鉄道ホビダス

「2014年島秀雄記念優秀著作賞」贈呈式。

140925n301.jpg
▲2014年島秀雄記念優秀著作賞単行本部門を受賞した服部重敬さんのRMライブラリー『名古屋市電』。版元もご覧のような立派な盾を頂戴した。
クリックするとポップアップします。

鉄道友の会が毎年1回、趣味的見地に基づき鉄道分野に関する優れた著作物または著作物に関わる功績を選定し、鉄道および鉄道趣味の発展に寄与することを目的として2008(平成20)年に創設された島秀雄記念優秀著作賞の2014年の贈呈式が、先週9月23日(火/祝日)に東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷(私学会館)で行われました。

140925n008.jpg今年の島秀雄記念優秀著作賞単行本部門は、浦田 慎さん(監修/貨物鉄道博物館)による『貨車車票の歴史』(アーカイブ「驚愕の『貨車車票の歴史』参照→こちら」)、服部重敬さんのRMライブラリー『名古屋市電』(→こちら)が、定期刊行物部門では斎藤 幹雄さんの「ミャンマーへ行った日本型気動車2013」(電気車研究会『鉄道ピクトリアル』2013年5月号掲載)、北村 拓さんの「西武鉄道の旧型国電研究」(電気車研究会『鉄道ピクトリアル』2013年12月増刊号掲載)の2作品が受賞、さらに特別部門として片野正巳さんによる長年の「車両側面のイラストによる一連の著作」が受賞の栄誉に輝きました。
▲受賞者を代表して挨拶に立つ浦田 慎さん。自費出版の苦労をエピソードを交えて語られた。'14.9.23
クリックするとポップアップします。

140925n201.jpg
▲鉄道友の会須田 寛会長から賞状を受け取るRMライブラリー『名古屋市電』の著者・服部重敬さん。'14.9.23
クリックするとポップアップします。

式の冒頭、挨拶に立たれた鉄道友の会の須田 寛会長は「趣味は文化の入口」と語られ、7回目を迎えた島秀雄記念優秀著作賞の意義をあらためて語られました。続いて登壇された曽根 悟選考委員長からは、総評に続いて定期刊行物部門受賞作2作について、さらにこうすれば良かったというサジェスチョンが語られました。これまでにない異例の展開でしたが、定期刊行物部門でもっと若い方にどんどん頭角を現してほしいという選考委員会の思いの発露だそうです。

140925n005.jpg140925n004.jpg
▲受賞式後の懇親会で名古屋市電への尽きぬ思い、そして路面交通の未来像を熱く語られる服部重敬さん。'14.9.23
クリックするとポップアップします。

単行本部門を受賞した服部重敬さんのRMライブラリー『名古屋市電』については、その選考理由が以下のように発表されています。
「本書は、上中下の全3巻で構成され、著者が実見した名古屋市電の廃止過程を中巻・下巻で解説し、それ以前を前史として上巻で紹介しています。特に中巻・下巻では、名古屋市電の廃止の経緯を路線別に時系列で並べ、それぞれの路線に関わった車両の解説を散りばめています。また、周辺の町並なども的確にとらえられ、鉄道史のみならず都市史の面からも得がたい資料になっています。世界のライトレールを国内に紹介する活動でも知られている著者が地元に密着したベテランとして名古屋市電を追い続け、随所に著者の持ち味が活かされた代表作として高く評価し、島 秀雄記念優秀著作賞にふさわしい作品として選定しました。」

140925n202.jpg
▲特別賞は半世紀以上にわたって独自の車輌イラストを描き続けてこられた片野正己さんが受賞された。'14.9.23
クリックするとポップアップします。

140925n205.jpgまた、特別部門を受賞された片野正巳さんの「「車両側面のイラストによる一連の著作」については、以下のように選考理由が発表されています。
「著者は、機芸出版社の定期刊行物である「鉄道模型趣味」誌で長期間にわたって活躍したベテランで、「陸蒸気からひかりまで」(機芸出版社/1965)、「私鉄電車プロファイル」(機芸出版社/1970)は車両側面のイラストの名著として知られています。近年も「吊掛賛歌」(ネコ・パブリッシング/2007)や「昭和鉄道見聞録」(ネコ・パブリッシング/2011)といった美しいカラーによる車両側面図を出版し続け、2013年にも「吊掛電車プロファイル」(ネコ・パブリッシング/2013)を出版されました。独特のタッチによる細密なイラストは味わい深いもので、特別部門として表彰するにふさわしい業績として選定しました。」
▲ペン画からコンピュータ・グラフィックに至る長い道のりを語られる片野正己さん。'14.9.23
クリックするとポップアップします。

140925n006.jpg
▲懇親会で語り合う受賞者の皆さん。左から浦田 慎さん、服部重敬さん、斎藤幹雄さん、北村 拓さん、片野正己さん。'14.9.23
クリックするとポップアップします。

140925n203.jpgこれまでにも何回か小ブログでもご紹介しているように、服部重敬さんのRMライブラリー『名古屋市電』は、その研究内容もさることながら、ご自身が撮影された写真の素晴らしさも特筆されます。うかがうところでは多くは高校生時代の撮影だそうですが、地元の名古屋市電への愛情溢れるカメラアイは、この趣味の原点を思いださせてくれます。ぜひもう一度、そういった観点からもご覧いただければ幸いです。
▲出版社への記念盾を須田会長から受け取る私。ありがたいことに弊社は6年連続の受賞となった。'14.9.23
クリックするとポップアップします。

140925n007.jpg
▲恒例の受賞者全員での記念撮影。前列左側からから浦田 慎さん、服部重敬さん、斎藤幹雄さん、北村 拓さん、片野正己さん。'14.9.23
クリックするとポップアップします。

また、70歳を過ぎてからコンピュータを用いてのイラスト製作を独学で開始したという片野正巳さんは、現在も旺盛な製作意欲で新作に取り組まれており、そのバイタリティーには頭が下がります。しかも、イラストソフトを用いての作画ではなく、画像処理ソフト「フォトショップ」を使っての製作と聞くと、多少なりともリテラシーのある方にとっては驚異的にさえ思えるのではないでしょうか。
栄えある2014年島秀雄記念優秀著作賞を受賞された皆さんに、あらためてお祝い申し上げます。

kokutetsu39_AD_520.jpg

140819nRML181bn.jpg

kikansyahyoubn01.jpg

レイル・マガジン

2014年9月   

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
「編集長敬白」が携帯電話でもご覧になれます。下記アドレスもしくはQRコードを読み取ってアクセスしてください。
http://rail.hobidas.com/blog/
natori/m/

ホビダス・マーケット新着MORE

  • 俺がイル
ネコ・パブリッシングCopyright © 2005-2016 NEKO PUBLISHING CO.,LTD. All right reserved.