鉄道ホビダス

2014年3月アーカイブ

140328n009.jpg
▲上り特急「つばめ」の先頭にたつC62 2号機。'53.7.1 大垣 P:大橋邦典 (『「SL甲組」の肖像』 8より)
クリックするとポップアップします。

単行本『「SL甲組」の肖像』の最終巻となる第8巻が先週末に発売となりました。292頁におよぶ、まさに十年間の連載の掉尾を飾るにふさわしい大冊となっております。

140328n001n.jpg連載「SL甲組」の肖像は、本誌2003(平成15)年2月号でスタート以来、椎橋俊之さんが十年あまりの歳月を掛けて100か所近い区所を巡り、本年1月号(№364)でついに最終回を迎えました。単行本化にあたっては、7巻収録以降の連載16区所に加え、特急「つばめ」の加減弁を握った名門・名古屋機関区、そしてあの超特急「あじあ」を走らせた南満洲鉄道・新京機関区を新編として追録しております。

140328n005n.jpg
▲集煙装置を装備した異色機C62 42号機が電化目前の近江長岡-柏原間を行く。電化試運転列車のEF58(旧)のデッキから撮影されたと思われる貴重なひとコマ。P:鈴木靖人 (『「SL甲組」の肖像』 8より)
クリックするとポップアップします。

また、随所に連載では収録しきれなかった手記や資料を追加しており、こちらも必見の内容です。新米機関助士時代の言い知れぬ苦労、お召列車乗務の栄光と緊張...等々、ファインダー越しでは決してうかがい知ることのできない逸話の数々には思わず引き込まれるに違いありません。

140328n002n.jpg140328n003.jpg
▲新版として収録した名古屋機関区編(左)。単行本化にあたっては貴重な手記なども採録している(右)。 (『「SL甲組」の肖像』 8より)
クリックするとポップアップします。

140328n006n.jpg
▲横手機関区の「機関車操縦法」は後部補機の運転操作などこれまで知られていない"実技"が詳述されている。 (『「SL甲組」の肖像』 8より)
クリックするとポップアップします。

そしてそのオーラルヒストリーを語ってくださった「甲組」の皆さんとの出会いを綴った「出会った人びと」も、椎橋さんの取材者を越えた温かい目線とともに心に響きます。なかには残念ながら単行本化をお目に掛けることが間に合わなかった方もおられますが、普段は家族にさえ語られなかったという乗務の苦労や喜びが、こういったかたちで多少なりとも後世に残せたことをきっと良しとしていただけたのではないかと思います。
「SL甲組」の肖像はこの単行本をもってついにすべての幕を閉じます。わが国の鉄道趣味史に残る壮大なオーラルヒストリーの完結を、ぜひともご覧ください。

140328n007n.jpg140328n008n.jpg
▲恒例の「出会った人びと」も各機関区を収録。取材秘話とともに語り部の皆さんの姿に思いを馳せることができる。 (『「SL甲組」の肖像』 8より)
クリックするとポップアップします。

なお、「SL甲組」の肖像の完結と単行本最終巻の発行を記念して、来たる5月10日(土曜日)に東京・神保町の書泉グランデ7階イベントスペースで『椎橋俊之「SL甲組」を語る』が開催されます。去る2月8日には秋葉原の書泉ブックタワーでトークショーが開催されましたが(アーカイブ「大雪の中での椎橋俊之さんのトークショー」参照→こちら)、前回は『SL機関士の太平洋戦争』(筑摩書房)の発行記念とのコラボレーションであったのに対し、今回は「SL甲組」に特化した"濃い"トークとなる予定です。MCは私が務めさせていただきます。入場無料ですが、事前予約が必要です。前回聞き逃された方もぜひお運びください。
■椎橋俊之「SL甲組」を語る
期日:5月10日(土曜日)15:00~17:00
会場:書泉グランデ7階イベントスペース(東京・神保町)
   ※無料/事前予約が必要です。
参加券配布場所:書泉グランデ6階、書泉ブックタワー5階
店頭受付:4月12日(土曜日)10:00から
電話受付:4月12日(土曜日)10:00から ☎03-3295-0016(書泉グランデ6階鉄道フロア直通電話)

140328n004n.jpg
▲掉尾を飾るのは新編の南満洲鉄道新京機関区。あのパシナが牽く「あじあ」が新京~大連を文字通り驀進する。 (『「SL甲組」の肖像』 8より)
クリックするとポップアップします。

「SL甲組」の肖像 8(最終巻)
本体3048円+税
A4変型国際版(本誌同寸)/292頁
〔主な内容〕
名古屋機関区/「つばめ」の男たち、標茶機関区/最果ての原野を往く、釧路臨港鉄道/ヤマの盛衰を見つめた90年、横手機関区/峠越え、豪雪との戦い、新小岩機関区/京葉の動脈を守る、成田機関区・佐倉機関区/両総台地にたな引いた煙、八王子機関区/桑の都に居を構え、武蔵野を駆ける、大宮機関区/首都圏の物流を支えた機関車乗りたち、山田(伊勢)機関区/参宮快速にかけた機関士魂、紀伊田辺機関区/黒潮洗う紀州路を往く、米子機関区/山陰ど真ん中鉄道黎明の地、木次機関区/奥出雲の峻険を往く、松山機関区/四国鉄道発祥の地の誇り、小松島機関区(徳島気動車区)/眉山が見つめた阿波の要衝、若松機関区/石炭とともに生きた94年、早岐機関区/長崎道、佐世保道の要衝、大分機関区/豊後のダイヤを守れ。時刻表は社会との約束事、新京機関区(南満洲鉄道)/驀進!超特急「あじあ」

!cid_2149A3F2-F1FB-45D6-ACCE-8F75F23EFF12@NEKO-HOME.jpg

国鉄車輌誕生秘話_bn.jpg

kokutetsu37_01_520.jpg

yashiki_520.jpg

RML176bn.jpg

kikansyahyoubn01.jpg

140328n005.jpg
▲富士フイルムフォトサロン東京は地下鉄六本木駅直結の東京ミッドタウンにある。
クリックするとポップアップします。

『国鉄時代』最新号でも誌上プレビューをお伝えしている高野陽一さんの写真展「SOUL TRAIN'S -上州の空の下で-」が今日から始まりました。場所は東京・六本木の富士フイルムフォトサロン東京。ご本人も会場におられるとのことで、さっそく拝見してまいりました。

140328n007.jpg
▲「どんど焼きの朝」。この作品の背景にも高野さんならではの交渉術がある。
クリックするとポップアップします。

テーマはその名のとおり上越線、信越本線を走る動態保存蒸気機関車たち。1969(昭和44)年12月に八高線拝島駅で"産湯に浸かり"コニカC35で高崎一区のD51 745号機(現在は水上駅転車台広場で静態保存中)を捉えたのを原点とする高野さんですが、古くからの本誌読者の皆さんにとっては連載"World Steam Report"での数々の海外蒸機の作品...出区を待つWP形の前で給水スポートの漏水で沐浴するサドゥー...等々がまず思い浮かぶのではないでしょうか。

140328n008.jpgインドやパキスタンなど入境することさえ困難な地で捉えた現役蒸機の生の姿は、その独特の語り口とともに数々の記憶に残る記事を生み出しました。そんなベースを脳裏に今回の作品群を目にすると、戸惑いの感を拭い去れないのが正直なところでした。『国鉄時代』の誌上プレビューでもその根底にある思いまでは言及されておられず、ややもすると"宗旨替えしたか"と誤解を招きかねないところです。しかし、今日はご本人からこの作品に託された真意とも言える部分をうかがい、なにやら清々しい気分で会場を後にしました。
▲お気に入りのバンジージャンプの写真の前に立つ高野陽一さん。会期は4月3日(木曜日)まで。なお、この土日は会場に詰めておられるそうなので、作品の背景を直接うかがうこともできるはずだ。
クリックするとポップアップします。

140328n006.jpg
▲「蝉しぐれの沼田街道」。さりげない光景ながらこれも交渉術が実を結んだ"やらせ"。ポイントとなっている「氷旗」は何と百円ショップで買ったものとのこと。
クリックするとポップアップします。

というのは、今回の作品の多くが"やらせ"であることを包み隠さず、いやむしろ新たな手法として提起されているからです。どんど焼きを前に並ぶ学童、だるま屋さんの庭先、農家の窓辺で汽車を眺める麦わら帽子(実は本人)、果てはバンジージャンプの瞬間まで、実はすべてが計算されつくした"やらせ"なのです。しかしこの"やらせ"の背景には幾多の海外撮影で会得した高野さんならではの交渉術があり、余人が真似しようにもとてもかなわない深さが潜んでいるのです。

140328n010.jpg
▲会場入口にはあの6788列車(本線蒸機最後の夕張線列車)のパネルにお仲間の寄せ書きが...。
クリックするとポップアップします。

あれほど情熱を注いだ海外の現役蒸機が姿を消し、ご結婚とともに自身の生活スタイルも変わっていったなかで、高野さんは産湯の八高線に原点回帰しようとしているのです。そして自分が思い描いた「絵」を、それを取り巻く人びととの交渉まで含めて新たな楽しみとする...これはもう一朝一夕ではなしえない壮大な"やらせ"写真展だと言えましょう。

140328n001.jpg
140328n002.jpg
▲クリックするとポップアップします。

あえて誤解を恐れずに言えば、この写真展は百戦錬磨の高野さんがたどりついた"居直りの境地"とでも称せましょうか。奥様と一緒に上州をゆったりと撮り歩く高野さん、遠洋漁業まで経験しながら、いま、へらぶな釣りに戻ってきたのでしょう。

