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森之宮検車場特別公開と講演会。(上)

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▲公開された森之宮車両管理事務所の保存館内部。801号の隣には無軌条電車255号の姿も見える。'14.8.24 森之宮車両管理事務所 P:宮武浩二
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先日、大阪市電3輌 (801形801、2201形2201号、3001形3050号)と、無軌条電車1輌 (200形255号)合わせて4輌が大阪市指定文化財に指定されたことをご紹介(アーカイブ「大阪市電と無軌条電車が大阪市指定文化財に」参照→こちら)しましたが、8月24日(日)に大阪市交通局森之宮車両管理事務所で「保存車両特別公開in森之宮検車場」が行われ、引き続き宮武浩二さんからレポートをお送りいただきました。また、今月末には魅力的な講演会も予定されているようですので、あわせてご紹介しましょう。

森之宮車両管理事務所には市電2輌、地下鉄車輌3輌、無軌条電車(トロリーバス)1輌が保存されています。今回の「保存車両特別公開in森之宮検車場」は申込制で、当日の天候は曇りのち雨という悪天候でしたが、保存車輌は構内に展示されており車内も公開されました。

140908n201.jpg先日市営交通110周年で通天閣に隣接する新世界に搬入展示された2201号は、森之宮に戻す際に劣化していた車体の塗装を塗り替え美しい姿を取り戻し工場内で展示されていました。801号とトロリーバスは保存館での展示で、2201号が工場側に移動されたことから空いたスペースに台車など市電ゆかりの品々を見やすく配置されていました。市電車輌については先日紹介したところですので、今回は地下鉄車輌について少し詳しく紹介しましょう。
▲塗装替えが行われて美しい姿となった2201号。'14.8.24 森之宮車両管理事務所 P:宮武浩二
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▲さよなら50系のヘッドマークを付けて展示された5085号。'14.8.24 森之宮車両管理事務所 P:宮武浩二
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5085号
5000形は1960(昭和35)年に製造開始された大阪市営地下鉄の代表車輌で、1965(昭和40)年に製造を終えるまで94ユニット188輌が製造されました。御堂筋、谷町、四つ橋、中央、千日前線に足跡を残しました。保存されている5085号も当初は御堂筋、四つ橋線で活躍しましたが、大阪万博のころに森之宮地区の中央、千日前線に移り5088ユニットと4輌化されました。

140906n005.jpgさらに1983(昭和58)年には谷町線用に転用され旧1200形をT車化改造した5700形2輌と5088ユニットの間にはさんで6連化、谷町線の冷房化推進のために投入された22系と入れ替わりに中間の5700形を廃車、4連に戻して千日前線に転用されました。
▲1970(昭和45)年に森之宮地区に転用された当時の5071ユニットの正面。復元した5085との相違点が比較できる。P:宮武浩二

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1994(平成6)年に5000形の最後を飾って引退しましたが、5085号のみ千日前線カラーで現役当時のまま保存されていました。2012(平成24)年になり新製当時の姿に可能な限り戻すこととし、懐かしいクリームとオレンジ色の姿に替りました。運転台のキャブシグナルや貫通幌や客扉などは復元されていませんが、全体的に見て昭和40年代の姿に戻ったと思います。

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▲旧番号に復して大阪万博時代の面影を今に伝える3008号。'14.8.24 森之宮車両管理事務所 P:宮武浩二
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3008号
30系(3000)は昭和43年に大阪万博で大量輸送にかなう車輌としてすでに新線区間となる谷町線に投入されていた7000形、8000形を御堂筋線用8連用に製造したもので、ステンレス車体を持つ3001から3007までの編成(7000−8000の編入車を含む)とアルミ車体を持つ3008〜3025までの編成が製造されました。のちに北大阪急行からの転入車も含めて御堂筋、四つ橋線の車輌はすべて30系に置き換えられました。その後21・23系が投入されるとステンレス車は谷町、中央線にアルミ車は中央、千日前線に転用されました。3008号は大阪市交通局初めてのアルミ車体を持つ地下鉄車輌として新線区間の谷町中央線で3508とともに2輌編成で運用されていましたが、中間の6輌分を新製して御堂筋線に転用されました。その後中央線の生駒延長分として6連化のうえ中央線に転用、その際に3042に車号が変更されました。廃車後も中央線当時のまま保存されていましたが、現在は号線カラーを撤去し旧番号の3008号に戻されて保存されています。3008号は新製から大きな改造されていないことから新製当時の姿を残しており、評判がよくなく後年改造されてしまったウレタンフォームのクッションにレザーを上張りした座席以外、大阪万博当時の姿を残しています。

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