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2014年3月20日アーカイブ

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▲上り急行貨物列車を牽引するD52 117〔岡〕。"急行"と呼ぶのは最高速度が85km/hのためで、一般の貨車は最高速度65km/hであった。車扱いではなく1車未満の小口扱いの貨物を扱うもので、停車駅では旅客ホームで貨物の積み降ろしを行った。'60.3.17 瀬野~八本松 P:宇田賢吉 (『国鉄時代』vol.37より)
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季刊『国鉄時代』vol.37が発売中です。今回の特集は「貨物列車」。私たちが親しんだ貨物列車は二軸貨車が主流で、客車とは全く異なるリズムを奏でながら、全国津々浦々を駆け巡っていました。高い水銀灯と大きな時計塔の立つ巨大なヤードでは、昼夜を分たず入換え作業や貨車の仕分けが行われ、昭和日本の輸送の逞しさを肌で感じたものです。しかし、このヤード方式は非効率であり、高速道路網の発達により輸送の主流はトラックに移っていきました。1984(昭和59)年2月1日改正でヤード方式が廃止され、拠点間直行輸送となってこの2月で30年、今号の見どころを山下編集長よりご紹介させましょう。

140320n005.jpg新鶴見操車場や吹田操車場の活気も今は昔。今号では戦後日本の象徴のような、パワフルな機関車が誌面狭しと驀進します。特集の冒頭「D52・鉄路の王者」ではもとベテランファンの宇田賢吉さんが、もと糸崎機関区乗務員という観点から、山陽本線で活躍したD52の知られざる面にも迫ります。写真は細川延夫さん、河杉忠昭さんの遺作も併せて瀬野八越えを中心に多角的に構成。表紙も宇田さんの作品で、瀬野西トンネルに突入する後部補機を捉えたもの。第二補機はまだ戦時装備です。"国敗れてD52あり!"戦後の日本そのものを牽引した頼もしい姿は、心打つものがあります。

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▲上りD52(左)/下りD62(右) 最大蒸機牽引の貨物列車同士が早朝の大築堤上ですれ違う。何度通ってもタイミングが合わず、同じ写真は二度と撮れないからまさに運任せ。1955年 P:湯口 徹 (『国鉄時代』vol.37より)
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時代をやや遡って湯口 徹さんの「山科を想う」の、うっすらと朝もやのかかった大築堤で朝日を浴びてすれ違うD52とD62の印象的な写真は、貨物列車の名作のひとつです。華々しいC62やC59の優等列車の陰にかくれ地味な存在ながらも、京都〜膳所間で貨物列車の補機を務めた8620の活躍は、佐竹保雄さんが今に伝えます。

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▲西岳信号場を通過、上り特急貨物を牽引して沼宮内に向かう見事な前部三重連。まさにみちのくの蒸気機関車のハイライトであった。'66.10.16 西岳(信)〜奥中 P:田辺幸男 (『国鉄時代』vol.37より)
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西が瀬野八なら北は東北本線十三本木峠。三重連運転で有名を馳せたこの峠を、田辺幸男さん、樋口慶一さん、中島正樹さんの写真でたどります。田辺さんの三重連は上り列車の写真が多く、あまり見ない角度の新鮮な視点です。一方、犬山徹夫さんの「最盛期の貨物用電気機関車」では貨客分離した牽引機による運転を行う東海道・山陽本線がテーマ。EF15、EH10、EF60、EF61、EF65、EF66と、時の最新鋭機の目まぐるしい移り替わりを、久保 敏さんを始めとするベテランファンの幅広い記録から華々しく展開します。

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▲東海道・山陽筋の貨物列車の先頭に立った電気機関車たちもまさに百花繚乱。その最盛期の動向を読み解く。 (『国鉄時代』vol.37より)
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▲穏やかな午後の日を浴びてC62が牽く上り普通626列車が気持ちよさそうに走る。'68.12 安浦-風早 P:堀越庸夫 (『国鉄時代』vol.37より)
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140320n003.jpg一般記事では堀越庸夫さんの「呉線C62・C59の楽園」が大作。瀬戸の浜辺の道に残った大型急行旅客機の最後の活躍を情緒豊かに捉えたグラフ。華やかな中にも少し悲哀が漂う、大型急客機の走る単線ならではの鉄道情景は、訪れた方には独特の懐かしい香りが甦ってくることでしょう。加藤亮三さんの播但線の三重連も自動車を駆使して追いかけた若き時代の力作です。
特別付録DVDは「雪の奥中山」、「最後の煙 室蘭本線のC57」「貝島炭礦」の3本立てです。ぜひご覧ください。

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