国鉄車輌誕生秘話_bn.jpg

kokutetsu37_01_520.jpg

yashiki_520.jpg

RML176bn.jpg

kikansyahyoubn01.jpg

140327n001.jpg
▲下仁田方のクモハ7001側から見た7000形。塗装はフィルム貼り付けによるラッピングではなく、高崎産業技術専門校の生徒の協力による「塗り」で施されている。'14.3.13 高崎 P:RM(髙橋一嘉)
クリックするとポップアップします。

上信電鉄の新型電車7000形の塗装が完成し、3月17日にその「お披露目列車」が運行されました。今回はお披露目を前に、取材の機会をいただきましたので、ここでご紹介しましょう。

140327n002.jpg
▲高崎方の見たクモハ7001。選出されたデザイン案は高崎高校の生徒によるもので、清流や紅葉の中を走る上信電鉄と富岡製糸場をイメージして、レンガと上信電鉄の社章がデザインされている。'14.3.13 高崎 P:RM(髙橋一嘉)
クリックするとポップアップします。

上信電鉄の自社発注による新造車としては6000形以来32年ぶりとなる7000形は、Mc-Tcの2輌編成で、上信電鉄では初のVVVF制御車です。7000形自体は昨年12月3日にデビューし、すでに営業運転していたものの、その塗装はクリーム色一色の暫定的なもので、このほど投票により選ばれたデザインが施され、晴れてお披露目となったものです。

140327n003.jpg
▲左手ワンハンドルマスコンを採用した運転台。上信電鉄の自社発注車はこれまで右側運転台を採用していたが、この7000形では左側運転台が採用されている。'14.3.13 高崎 P:RM(髙橋一嘉)
クリックするとポップアップします。

車内はクロスシートを主体としたセミクロスシート配置です。上信電鉄では6000形が登場時にはセミクロスシートだったものの、現在はロングシート化されていますので、現在籍車輌としては7000形が唯一のセミクロスシート車ということになります。折しも現在ユネスコにおいて沿線の富岡製糸場について世界遺産登録に向けての審査が進められており、7000形が観光客の需要喚起にもつながることが期待されます。

140327n004.jpg
▲クロスシートを中心とした採用した車内。窓は2段窓部が上段固定、下段上昇で開閉可能である。'14.3.13 高崎 P:RM(髙橋一嘉)
クリックするとポップアップします。

7000形の導入によりデハ203が廃車となったため、上信電鉄の旅客車輌は7000形2輌、6000形2輌、1000形3輌、250形2輌、200形4輌、それに150形(元西武401・701・801系)6輌、500形4輌(元西武新101系)の計24輌となります。なお、7000形について詳しくは『レイル・マガジン』次号でご紹介する予定です。お楽しみに。

国鉄車輌誕生秘話_bn.jpg

kokutetsu37_01_520.jpg

yashiki_520.jpg

RML176bn.jpg

kikansyahyoubn01.jpg

140326n002.jpg
▲東京都修学旅行委員会の要請で誕生することとなった修学旅行用電車155系。星さんをはじめとした国鉄設計陣は、全員が着席できるよう腰掛を横5列にし、飲料水タンク、電気時計、傘立て、スピードメーターを設置するなど、次世代を担う少年少女に可能な限りの配慮を図った。 (『国鉄車輌誕生秘話』より)
クリックするとポップアップします。

本誌2011年2月号(№329)から2013年2月号(№353)までで2年間にわたって連載した「星 晃さんのアルバムから 国鉄車輌誕生秘話」が単行本にまとまり、明日発売となります。

140326n001.jpg湘南電車、スハ43形、ナハネ10形、こだま型、東海型、20系はやぶさ、キハ82形、581系、301系、そして新幹線0系と、私たちの胸をときめかせてくれた数々の名車輌を生み出してこられた元国鉄副技師長・星 晃さん秘蔵のアルバムを、気鋭の研究者である岡田誠一さんが解説するというまたとない連載で、RMライブラリー第100巻記念で星さん秘蔵のカラー写真をまとめさせていただいた『国鉄車輌誕生 -車輌開発の黄金時代-』(上下巻)を補完するものとしての価値も見逃せないものでした。

140326n003.jpg
140326n004.jpg
▲「こだま」をさらにグレードアップするかたちで誕生した"パーラーカー"クロ151形。1960(昭和35)年にして自席から電話を掛けることさえできた超豪華車輌で、ことに区分室と呼ばれた個室は現在の目から見ても究極のものであった。 (『国鉄車輌誕生秘話』より)
クリックするとポップアップします。

連載の2年間、星さんご本人もその校正をご覧になるのを楽しみにしておられたのですが、2012(平成24)年12月8日、最終回掲載号の発売2週間前に、完成本をご覧になられることなく亡くなられてしまいました。オーラルヒストリーを基に執筆を進められた岡田さんの落胆は計り知れないものがありましたが、星さんの偉業を残すためにもと、すぐに単行本化の準備に取り掛かられました。

140326n008.jpgところが、その準備なかばの昨年8月28日、あろうことか岡田誠一さんご自身が急な病で亡くなられてしまったのです。それゆえ岡田さんが思い描いていておられた単行本化の構想とは乖離したものとなってはしまいましたが、お二方への追悼の思いを込めて、このたびあえて連載を再編集するかたちでの上梓に至ったものです。
▲星さんは26年間の国鉄生活を46冊のアルバムにまとめられていた。そこには鉄道省入省時の辞令まで保存されており、このアルバムが本書の原点となった。
クリックするとポップアップします。

140326n005.jpg
140326n006.jpg
▲「食を楽しむ設備がないと鉄道は生き残れないかもしれません」とおっしゃっていた星さんは、数々の"食堂車"を実現したが、常識を覆すサハシ153形の「すし屋」はその代表例と言ってよいだろう。 (『国鉄車輌誕生秘話』より)
クリックするとポップアップします。

星 晃さんのアルバムから 国鉄車輌誕生秘話
写真・資料:星 晃  解説:岡田誠一
本体2,667円+税
A4変型国際版(本誌同寸)/148頁(オールカラー)
〔主な内容〕
軽量客車誕生(ナハ10形とナハネ10形)、試作と試験(交流電化を目前にして)、続・試作と試験(ユニークな形状と装備)、新性能電車の嚆矢90系電車(金魚と呼ばれた通勤電車)、ひので・きぼう出発進行(155形電車登場)、日光をめざせ(157系電車登場)、パーラーカー登場(クロ151形のすべて)、パンタグラフ付き電源車カニ22(<さくら><みずほ><あさかぜ>)、第2回アジア鉄道首脳者懇談会、貴賓電車クロ157-1の製造(国鉄が総力を結集した電車の頂点)、電車にすし屋!(サハシ153形の登場)、碓氷峠を越える列車(キハ57形の急行<志賀>)、キハ82形デビューのとき(ディーゼル特急<かもめ><白鳥>)、夢の超特急ができるまで(試作車輌の製造から試運転へ)、元祖サロンカーデビュー(大人の社交場オシ16形)、機関車に牽かれる電車(九州に乗り入れた151系)、交直流急行型電車(451系と471系が誕生した頃)、新系列気動車キハ90・91形(大出力エンジン登場)、301系アルミ製電車(営団地下鉄東西線乗入用)、711系試作電車デビュー(北海道初の国電)、月光型ができるまで(寝台電車581系)

本書はこれまで明かされることのなかった得難い国鉄車輌誕生秘話であるとともに、星 晃さん、岡田誠一さんお二人へのレクイエムでもあります。明日(27日)発売ですのでぜひお手にとってご覧ください。

国鉄車輌誕生秘話_bn1.jpg

kokutetsu37_01_520.jpg

yashiki_520.jpg

RML176bn.jpg

kikansyahyoubn01.jpg

140325n003.jpg
▲C62 2号機に見守られながら主台枠とボイラーの搬入作業が続く。'14.3.17 梅小路運転区 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

先週17日、昨年9月より全般検査に入っているJR西日本のC57 1号機のボイラ載せが報道公開されました。4年に一度となる全般検査で、前回も詳細にご紹介いたしましたが(4年前の模様はアーカイブ「C57 1ボイラ載せを完了」参照→こちら)、今回は少々意味が異なっています。

140325n006.jpg
▲旧二条駅を移設した梅小路蒸気機関車館正門横をトレーラーに載せられた主台枠がゆっくりと進む。'14.3.17 梅小路運転区 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

というのも、主台枠やシリンダなど走行の要となる足回りがほとんど"新製"されたからです。通常の全検は不具合箇所の更新に留まりますが、主台枠やシリンダ、ピストンまで新たに製作されたのは異例中の異例です。

140325n005.jpg
▲2基のクレーンによって吊り上げられた主台枠。ジオメトリーを崩さぬように頑丈な治具に載せられているのがわかる。'14.3.17 梅小路運転区 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

140325n004.jpg
▲梅小路運転区庁舎から見た作業。扇形庫と比較してもクレーンの巨大さが際立つ。'14.3.17 梅小路運転区 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

140325n002.jpg取材当日は真新しくなった主台枠がトレーラーで梅小路運転区に搬入され、2基の大型クレーンで仮台車に据え付けられたのち、ボイラが載せられました。主台枠は全長約12m、ボイラは全長約10m、ともに重量約14tとされますから、クレーン作業も半日掛かりの大規模なものとなりました。
▲灰箱はまだ合体されておらず、単体で組み上げられるのを待つ。'14.3.17 梅小路運転区 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

