になったRMライブラリーは共著も含めて8冊をまとめていただいた。最後は98巻東急5000形で、その後もいくつも企画があったものの、ご体調もあって残念ながら実現しなかった。

宮田さんには共著も含めて8冊のRMライブラリーをまとめていただきましたが、実はRMライブラリーの誕生自体にも宮田さんが少なからず関わっておられました。時はシリーズがスタートする8か月ほど前、1999(平成11)年1月7日のことです。新年会を兼ねて宮田さんと関田克孝さんと一献傾けた際に、部外の方には初めてRMライブラリーの構想をお話申し上げました。大冊の書籍にはならないが、雑誌の一隅の記事に埋没させるには残念なテーマ、まさに語り継ぎたい昭和の鉄道の姿を毎月48頁の本として発行してみたい...そんな荒唐無稽な話に大賛成をされたのがほかならぬお二人でした。あんなテーマも、こんなテーマも、そうそう、碑文谷工場(第6巻として実現)なんかも面白いと、この時のお二人の後押しこそが間もなく200巻を迎えるRMライブラリーの原動力になったのです。その意味でもいくら感謝してもしきれない思いです。

宮田道一さん、享年77歳。まさに"鉄道一筋"のご生涯でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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