鉄道ホビダス

2014年9月 3日アーカイブ

魚沼鉄道ハ2号を見る。

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▲魚沼鉄道ハ2号のサイドビュー。立派な屋外展示棟に収められているが、両サイドの柱に挟まれて全容を撮影するのは画角的にかなり苦しい。'14.8.20
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先日の新潟行脚の最後は、かねてより一度検分してみたいと思っていた新潟県自然科学博物館の保存車、魚沼鉄道ハ2を訪ねました。

140823n007.jpg事前に新潟市広報課を通してお願いをしていたため、通常は立ち入ることのできない客車内も拝見することができました。
魚沼鉄道とは小千谷地域から信越線への連絡を目的に敷設された軽便鉄道で、開業は1911(明治44)年9月。小千谷(西小千谷)と来迎寺を結ぶものでしたが、1922(大正11)年に国有化され、いわゆる国鉄狭軌軽便線となりました。国有化時に引き継がれた旧魚沼鉄道の客車は9輌。そのうちの三等客車1輌が現在新潟県自然科学博物館に保存展示されている「ハ2」号(国有化後はケハ371号)ということになります。
▲オープンデッキ部。客室扉は引き戸となっている。'14.8.20
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▲美しく復元されたモニタールーフの天井部。手前の円筒形の部分はかつての油灯孔だろうか...。'14.8.20
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▲一段下降窓の室内(左)。モケットや荷棚などは復元に際して新調されたものと思われる。右は妻面に取り付けられた新潟鐵工所の製造銘板。オリジナルなのか復元時に付けられたレプリカなのかは不明。'14.8.20
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魚沼軽便線は戦時供出によって1944(昭和19)年に撤去。ただし車輌は戦後まで存置され、ケハ371(魚沼鉄道ハ2)は1949(昭和24)年に頸城鉄道に払下げられ、最終的に1968(昭和43)年まで働き続けました。魚沼鉄道開業時に誕生した車輌ですから、実に57年にもわたって現役を続けたことになります。

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▲軸受部。ホイールベースは100インチ(2,540㎜)、輪径はφ500とかなり小さい。'14.8.20
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▲1922(大正11)年6月10日付『鉄道公報』第619号に見る魚沼軽便線運輸営業開始の告示。6月15日より国有鉄道として営業開始する旨が記されている。
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▲1922(大正11)年7月14日付公報達501号による魚沼鉄道引継客貨車の改番表。元魚沼鉄道三等客車「ハ2」は国有化にともなってケハ371となったことが知れる。ちなみに定員は国有化に伴い28名から20名へと減少している。
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現在保存されている車輌は、頸城鉄道で廃車後、メーカーの新潟鐵工所で記念車輌として修復されたものだそうで、車内などはレプリカと思われる部材も見受けられます。1981(昭和56)年にここ新潟県自然科学博物館に展示されることになり、現在に至っていますが、近年外装の塗り替えなどが行われ、たいへん良好な状態で見学することができます。なお、現在「くびきのレールパーク」で修復保存されている頸城鉄道ハ6は兄弟にあたり、魚沼鉄道時代は二三等合造車「ロハ1」号であった車輌です(アーカイブ「くびきのお宝再訪」参照→こちら)。

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▲新潟県立自然科学館には29622号機も保存されている。米坂線で活躍後、北海道に転じ、岩見沢一区で活躍した機関車で、見覚えのある方も少なくないはず。'14.8.20
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協力:新潟県立自然科学館/新潟市広報課(※通常は客車内への立ち入りはできません)

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