140325n001.jpg
▲いよいよ主台枠にボイラーが載せられ、C57 1号機は再び山口線を走る日に向けて梅小路運転区で本格的な作業に入る。'14.3.17 梅小路運転区 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

C57 1号機は、この十年ほどの間にボイラをはじめほぼすべてがほとんど新製、もしくはそれに近い状態となったわけで、検査周期のたびにその去就が取り沙汰されることも今後はなくなるでしょう。出場は6月とアナウンスされており、今秋とされる全線復旧を待つ山口線で再びその姿を見られる日も遠くないはずです。

kokutetsu37_01_520.jpg

yashiki_520.jpg

RML176bn.jpg

kikansyahyoubn01.jpg

140321n002.jpg
▲保存蒸機への熱い思いを語る屋鋪 要さん。この日は午前中、少年軟式野球国際交流協会の開会式に出席されていたとのこと。'14.3.21
クリックするとポップアップします。

3連休初日の先週21日(金曜日)は、かねてご案内申し上げたとおり、東京・秋葉原の書泉ブックタワー9階イベントスペースで『屋鋪 要の保存蒸機完全制覇』出版記念のトークショーが開催され、私もMC役として登壇させていただきました。

140321n202.jpg屋鋪さんと言えば、野球ファンならずともスポーツニュースなどでその姿をご覧になった方は多いでしょうが、実際に間近で、しかも鉄道の話をされる様を目にした方はまずおられないはずです。事前予約で満席となった参加者の皆さんは、まずその鉄道愛の深さに驚かれたのではないでしょうか。
▲下調べした調査ノートや撮影記録。スケジュールに合わせて効率良く撮影できるように工夫されている。
クリックするとポップアップします。

140321n207.jpg
▲お父様撮影のC57 135。この135号機との再会が屋鋪さんを再び鉄道趣味の世界へと引き戻した。室蘭本線栗山-栗丘 P:屋鋪 貢
クリックするとポップアップします。

140321n201.jpg
▲亀山駅構内で入換え中のC50 154を撮影する少年時代の屋鋪さん。ちなみにこの154号機とは保存先の観音山公園で再会を果たしている。提供:屋鋪 要
クリックするとポップアップします。

屋鋪さんの原点はお父様に連れていってもらったC62重連の急行「ニセコ」。御年54歳とうかがっていますから、道外のファンでその年齢で「ニセコ」の現役時代を目にできたのは奇跡的とさえ言え、いまでもお父様に感謝しておられるそうです。しかし、野球の道を進むことになった屋鋪少年は、その後しばらく鉄道趣味を離れることになります。

140321n203.jpg
▲教え子のなかからはすでに二人のプロ野球選手が出ているという。写真は鹿児島の少年野球チームを指導する屋鋪さん。提供:屋鋪 要
クリックするとポップアップします。

そんな空白を埋めることになったのが交通博物館でのC57 135号機との再会でした。亡きお父様と撮影した同機が静態とはいえ目の前にいる...さまに旧友に再会したような感動に、ちょうど18年間におよぶ選手生活を終えた屋鋪さんは、再び蒸気機関車への思いを新たにします。

140321n004.jpg
▲書泉ブックタワー9階のイベントスペースは事前予約だけで満席となる盛況ぶり。'14.3.21
クリックするとポップアップします。

引退後は野球解説者として、そして少年野球の指導者として全国を飛び回る日々を送られ、そのわずかな合間を見て、全国の保存蒸機を"撮りつぶそう"と信じられない精力的な活動を繰り広げられます。トークショーではそのなかでのさまざまなエピソードや出会いが語られ、参加者の皆さんも聞き入っておられました。

140321n003.jpg
▲サプライズその1は、巻頭で対談をされた前原誠司さん(右モニター)との生電話。'14.3.21
クリックするとポップアップします。

そんなトークの最中にサプライズが...巻頭で対談された元国土交通大臣の前原誠司さんに私が会場から直電話。マイクの状態が悪く会場の皆さんに通話内容が聞き取りにくかったのが残念でしたが、C55 57号機が保存されなかった無念さなど、ライトパシフィック好きの前原さんならではの思い入れをうかがうことができました。最後には屋鋪さんと「近いうちに一緒に撮影に...」と約束され、微笑ましいひとときとなりました。

140321n008.jpgそして会場にはさらにサプライズが。あの広田尚敬さんが駆け付けてくれたのです。奥様手作りのハーブの花束(広田靚子さんはハーブ研究家として国際的にも有名)を携えてお出でくださった広田さんもさっそく檀上にお呼びし、図らずも私を含めた3人での鼎談が実現しました。
▲そしてサプライズその2。広田尚敬さんが会場に登場。さっそく登壇していただき、トークはさらに盛り上がりを見せた。'14.3.21
クリックするとポップアップします。

140321n007.jpg
▲「ゴールデングローブ賞はたびたびお取りになっていますが、この本はゴールデンレイルフォト賞ですよ! ベンチ(編集)の采配も良かった」と広田さんからお褒めの言葉を頂戴。'14.3.21
クリックするとポップアップします。

140321n204.jpg140321n205.jpg
▲悲惨な状態だった保存機が見事に再生復活することも。写真は小海線のC56 149で、2009年に見違えるばかりに修復(右)され、大感激。'08.9.11/'10.5.22 P:屋鋪 要
クリックするとポップアップします。

140321n009.jpg
▲トークショー終了後に行われたサイン会には長蛇の列ができた。握手を求める姿や、ツーショットの記念写真に納まる姿も...。'14.3.21
クリックするとポップアップします。

質疑応答では鉄道のみならず野球関連の熱心な質問も相次ぎました。なかには自由契約になった時のお気持ちは...といった"禁断"の質問が飛び出す一幕も。プロ野球選手はあくまで個人事業主で、周囲は常にライバルだらけ、結局は自分がしっかりしていなければ、と語る屋鋪さんのお話は、数々の修羅場をかいくぐってきた伝説の選手だけに、格別の説得力をもって会場の皆さんの胸に響いたはずです。

140321n206.jpg
▲ご子息を伴っての磐越西線撮影行。3代続く蒸機撮影がかなった瞬間だ。
クリックするとポップアップします。

かくして大盛況のトークショーは興奮のさめやらぬなか終了し、お待ちかねのサイン会へと移りました。なお、今週末3月30日(日曜日)には"聖地"梅小路蒸気機関車館の扇形庫内でふたたび屋鋪さんのトークショーが開催されます(アーカイブ「梅小路扇形庫内で屋鋪 要さんトークショー」参照→こちら)。今回お出でになれなかった関西圏の皆さんはぜひこの機会にお運びください。

yashiki_520.jpg

RML176bn.jpg

kokutetsu37_01_520.jpg

kikansyahyoubn01.jpg

140320n007.jpg
▲上り急行貨物列車を牽引するD52 117〔岡〕。"急行"と呼ぶのは最高速度が85km/hのためで、一般の貨車は最高速度65km/hであった。車扱いではなく1車未満の小口扱いの貨物を扱うもので、停車駅では旅客ホームで貨物の積み降ろしを行った。'60.3.17 瀬野~八本松 P:宇田賢吉 (『国鉄時代』vol.37より)
クリックするとポップアップします。

季刊『国鉄時代』vol.37が発売中です。今回の特集は「貨物列車」。私たちが親しんだ貨物列車は二軸貨車が主流で、客車とは全く異なるリズムを奏でながら、全国津々浦々を駆け巡っていました。高い水銀灯と大きな時計塔の立つ巨大なヤードでは、昼夜を分たず入換え作業や貨車の仕分けが行われ、昭和日本の輸送の逞しさを肌で感じたものです。しかし、このヤード方式は非効率であり、高速道路網の発達により輸送の主流はトラックに移っていきました。1984(昭和59)年2月1日改正でヤード方式が廃止され、拠点間直行輸送となってこの2月で30年、今号の見どころを山下編集長よりご紹介させましょう。

140320n005.jpg新鶴見操車場や吹田操車場の活気も今は昔。今号では戦後日本の象徴のような、パワフルな機関車が誌面狭しと驀進します。特集の冒頭「D52・鉄路の王者」ではもとベテランファンの宇田賢吉さんが、もと糸崎機関区乗務員という観点から、山陽本線で活躍したD52の知られざる面にも迫ります。写真は細川延夫さん、河杉忠昭さんの遺作も併せて瀬野八越えを中心に多角的に構成。表紙も宇田さんの作品で、瀬野西トンネルに突入する後部補機を捉えたもの。第二補機はまだ戦時装備です。"国敗れてD52あり!"戦後の日本そのものを牽引した頼もしい姿は、心打つものがあります。

140320n001.jpg
▲上りD52(左)/下りD62(右) 最大蒸機牽引の貨物列車同士が早朝の大築堤上ですれ違う。何度通ってもタイミングが合わず、同じ写真は二度と撮れないからまさに運任せ。1955年 P:湯口 徹 (『国鉄時代』vol.37より)
クリックするとポップアップします。

時代をやや遡って湯口 徹さんの「山科を想う」の、うっすらと朝もやのかかった大築堤で朝日を浴びてすれ違うD52とD62の印象的な写真は、貨物列車の名作のひとつです。華々しいC62やC59の優等列車の陰にかくれ地味な存在ながらも、京都〜膳所間で貨物列車の補機を務めた8620の活躍は、佐竹保雄さんが今に伝えます。

140320n002.jpg
▲西岳信号場を通過、上り特急貨物を牽引して沼宮内に向かう見事な前部三重連。まさにみちのくの蒸気機関車のハイライトであった。'66.10.16 西岳(信)〜奥中 P:田辺幸男 (『国鉄時代』vol.37より)
クリックするとポップアップします。

