鉄道ホビダス

2014年10月 2日アーカイブ

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▲利尻富士に夕日が沈む。遅れに遅れた列車が汽笛とともに突然現れた。宗谷本線下沼-豊富 '74.3 P:齋藤 晃  (『国鉄時代』vol.39「北海道特集」より)
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不在が続きご紹介が遅くなりましたが、『国鉄時代』vol.39「北海道特集」が好評発売中です。今回も山下編集長から今号の見どころをご紹介いたしましょう。

141001n002.jpg『国鉄時代』vol.39「北海道特集」は早くも雪景色。降る雪や"昭和"は遠くなりにけり、といった趣きで旧き佳き北の大地の鉄道が甦る誌面となりました。多くのレイルファンが第二の故郷のように親しんだ北海道、C62がC55が、そして9600が生き生きと走っていた時代は、遥かに遠ざかってしましたが、今なお彼らの姿が、青春の思い出として脳裏に浮かぶ方も少なくないと思います。『国鉄時代』のページをよすがに、より鮮明な記憶の鉄路を辿っていただければ幸いです。

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▲2輌のC62は駿馬か悍馬か、4人の乗務員の手綱さばき次第でこの先の険路の行く末が決まる。後志の山々を越え小樽まで140km、準備は整い103列車は発車を待つばかり。'71.3.19 長万部 P:堀越庸夫  (『国鉄時代』vol.39「北海道特集」より)
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宗谷本線のC55や函館本線山線のC62重連は、北海道といえば昭和40年代の北海道のスター。本号でもベテラン齋藤 晃さん、堀越庸夫さんの秀作が、巻頭でダイナミックに展開します。夕景の利尻富士、雪晴れの羊蹄山は運を味方にしなければ難しいだけに、何度も挑戦して結局、果たせなかった方もいらっしゃることでしょう。機関車・列車の魅力もさることながら、貴重なシーンとして北海道の鉄道を語り継ぐ上で欠かせない舞台です。

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▲「北の9600との邂逅」より。宗谷本線徳満駅でC55 50が牽引する最果て鈍行と交換する、19616牽引の白い冷蔵貨車を連ねた鮮魚列車(右頁)。稚内漁港に水揚げされた新鮮な魚介類を旭川や札幌、そして本州の市場まで輸送する大役を担っていた。'72.5 P:寺田牧夫  (『国鉄時代』vol.39「北海道特集」より)
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そんな檜舞台の名優の陰に隠れいささか地味な役回りなのがC57。北海道のC57は200、201号機が新製配置されたのが嚆矢となり、28年間で延べ32輌が配置され、東は釧路、北は稚内、南は函館まで足を伸ばしています。この北海道の主力旅客機は、結局、最後の蒸機旅客列車を牽引ました。成田冬紀さんの「北海道のC57」は32輌全機の写真を掲載、その活躍を振り返ります。貴重な写真の中でも特に長万部以南のC57は珍しく、昭和43年まで臨時急行「石狩」を牽引していたということは聞いていても、写真を見ることはありませんでした。原田伸一さん撮影の仁山越えの重連と五稜郭の写真には驚きました。撮影者の原田伸一さんは函館から仁山まで、自転車で往復40㎞の道のりを辿り、函館発早朝5時20分のこの列車を仕留めたとうかがいました。まさに、努力の賜物です。

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▲「北海道のC57」より。左頁が仁山信号場を過ぎサミット峠下トンネルに向け20‰を駆け上がる重連牽引の3201レ臨時急行「石狩」。'65.8 函館本線仁山(信)-大沼 P:原田伸一  (『国鉄時代』vol.39「北海道特集」より)
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9600や道東のC58、羽幌線のD61、沼ノ沢のボールドウィンなど、多くの方が大切にしていた写真で展開、印象的な特集となりました。
一般記事では渡辺渥美さんの「飯田線 荷物電車アルバム」が、比較的地味な存在だった"荷電"を幅広い年代で集めたもの。中央アルプスを望む伊那谷の風景や山深い渓谷など、美しい舞台を行く姿もさることながら、自動連結器付きクモニ13の貨車牽引シーンなどあまり発表されなかった記録まで、旧型国電ファンにも手に取っていただける企画となっています。
特別付録DVDは「1970年北海道・冬」「北恵那鉄道」「D51木曽路を行く」の三本立て。ぜひお手にとってご覧ください。

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