西が瀬野八なら北は東北本線十三本木峠。三重連運転で有名を馳せたこの峠を、田辺幸男さん、樋口慶一さん、中島正樹さんの写真でたどります。田辺さんの三重連は上り列車の写真が多く、あまり見ない角度の新鮮な視点です。一方、犬山徹夫さんの「最盛期の貨物用電気機関車」では貨客分離した牽引機による運転を行う東海道・山陽本線がテーマ。EF15、EH10、EF60、EF61、EF65、EF66と、時の最新鋭機の目まぐるしい移り替わりを、久保 敏さんを始めとするベテランファンの幅広い記録から華々しく展開します。

140320n006.jpg
▲東海道・山陽筋の貨物列車の先頭に立った電気機関車たちもまさに百花繚乱。その最盛期の動向を読み解く。 (『国鉄時代』vol.37より)
クリックするとポップアップします。

140320n004.jpg
▲穏やかな午後の日を浴びてC62が牽く上り普通626列車が気持ちよさそうに走る。'68.12 安浦-風早 P:堀越庸夫 (『国鉄時代』vol.37より)
クリックするとポップアップします。

140320n003.jpg一般記事では堀越庸夫さんの「呉線C62・C59の楽園」が大作。瀬戸の浜辺の道に残った大型急行旅客機の最後の活躍を情緒豊かに捉えたグラフ。華やかな中にも少し悲哀が漂う、大型急客機の走る単線ならではの鉄道情景は、訪れた方には独特の懐かしい香りが甦ってくることでしょう。加藤亮三さんの播但線の三重連も自動車を駆使して追いかけた若き時代の力作です。
特別付録DVDは「雪の奥中山」、「最後の煙 室蘭本線のC57」「貝島炭礦」の3本立てです。ぜひご覧ください。

RML176bn.jpg

kokutetsu37_02_520.jpg

yashiki_520.jpg

kikansyahyoubn01.jpg

140318n008.jpg
▲下夕張森林鉄道夕張岳線「1号橋」=三弦橋に続いて、二号、三号橋が見える。'14.3.12 P:伊藤保則
クリックするとポップアップします。

東京では昨日(18日)、春一番が吹きましたが、しばらく"冬眠"状態だった北海道の保存団体の皆さんも新たな動きを開始されたようで、まずは三菱大夕張鉄道保存会の奥山道紀会長から、ついに試験たん水が始まった旧下夕張森林鉄道夕張岳線の「三弦橋」(アーカイブ「三弦橋の保存・活用を申し入れ」参照→こちら)のレポートを頂戴しましたのでご紹介いたしましょう。

140318n002.jpg
▲氷結した湖面から見上げた三弦橋の勇姿。'05.3 P:谷口浩章
クリックするとポップアップします。

かつて、清水沢から三菱鉱業大夕張鉄道の列車に揺られること約30分、南大夕張駅を過ぎ青葉隧道を抜けると風景が一変します。大夕張ダムによるシューパロ湖と、湖面に優雅な姿を映す森林鉄道の「三弦橋」です。紀行作家の宮脇俊三氏は「その両方がある時に訪れたかった」(『日本探見二泊三日』JTBパブリッシング/1991年)と記していますが、また夕張の風景がひとつ消滅しようとしているのです。

140318n005.jpg
▲現役当時の三弦橋。1963年頃 P:三菱大夕張鉄道保存会
クリックするとポップアップします。

建設が進んでいたシューパロダムの試験たん水が、3月4日から開始されました。シューパロダムにせき止められた雪解け水はやがて役目を終えた大夕張ダム、4月中旬には三弦橋、さらに旧大夕張鉄道の旭沢橋梁を水没させ、6月上旬には炭鉱で栄えた鹿島(大夕張)地区の大部分も水没させ、洪水調節の容量を残して常時満水位に達する予定です。

140318n007.jpg
▲すでに役目を終えた大夕張ダムとともにキューロクが通った路も水没する。'14.3.12 P:伊藤保則
クリックするとポップアップします。

140318n004.jpg
▲シューパロ湖畔を炭山(ヤマ)に向かう混合列車。'70.11.20 P:伊藤保則
クリックするとポップアップします。

洪水期間が終わる10月からは常用洪水吐きを一時的にふさぎ、更に年明け1月頃までにサーチャージ水位(最高水位)まで上昇させ、その後水位を大夕張ダムの満水位まで約40m下降。周辺地山や施設の安全を確認し、14年度末(平成27年3月)までに試験たん水を終える予定です。この時に再度「三弦橋」は姿を現します。

140318n003.jpg
▲国道より見下ろした旭沢橋梁。'13.3.17 P:三菱大夕張鉄道保存会
クリックするとポップアップします。

140318n009.jpg
▲旭沢橋梁を「№6」が通過する。1973年 P:三菱大夕張鉄道保存会
クリックするとポップアップします。

ショーパロ湖周辺の大夕張鉄道や下夕張森林鉄道の廃線跡には貴重な土木遺産が存在し、土木学会により「歴史的鋼橋集覧」(→こちら)として取り纏められています。その後、2011年12月22日には三菱大夕張鉄道保存会、北海道産業考古学会等が夕張市や北海道、北海道開発局に産業遺産として保存するために国の登録文化財に申請するよう申し入れを行いました。これを受け夕張市は北海道開発局、林野庁等とも協議を行いましたが、登録文化財は所有者の同意が必要であり、「廃棄物」として所有者を確定することが出来ず、止む無く、2012年9月21日に「夕張シューパロダム湖周辺の橋梁群とその景観」(→こちら)が夕張市の文化財として指定されました。

140318n006.jpg
▲旧陸軍の軍用トラスを転用した下夕張森林鉄道夕張岳線6号橋。'05.
3 P:谷口浩章

クリックするとポップアップします。

現在、三弦橋は夕張市南部青葉町の夕張シューパロダム管理棟付近から水没するまで眺望出来ますが、同所のホームページ(→こちら)では毎日のたん水状況も確認できます。
また、日本旅行グループの「ほっとバス」では、当会の企画協力により、4月12日に「~橋梁の専門家と行く夕張~水没する三弦橋・旭沢橋梁 シューパロダム探訪」(→こちら)を催行します。
雪融け状況にもよりますが、現状で「三弦橋」「旭沢橋梁」等を望める最後のチャンスかも知れません。

RML176bn.jpg

kokutetsu37_02_520.jpg

yashiki_520.jpg

kikansyahyoubn01.jpg

140318n2_3p.jpg
▲雪の鉄道線を行くデハ55+サハ104+サハ102。鉄道線とは言え、車輌は路面電車のようなステップ付きの電車であった。'61.2.27 花巻-花巻グランド P:湯口 徹
クリックするとポップアップします。

ここしばらく大都市やその近郊の鉄道をテーマにしてきたRMライブラリーですが、今月発売の第176巻からはひさしぶりに軽便鉄道をテーマとした『花巻電鉄』を3巻構成でお届けします。著者は本シリーズ『石油発動機関車』や『へっついの系譜』でもおなじみの湯口 徹さんです。

140318nh1.jpg軽便ファンにはあまりにも有名な花巻電鉄は、その名の通り岩手県の花巻市から近郊の温泉地を結んだ鉄軌道でした。路線は二つあり、大沢温泉を経て西鉛温泉へ行く軌道線と、花巻温泉へ行く鉄道線がありました。大沢温泉や鉛温泉は湯治客が自炊もできるなど、比較的庶民的な温泉地で、最初の区間は1915(大正4)年に開業、その後、先に開業していた馬車軌道を付け替えながら1925(大正14)年に西鉛温泉までの全線が開業します。"馬面(うまづら)電車"として有名な車体幅1600㎜の電車は、規格の小さかった軌道線の規格から誕生したものです。

140318n1-_11p.jpg
▲軌道線志戸平-西鉛間は先行して開業していた馬車軌道を改良する形で開業していった。
クリックするとポップアップします。

一方の花巻温泉は大正の終わり頃に開かれたもので、鉄道線もそれに合わせて建設が計画されました。新興の温泉ながら要人や皇族が訪れるなど高級志向の旅館なども備え、瞬く間に東北地方有数の温泉地へと成長しました。

140318n20_21p.jpg
▲軌道線が全通したのは大正時代の末期、1925(大正14)年のこと。時を同じくして、車体幅1600㎜のボギー車が誕生した。
クリックするとポップアップします。

本書上巻はこの花巻電鉄の歴史について、軌道線を中心にまとめたものです。特に、"併用軌道"として建設されながら、実際には路上に線路はおろか枕木まで露出した、到底"併用"とは呼べなかった軌道敷の実態など、これまでになかった角度から"電鉄"の魅力に迫ります。

140318n30_31p.jpg
▲当初花巻電気であった会社名は、その後盛岡電気工業、花巻温泉電気鉄道、花巻電気鉄道、花巻温泉電鉄、花巻電鉄と次々に変わり、廃止時には岩手中央バスとなっていた。
クリックするとポップアップします。

なお、続く中・下巻では"馬面電車"をはじめとした車輌群について解説する予定ですが、皆さんにひとつお願いがあります。もし、花巻電鉄の昭和30年代以降の線路一覧図、路線平面図、構内配線図等をお持ちの方がおられましたらご提供いただけないでしょうか。

RML176bn.jpg

kokutetsu37_02_520.jpg

yashiki_520.jpg

kikansyahyoubn01.jpg

消えた北王子貨物。

140315n303nn.jpg
140315n304nn.jpg
▲今から34年前の北王子貨物線。線路敷きは沿線住民の生活道路となっており、一部はプランターを並べて"庭"にもなっていた。この日の"本線"牽引はDD13 26〔田〕だが、構内入換専用のはずのニチユも踏切を渡って途中まで顔を出した。'80.1.22 北王子 P:名取紀之
クリックするとポップアップします。

先週末のJRダイヤ改正では寝台特急「あけぼの」が定期運行を終了するなど、趣味的にはたいへん大きな変化があり、その様をご自身の目に焼き付けようとお出かけになられた方も多いのではないでしょうか。

140315n002.jpgそんななか、決して一般マスコミの話題にはなりませんでしたが、東京では伝統ある貨物線が静かにその歴史に幕を下ろしました。いわゆる北王子貨物線です。正確には田端信号場駅と北王子貨物駅間を結ぶ東北本線の支線で、JR貨物が第一種鉄道事業者として自らが所有・運行していた路線です。とはいえ、列車はあくまで田端信号場駅の入換えとして運転されており、DLの前部デッキに監視員が仁王立ちして住宅街を進む様は北王子貨物線の名物でもありました。
▲入口ゲートから見た北王子貨物駅の構内全景。かつてはここが下十条駅を名乗っていたという。'06.2.22 北王子(貨) P:名取紀之
クリックするとポップアップします。

140315n301.jpg
▲34年前の構内全景。北王子はこの頃から桜の名所でもあったが、今年開花を迎える頃には列車の姿はない...。'80.1.22 北王子(貨) P:名取紀之
クリックするとポップアップします。

また、北王子駅構内には日本製紙側の入換機(日本通運田端支店所属/1993年北陸重機製25t)がおり、構外からもJRのDE10形とコンテナ貨車の受け渡しを行う姿を間近に目にすることができました。考えてみれば、都区内でこんな専用線の情景を見られるのは希有で、まさにトワイライトゾ~ンそのものだったと言えましょう。

140315n302.jpg
▲DD13とのやり取りでこまめに走り回っていた日本輸送機製20t機。この頃はこのように構内に入って撮影することも許されていた。'80.1.22
クリックするとポップアップします。

140314n001.jpg140315n003n.jpg
▲北王子は都区内にも関わらず複数の入換機を見られる貴重なスポットでもあった。左は休車中の2輌、右は稼働中の日車25t機。'06.2.22 北王子(貨) P:名取紀之
クリックするとポップアップします。

この北王子貨物線、もとを正せば王子製紙株式会社が製紙原料木材運搬を目的に1926(大正15)年8月16日付けで王子駅〜十條工場構内間で免許を受けた専用鉄道です。同時期(同年7月22日付け)に大日本人造肥料(のちの日産化学工業)が王子駅〜工場間で専用鉄道の免許を受けており、後者がのちの須賀貨物線となります。ちなみに大日本人造肥料工場は構内入換えに雨宮製作所+新潟鐵工所が試作した国産初の試作ディーゼル機関車を導入したことでも知られますが、国鉄(鉄道省)側も1927(昭和2)年に両線を買収直轄とすると、この線のために防爆を考慮して、初の蓄電池機関車10形(のちのAB10形)を投入しています(アーカイブ「残されたEB10を見る」参照→こちら)。この機関車はすぐに架空線式電気機関車EB10に改造され、国鉄唯一のEB級として多くのファンの心に"王子=EB10"として残ることになります。

OJI_MAPnnn.jpg
▲終戦直後の王子・須賀貨物線周辺。比較的後年まで残った都電27系統(一部は現在の荒川線として存続)との平面クロスのほか、陸軍造兵廠のナロー軌道との交差にも注目。(U.S.Army Map Service 1945-1946 Tokyo City Plans 1:12500 "Koishikawa"、"Kawaguchi"より)
クリックするとポップアップします。

かつては複雑な配線を擁していたこの「須賀貨物線」(アーカイブ「最後の木造国電」参照→こちら)が廃止となったのは1971(昭和46)年3月、それ以後は途中で分岐する北王子線だけが取り残されたかたちとなりましたが、考えてみればその後も都会のど真ん中で実に43年にもわたって生き延びてきたことになりますから、ある面奇跡的だったとも言えましょう。

140315n501.jpg
▲惜別ヘッドマークをつけて北王子へと向かう最終日の列車(入11)。'14.3.14 王子 P:大池真一
クリックするとポップアップします。

140315n502.jpg
▲DE10 1666号機に牽かれ、「ありがとう」のヘッドマークを掲げて北王子貨物駅を後にする最終列車。'14.3.14 北王子(貨) P:森 将徳(「RMニュース」より)
クリックするとポップアップします。

kikansyahyoubn01.jpg

RML175bnn.jpg

kokutetujidai36n2.jpg

「義経」構内運転復帰へ。

140313n201.jpg
▲「国際花と緑の博覧会」での運転終了後、1991年に交通科学博物館入りした「義経」。'93.3 交通科学博物館 P:高橋一嘉
クリックするとポップアップします。

4月6日に52年にわたる歴史に幕を下ろす交通科学博物館から、建設中の京都鉄道博物館への展示車輌移設のトップバッターとして、7100形「義経」号が4月中旬に梅小路蒸気機関車館に搬出されることになりました。しかも動態での構内運転復帰のために約半年をかけて大規模な整備を行い、京都鉄道博物館のオープンより一足早く本年10月頃から動態復帰した姿を見せてくれるそうです。

140313n004.jpg
140313n003.jpg
▲「鉄道80年」に合わせて大規模な復元が行われた「義経」は、原宿の宮廷ホームで「しずか」(前方)との対面を果たした。'52.10.14 原宿 P:三谷烈弌
クリックするとポップアップします。

この「義経」、かれこれ17年近く有火状態で動くことはありませんでしたが、ボイラーそのものは今でも運転に必要な性能を維持しており、実に134年前に生まれた蒸気機関車が梅小路の地で再び煙を上げることとなります。

140313n301.jpgところで、「義経」はその来歴をめぐって長年にわたって数々の謎解きが行われてきました。一時は「弁慶」(現在は鉄道博物館に保存)と取り違えられたこともあります。その辺の経緯は1968(昭和43)年に国鉄鷹取工場が発行した『機関車義経号』に詳述されています。要は最終的に8輌となった同形機(7100形)のうち6輌に固有の名前が付けられていたものの、その後の流転の中でどれがどれだかわからなくなってしまったのが混乱の発端です。
▲1968(昭和43)年に国鉄鷹取工場がまとめた『機関車義経号』。A5判208ページ上製本の見事な資料集(非売品)。
クリックするとポップアップします。

「義経」のほかの名称は「弁慶」、「比羅夫」、「光圀」、「信広」、「しずか」で、時の米国領事が発案し、開拓使長官が揮亳したものと伝えられています。ところが国有化後の部品の取り換えや、払下げ後の酷使で原形とはほど遠い姿となってしまい、鉄道80年の記念事業として国鉄が「義経」を復元すしようとした際に、真贋論争が巻き起こったというわけです。

140313n001.jpg
▲鉄道80年に合わせた動態復元時の改造要領。なにしろタンク機関車化されてしまっていたものを可能な限り原形に復するのだからたいへんな大工事であった。(『機関車義経号』所収)
クリックするとポップアップします。

結局、大正末期に梅鉢鉄工所(のちの帝国車輌)に入換用として払下げられたもの(7105)が「義経」に違いないということになったのですが、現車は何とタンク機関車に大改造されてしまっており、とても「義経」とは思えないあられもない姿となっていました。ちなみに国鉄が「義経」に拘ったのは同機が1881(明治14)年に明治天皇の北海道行幸の際のお召列車を牽引したからで、「御召車を牽引した義経号でないとすると、史的価値が半減する」とまでされています(前出、国鉄鷹取工場『機関車義経号』)。修復工事にあたっても、「義経」である証拠ともいえるメーカーの部品打刻(製造番号368)を見つけ出せと、解体にあたった全作業者に懸賞付きで号令をかけたといいますから、その熱の入れようは尋常ではありません。

140313n002.jpg
▲復元なった「義経」と会うべく、9600にエスコートされた「しずか」が山手貨物線を原宿へと急ぐ。'52.10.12 駒込付近 P:三谷烈弌
クリックするとポップアップします。

鉄道80年を記念した1952(昭和27)年の鉄道記念日には東京・原宿の宮廷ホームで「しずか」(7106)と対面、その後、準鉄道記念物(現在は鉄道記念物)に指定され、1990(平成2)年には「国際花と緑の博覧会」(大阪市)でイベント列車を牽引して活躍したこともあります(アーカイブ「今に残る"花の万博"ゆかりの駅と車輌」参照→こちら)。2005(平成17)年に北海道に渡り、小樽交通記念館で「しずか」と戦後4回目の"再会"を果たしたのは記憶に新しいところでしょう。
いずれにせよこの「義経」の構内運転復帰を第一弾として、京都鉄道博物館ではまだまだサプライズが待っているようです。

※明日は不在のため小ブログは休載させていただきます。

kikansyahyoubn01.jpg

RML175bnn.jpg

kokutetujidai36n2.jpg

140312n005.jpg
▲金沢総合車両所で報道陣に公開されたキヤ143形キヤ143-1。写真のラッセル翼は複線区間の排雪時の形状。右側に控えるのは旧松任工場のヌシともいえるキ100形キ209で、新旧のラッセル車が並んだ。'14.2.25 金沢総合車両所 P:RM(小野雄一郎)
クリックするとポップアップします。

「鉄道ホビダス」内のコンテンツ「最新鉄道情報」の2月17日付けの記事「新型ラッセル車輌の投入について」(→こちら)でご紹介しましたJR西日本の新型ラッセル車キヤ143形が先月に落成し、去る2月25日に金沢総合車両所にて報道陣に公開されました。今日はこの車輌について、取材余話を交えながら取り上げてみましょう。

140312n004.jpgキヤ143形はその形式称号の通り、機関車ではなく気動車として新製されたことが趣味的には興味深いところです。本ブログをお読みの方でしたら、ラッセル車といえばDE15やDD16などの「ディーゼル機関車」を想起される方が多いと思いますが、JR発足以降に「気動車」として製造されるラッセル車としては初めての事例となります(余談ですが、JR化後に製造された車籍を有するラッセル車としては、除雪用モーターカーに保安装置などを取り付けた苗穂運転所のDBR600形の例があります)。
▲気動車であるキヤ143形の運転台はツーハンドルタイプでコンパクトな作りとなっており、従来の除雪用機関車の運転台とはイメージが大きく異なる。運転台は2・3位側、そしてラッセル翼を操作する操作卓は1・4位側に設置されている。'14.2.25 金沢総合車両所 P:RM(小野雄一郎)
クリックするとポップアップします。

140312n003.jpg
▲キヤ143-1は2月20日に新潟トランシスを出場し、翌21日に金沢総合車両所に到着した。黒山~新潟貨物(タ)間はDE10 1730の牽引、新潟貨物(タ)~金沢総合車両所間はEF81 404の牽引で輸送され、ラッセル翼は取り外された状態であった。'14.2.20 石動-福岡 P:祖谷精一郎(今日の一枚より)
クリックするとポップアップします。

車体の塗色は、除雪用機関車の系譜を継ぐがごとく赤色塗装となっており、運転台付近にはストライプが入っています。車体構造を簡単に説明すると、内燃機関を車体内に2基搭載した1輌の気動車の両端にラッセル翼を取り付けたもので、ラッセル翼を含めると車体長は約26.8mとなります。このラッセル翼は可変式で、複線・単線のどちらでも使用することが可能であり、また進行方向の前側と後側とでも翼の形状を変形させることが可能です。

140312n002.jpg
▲報道陣に公開されたアウトリガ装置の動作実演。車体側面下部のコネクタにケーブルを差し込み、手前のコントローラーでアウトリガの動作(写真右側の灰色の筒から脚を伸ばして車体を持ち上げ、左右に移動して脱線を復旧する)を制御する方式で、動作状況を目視しながら微調整を行うことができる。'14.2.25 金沢総合車両所 P:RM(小野雄一郎)
クリックするとポップアップします。

もうひとつ特徴的なのは、万が一脱線した際に自車だけで復旧することができるように脱線復旧装置が備えられており、台車の車体内側寄りに計4基のアウトリガ装置を搭載しています。また、自動消火装置や除雪確認用カメラも搭載するなど、ハイテクな機構が数多く備えられています。主な使用線区は北陸本線などが予定されており、3月までにさらに1輌が投入される予定です。最大除雪能力は100,000㎦/hで、これはDD15にほぼ相当する能力とのことです。

140312n001.jpg
▲北陸本線石動駅構内で実施されたキヤ143-1の排雪試運転。構内には雪がないため、山岳部より雪を持ち込んで積雪状態を疑似的に作り上げ、ラッセル翼の動作状況などの確認試験を行ったものと思われる。'14.3.5 石動 P:宮島昌之(現場作業員に許可を得て撮影/RM Newsより)
クリックするとポップアップします。

趣味的になかなか興味深いキヤ143形ですが、本誌3月20日発売号ではJR西日本による解説や諸元表・形式図とともに、同車の数々のメカニズムについてさらに深く迫ってみたいと思います。どうぞご期待ください。

取材協力・資料提供:西日本旅客鉄道株式会社

kikansyahyoubn01.jpg

RML175bnn.jpg

kokutetujidai36n2.jpg

鉄道ホビートレイン登場。

140311n016n.jpg
▲思わず吹き出してしまいそうなその"顔"。ちなみに「新幹線生みの親」と呼ばれた十河信二第4代国鉄総裁は愛媛県の生まれ。'14.2.28 多度津工場 P:鉄おも!(児山 計)
クリックするとポップアップします。

その奇抜なアイデアが計画発表以来大きな話題となっているJR四国の「鉄道ホビートレイン」が完成、先週からお披露目を兼ねて回送で四国各線を回る"お遍路"を行っています。

140311n004.jpg
140311n003.jpg
▲すっかり"0系"に変身したキハ32 3。ただし、片エンドは種車のままの正面となっている。'14.2.28 多度津工場 P:鉄おも!(児山 計)
クリックするとポップアップします。

140311n014.jpg140311n005.jpg
▲これが"だんごっ鼻"の正体。細かな孔を開けられた円盤状の正面板が既存の車体正面に取り付けられているのがわかる。'14.2.28 多度津工場 P:鉄おも!(児山 計)
クリックするとポップアップします。

140311n013.jpg140311n015.jpg
▲筒状のシェードを付けられた前照灯。写真右のように赤い板を挿入することで尾灯に変換することができる。'14.2.28 多度津工場 P:鉄おも!(児山 計)
クリックするとポップアップします。

多度津工場で完成後に行われた発表会に姉妹誌『鉄おも!』が行ってまいりましたので、今日はその様子をご覧いただきましょう。種車はキハ32 3。衝撃的な"0系新幹線顔"は片エンドのみですが、誰もが思わず笑みを漏らしてしまうユーモアに満ちています。

140311n009.jpg
▲その車内。窪川方にはボックス席が備わる。画面右の半円筒形のショーケースには0系から現在までの新幹線車輌模型(先頭車5輌程度)が展示される。'14.2.28 多度津工場 P:鉄おも!(児山 計)
クリックするとポップアップします。

140311n012.jpg
▲宇和島方の客室側面ドア付近には大型のショーケースが設置され、第1回目の展示として四国ゆかりの鉄道模型が展示されている。'14.2.28 多度津工場 P:鉄おも!(児山 計)
クリックするとポップアップします。

140311n006.jpg140311n007.jpg
▲ロングシート窓間の小型ショーケースにも鉄道模型がディスプレーされている(左)。いろいろな列車をモチーフとしたモケットの柄(右)。'14.2.28 多度津工場 P:鉄おも!(児山 計)
クリックするとポップアップします。

この「鉄道ホビートレイン」は、予土線全線開通40周年並びに宇和島駅~近永駅間開通100周年を記念して誕生したもので、3月15日のダイヤ改正から予土線の4810D(江川崎→窪川)、4819D(窪川→宇和島)、4822D(宇和島→近永/土日のみ)、4821D(近永→宇和島/土日のみ)、4824D(宇和島→窪川)、4831D(窪川→宇和島)、4834D(宇和島→江川崎)の行路で充当される予定です。予土線にはすでに「海洋堂ホビートレイン」と「しまんトロッコ」が運用されており、全列車の半数ほどがこれらのテーマトレインとなるわけです。

140311n011.jpg
▲車内はミュージアムをイメージした青色基調の内装とされ、 記念撮影等ができるよう転換座席が設置されている。'14.2.28 多度津工場 P:鉄おも!(児山 計)
クリックするとポップアップします。

140311n010.jpg140311n008.jpg
▲懐かしい肘掛に仕込まれた小テーブル(左)。ボックス席の天井には指定席と誤認されないように「自由席」の表記が...(右)。'14.2.28 多度津工場 P:鉄おも!(児山 計)
クリックするとポップアップします。

なお、3月15 日(土曜日)13時20分から宇和島駅3番ホームで出発式が執り行われる予定です、愛媛県と沿線市町村の「ゆるキャラ」8体も集合しての出発式で、これにさきだつ10時から11時にかけて同ホームで車輌展示会も行われます。

kikansyahyoubn01.jpg

RML175bnn.jpg

kokutetujidai36n2.jpg

140308n002.jpg
▲新設された緑化軌道をゆく"チンチン電車"N電27号。EV化改造を施されてリチウムイオン電池で静々と走る。'14.3.8 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

これまでにもその概要をお伝えしてきた梅小路公園の「すざくゆめ広場」と「市電ひろば」(アーカイブ「梅小路公園に"市電ひろば"誕生へ」参照→こちら)が先週土曜日(8日)にオープン、動態を含めて8輌の歴代京都市電が一同に会する空間が誕生しました。

140308n003.jpgその目玉のひとつとも言えるのが、リチウムイオン電池を動力源にして生まれ変わった"N電"27号です。「すざくゆめ広場」に設けられた展示室を兼ねた乗り場から緑化軌道を「市電ひろば」へと走ります。景観に配慮して架線柱や架線は設けられていませんが、律儀にポール回しは行われており、かつての北野線の光景を偲ぶことができます。
▲8日(土曜日)11時からは盛大にオープニングセレモニーが行われた。'14.3.8 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

140308n502.jpg
▲架線はないが、ポール回しは見られる。'14.3.8 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

140308n004.jpg
▲展示室側のホーム。N電の走行する3'6"線と、広軌1形を建屋から出すための標準軌がデュアルゲージとなっているのがわかる。'14.3.8 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

140308n001.jpg
▲リチウムイオン電池に充電中のN電。電池は客室内の座席下に格納されている。'14.3.8 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

この展示室内には広軌1形(29号)が美しくレストアされて保存されており、休憩所を兼ねた館内でゆっくりと見学できるようになっています。

140308n505.jpg
▲市電展示室内の広軌1形。室内も美しくレストアされている。'14.3.8 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

いっぽう「市電ひろば」に置かれているのは505、703、890、1605の4輌。このうち505は車内がカフェに、703がオリジナルグッズ等を販売する売店に改造されていますが、基本的に外観を変更しないことを条件にしての店舗化だそうで、外から見る限りまったく違和感は感じられません。なお、890、1605も車内は開放されており、休憩スペースとして利用可能です。

140308n504.jpg
▲さっそく賑わう「市電ひろば」。手前の700形がグッズショップに、奥の500形がカフェとなっている。'14.3.8 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

■すざくゆめ広場(約5,700㎡) 
大型遊具やカフェの設置により、子どもがのびのびと遊べ,大人も楽しめくつろぐことのできる賑わいと憩いの広場。日本で最初に走った路面電車であるチンチン電車を、最新鋭のリチウムイオン電池を動力源に改造、土曜・休日等に市電ひろばとの間を運行。                        
(乗車料) 1日乗車券:1人300円,片道乗車券:1人1回150円
〇市電展示室
明治後期に製造された市電(広軌1型)を当時の姿に復元のうえ展示。
■市電ひろば(約700㎡)
市電4輌の展示やプラットホームの演出により、京都に市電が走行していた昔懐かしい時代や、京都の街の発展に貢献した市電の役割を感じることのできる休憩所。市電車輌や広場は、休憩場所や店舗(カフェ・ショップ)のほか、イベント開催等のスペースとして活用予定。
〇市電店舗(500形、700形)
京土産やオリジナルグッズの販売,京都の素材等を使用した軽飲食の提供等に活用。
〇市電休憩所(1600形、800形)
公園利用者のための無料休憩スペースで、市電の車内で休憩可能。
■市電を活用した総合案内所の設置
七条入口広場及び大宮入口広場に市電車輌を活用した総合案内所を新たに設置し、公園内の施設やイベント情報のほか、周辺施設等の案内を行なう。

140308n503.jpg
▲木造の車内を活かしてレトロな感覚のカフェに変身した500形505号。窓からはN電の走行シーンが間近に楽しめる。'14.3.8 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

140308n501.jpg
▲900形(935号)とこの2000形(2001号)は総合案内所として利用されている。'14.3.8 P:高橋 修
クリックするとポップアップします。

これまでにもお伝えしているように、今回の梅小路公園「すざくゆめ広場」と「市電ひろば」のオープンを端緒に、梅小路エリアは2年後の京都鉄道博物館の開業(アーカイブ「京都鉄道博物館建設で変貌を遂げる梅小路エリア」参照→こちら)に向けていよいよ本格的スタートを切ったと言えましょう。

kikansyahyoubn01.jpg

RML175bnn.jpg

kokutetujidai36n2.jpg

140307n003.jpg
▲高松方の先頭車8600形を先頭にした8600系(量産先行車)の編成外観。2輌編成が基本編成。'14.3.5 高松運転所 P:RM(伊藤真悟)
クリックするとポップアップします。

JR四国では、予讃線の特急「しおかぜ」に使用している2000系特急型気動車の老朽取替のために8600系特急型直流電車(量産先行車)を投入、その報道公開が3月5日に高松運転所で行なわれました。

140307n005.jpgJR四国で特急電車の新車が投入されるのは1993(平成5)年3月に8000系特急電車の量産車が製作されて以来21年ぶりのこととなります。今回投入された量産先行車は、高松方が8600形(Mc)、松山方が8750形(Tc)となる2輌編成×2本の4輌で、制御方式は発電・回生ブレーキ付VVVFインバータ制御、主電動機は全閉外扇式三相かご形誘導電動機を採用して、省メンテナンス化を図っています。
▲前面は、蒸気機関車をイメージしたブラックフェイスが特徴。'14.3.5 高松運転所 P:RM(伊藤真悟)
クリックするとポップアップします。

これまでJR四国の2000系気動車や8000系電車では振子式の車体傾斜機構を採用してきましたが、この8600系(量産先行車)では左右の空気バネに空気を入れて膨らますことで車体を傾斜させる空気バネ式を採用しています。

140307n004.jpgデザインは"レトロフューチャー"をコンセプトに、ノスタルジックな鉄道車輌のイメージを「未来特急」としてデザイン。ビジネス特急としてのスマートさと、鉄道旅行の情緒・高揚感を演出する、懐かしくも新しいデザインの特急列車としています。また、円形のブラックフェイスは蒸気機関車のイメージをモチーフに、列車の力強さ・ダイナミズムを表現しています。
▲8750形の3位・4位側の側面には「SS」のロゴマークと"SETOUCHI STREAM EXPRESS"のキャッチコピーが入る。'14.3.5 高松運転所 P:RM(伊藤真悟)
クリックするとポップアップします。

車体の色はオレンジとグリーンを用い、「瀬戸内の温暖な風土」と「穏やかで美しい四国の自然」、「愛媛」と「香川」をイメージし、特急のスピード感を流線(ストリームライン)でなぞらえたカラーリングとなっています。

140307n002.jpg
▲8600形の客室内。腰掛はアクセントカラーのグリーンを基調。床は木目調とされている。'14.3.5 高松運転所 P:RM(伊藤真悟)
クリックするとポップアップします。

内装は、未来を想起させる明るく洗練された車内空間に、アクセントカラーのオレンジとグリーンを鮮やかに配色し、Mc車はグリーン、Tc車はオレンジを基調としています。客室内は、腰掛に背もたれと連動して座面が前方にスライドするリクライニング機構を採用し、乗り心地の向上を図っています。また各座席にはコンセント・可動式枕・ドリンクホルダー・コートフック等を設置したほか、モバイルパソコン等の利用を考慮し、テーブルを大型化しています。また客室照明にはLED照明を採用しています。

140307n001.jpg
▲こちらは8750形の客室内。腰掛はオレンジを基調としている。なお、シートピッチは各車とも980mm。'14.3.5 高松運転所 P:RM(伊藤真悟)
クリックするとポップアップします。

愛称名は"SS8000"で、ロゴマークやまくらカバーのデザインに用いられています。さらに8000系のキャッチコピー"瀬戸の疾風"のイメージを踏襲して"SETOUCHI STREAM EXPRESS"をキャッチコピーにしています。

この8600系(量産先行車)は、今後曲線通過性能やブレーキ試験などの走行試験を行ない、今年6月以降に特急「いしづち103号」(高松6:00→松山8:36)と「いしづち104号」(松山20:34→高松22:58)で使用される予定となっています。一方で、8600系の量産車は平成27年度末〔2016(平成28)年3月〕に10輌が新製される予定となっています。なお、この8600系(量産先行車)については、3月20日発売の本誌368号で諸元表などを含めて詳しく掲載する予定ですので、ぜひご覧ください。

取材協力・資料提供:四国旅客鉄道株式会社

kikansyahyoubn01.jpg

RML175bnn.jpg

kokutetujidai36n2.jpg

140305n510.jpg
▲8000系先頭部のモックアップを用いた運転シミュレータも注目。後方に見えるのは昨日ご紹介した3505号の"デジタル動態保存"。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

約960㎡の「SANZEN-HIROBA」の見どころは3505号の"デジタル動態保存"だけではありません。8000系の先頭部モックアップを使用した運転シミュレータや、おうかがいした際にはまだ搬入されていませんでしたが、5月上旬からは2600系の運転シミュレータ(運転台とモニターが一体となった簡易型)も設置される予定です。

140303n006.jpg
▲8000系の運転シミュレータは前方に設置されたモニターを見ながら運転する。運転台からの映像はこの展示のために新たに撮影されたもの。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

140305n505.jpg
▲運転台機器は実車のものを使用している。3505号と比べるとデッドマン機能がオフになっているなど、より手軽にシミュレータを楽しめる。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

京阪電車のDNAを思う存分体感できると謳う「レイルゾーン」には、京阪全89駅の今昔や、開業から現在に至るまでの歴史をビジュアルに総覧できる壁面展示、さらにはタッチパネル式の「京阪電車デジタルライブラリー」が設置されています。この「京阪電車デジタルライブラリー」は歴代の車輌や各駅発車メロディー、路線案内図の変遷などをデジタル画像やサウンドで楽しめるもので、車輌イラストは『京阪電車 車両の100年』(→こちら)でご執筆いただいた片野正巳さんによるものです。

140305n511.jpg
▲3505号の"ホーム"側には「京阪電車全駅いま・むかし」と題して大津線を含む全89駅の今昔写真が展示されている。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

140305n514.jpg140305n515.jpg
▲「京阪電車デジタルライブラリー」(左)と京阪電車の進化をわかりやすく解説した壁面展示(右)。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

140305n503.jpg140305n504.jpg
▲歴代のヘッドマークやレールも美しくディスプレーされている。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

「トレインウォール」と呼ばれる壁面には、行先方向板や京阪特急のシンボル「鳩マーク」、さらには「ひらかた大菊人形」開催時に使われた「副標」などの実物が展示されているほか、開業時に使用された1898(明治31)年米国イリノイ製鋼性のレールをはじめ、開業時の併用軌道区間に使用された溝付きレールなど、貴重な各種のレールも見ることができます。

140305n506.jpg
▲運転操作(有料)を楽しめる1/80スケールの「京阪沿線ジオラマ」。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

140305n509.jpg
▲ジオラマには「ひらかたパーク」や「京都の祭行列」など"からくり"も仕込まれている。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

「京阪沿線ジオラマ」と題された鉄道模型レイアウトは中央に初代「くずはモール街」を据え、大阪城やひらかたパーク、京都の神社仏閣などが再現されており、ジオラマ外に設置されたコントローラーによって運転を楽しみことができます(1回3分200円)。なかでもユニークなのは京都の祭の行列で、からくり仕掛けで可動する様子は見ていてなんとも楽しいものです。

140305n512.jpg
▲「SANZEN-HIROBA」中央には55インチ×9面の大型ビジョンが備わり、各種イベントにも対応。また、運転シミュレータの映像を映し出すことも可能。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

140305n513.jpg
140305n502.jpg
▲館内のイスも京阪電車の車体色。しかも塗り分け比率まで拘ったというから驚き。床面には片野正巳さんによる車輌イラストもはめ込まれている。'14.3.3
「SANZEN-HIROBA」のロゴマーク(下)は初代「くずはモール街」のロゴマークをベースにデザインされている。提供:京阪電気鉄道

クリックするとポップアップします。

この「SANZEN-HIROBA」はいよいよ来週3月12日(水曜日)にオープンします。営業時間は南館ヒカリノモール物販店舗と同じ10時から21時まで(年中無休)。もちろん「SANZEN-HIROBA」自体への入場は無料。8000系の運転シミュレータの利用は抽選制で1回(約5分)300円、"デジタル動態保存"されている3505号は当面係員によるデモンストレーション運転を行い、5月上旬からは有料(料金未定)で運転体験・車掌体験ができるようになる予定だそうです。

kikansyahyoubn01.jpg

RML175bnn.jpg

kokutetujidai36n2.jpg

140303n001.jpg
▲深みの強い赤など登場当時を忠実に再現した車体塗色をはじめ、ホロやワイパー等細部にも拘り抜いた復元が図られたテレビカー3505号。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

一昨日は来週3月12日(水)にオープンする京阪電気鉄道のKUZUHA MALL南館の「SANZEN-HIROBA」(さんぜんひろば)をひと足お先に拝見してまいりました。

140305n501.jpg
▲完成時のSANZEN-HIROBA(さんぜんひろば)の全容。提供:京阪電気鉄道
クリックするとポップアップします。

昨年3月末に引退した旧3000系特急車の3505号「テレビカー」を極力誕生時の姿に復元、しかもこれまでにない「デジタル動態保存」という手法でメイン展示にするとのことで、ある面、半信半疑でお邪魔したのですが、これが驚き、各種の展示とともにショッピングモールの展示の域を遙かに超えて、まさに博物館と呼べる完成度となっていました。

140303n002.jpg
▲車内も見事にオリジナルに戻されている。室内妻板はなんと譲渡先の富山地方鉄道から返還してもらったもの。ただし、画面左の車イススペースはそのまま存置されている。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

デジタルライブラリーやギミックが楽しいジオラマなど見どころは多いのですが、今日はなんといってもこの「SANZEN-HIROBA」の白眉たる3505号の「デジタル動態保存」を集中的にご紹介いたしましょう。

140303n014.jpg
▲わざわざ当時のデザインを忠実に再現して新調されたモケット。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

140303n005.jpg140303n004.jpg140303n003.jpg
▲通常の展示では動作しないものの、空気圧によるクロスシートの自動座席転換装置も生かされている。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

まず聞き慣れない「デジタル動態保存」とは、シミュレータの開発を担当されたお馴染みの向谷 実さんが発案された新時代の展示方法で、通常の静態保存車輌のように車輌そのものはまったく動かないものの、あたかも"動態"であるかのごとく体感できるという手法です。もちろんシミュレータがその根幹ですが、ミュージシャンの向谷さんならではの音への拘りが、尋常でないほどの臨場感を生み出しています。

140303n015.jpg140303n016.jpg
▲富山地方鉄道から里帰りした妻面には懐かしい車号標記と製造銘板が取り付けられた。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

140303n010.jpg
▲「テレビカー」の所以たる室内のテレビも復活。ただ残念ながらブラウン管式のテレビはメンテナンス面からも見送られて液晶式の薄型となっている。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

140303n011.jpg140303n012.jpg
▲「デジタル動態保存」の臨場感の源となっているのが車外に6基も設置されたスピーカー。左の台車部からはシミュレータ操作とリンクしたモーター音やブレーキ音、右のMGからはMG作動音が流れる。ちなみに床下の塗色も当時の京阪ならではのわずかに緑がかったグレーが再現されている。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

シミュレータ操作に合わせて室内2か所、車外に6か所、合計8か所に仕込まれたスピーカーから流れてくるのは3505号が現役時代の実際の音。実は運用離脱後、寝屋川車庫で解体待ちだった編成を使って、この「デジタル動態保存」のために構内を走行させて各種の作動音を録音していたのだそうで、向谷さんの拘り、そしてそれを実現させた京阪電気鉄道の心意気には感動するばかりです。

140303n013.jpg
▲シミュレータ運転時には正面に巨大なスクリーンが下がり、実画像が投影される。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

「SANZEN-HIROBA」に入るとまず耳に入ってくるのが3505号のMG音。物言わぬ静態保存と異なり、室内灯が煌々と点きMG音が、そしてたまにCP音(ただし本来3505号にはコンプレッサーは搭載されていない)が聞こえてくると、まるで車庫線で現役の車輌を見学しているような気分にさえなります。

140303n007.jpg
▲運転席から見るとこんな感じ。動揺装置は備わっていないが、見事な音響効果が生み出す臨場感で実際に揺れているような感覚さえする。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

さらに臨場感を盛り上げているのが世界初となる前面展望と側面展望がリンクした実画像。シミュレータ操作に合わせて前面画像と側面(進行右側)のスクリーンに映し出される映像はリアルそのもので、たとえば進行前方のホームでカメラを構えるファンの姿がそのまま側面に流れるなど、シミュレータもここまできたかと感心することしきりでした。

140303n009.jpg
▲側面スクリーンにも実画像が流れるのは世界初。もちろん正面スクリーンの画像とシンクロしている。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

運転機能もそのまま再現されており、リバーサーはもとよりデッドマン装置もそのまま機能しています。戸閉スイッチや車内放送機能、さらには座席の一斉転換機能も生かされており、これからの鉄道車輌保存のひとつの方向性を見たような気さえいたしました。

140303n008.jpg
▲3505の運転台に座る開発者の向谷 実さん。「デジタル動態保存」という言葉の生みの親でもある。'14.3.3
クリックするとポップアップします。

kikansyahyoubn01.jpg

RML175bnn.jpg

kokutetujidai36n2.jpg

140304n001.jpg
▲4月から走り始める予定の新たなエクステリアデザインの山形新幹線「つばさ」。提供:JR東日本
クリックするとポップアップします。

この6月から始まる山形デスティネーションキャンペーンに合わせて、山形新幹線のエクステリアデザインが大幅に変更されることとなりました。デザイナーはE6系でもおなじみの奥山清行さんです。

先頭部を取り巻く印象的なラインとその深い紫色は、紫色の飾り羽根をもつ山形の県鳥「おしどり」をモチーフとし、帯には県花である「紅花」の生花の鮮やかな黄色を基調に、染料に加工されるにつれ赤色へ変化していく「紅花」の色の移ろいを先頭部に向けてのグラデーションで表現しています。

140304n002.jpg
▲山形新幹線「つばさ」の新たな車輌シンボルマーク。提供:JR東日本
クリックするとポップアップします。

また、シンボルマークは山形の四季をあらわす4つのデザインが順番に配されています。東京寄りの片面には春を表す「桜」と「ふきのとう」を、もう片面に夏を表す「紅花」と「サクランボ」、そして山形寄りの片面には秋を表す「稲穂」と「りんご」、もう片面に冬を表す「蔵王の樹氷」が並べられています。

140304n007.jpg
▲「とれいゆ」のエクステリアデザイン。提供:JR東日本
クリックするとポップアップします。

140304n003.jpgこの山形デスティネーションキャンペーンに合わせて、新幹線初となる、乗ること自体が目的となる列車「とれいゆ」も誕生します。「食」「温泉」「歴史・文化」「自然」を温泉街のように散策しながら列車の旅を楽しんでいただくというデザインコンセプトをテーマに既存のE3系を改造した列車で、愛称の「とれいゆ」は「トレイン(列車)」とフランス語の太陽を意味する「ソレイユ」を合わせた造語だそうです。
▲「とれいゆ」の車輌のシンボルマーク。提供:JR東日本

140304n004.jpg140304n006.jpg
▲大きなカバ材テーブルとゆったりとした畳座席の12~14号車のお座敷指定席(左)と、石張りの小上りにゆったりとした2漕の湯船を備える16号車足湯(くつろぎの間)のイメージ(右)。提供:JR東日本
クリックするとポップアップします。

140304n005.jpg
▲畳座敷に本桜のテーブル、紅花色のバーカウンターなどを備えた15号車湯上りラウンジ(モノや人との出会いの間)のイメージ。提供:JR東日本

E3系を改造して誕生するこの「とれいゆ」は6輌編成(予定定員143名)。エクステリアデザインは山形の中央にそびえる主峰「月山」をおおらかな円弧で表現。カラーリングはテーマカラーの月山グリーンを中心に、山形のもう一つのシンボル最上川のブルーが先頭に配されています。

140304n008.jpg
▲「とれいゆ」の編成図。山形エリア(福島~新庄間)を中心とした山形新幹線区間の臨時列車として、土休日を中心に年間120日程度の運行を予定している。提供:JR東日本
クリックするとポップアップします。

新しいエクステリアデザインとなった「つばさ」は4月下旬頃から運転を開始する予定で、「とれいゆ」も本年7月以降に営業運転入りする予定となっています。なお、2016 年度末を目途に山形新幹線全編成の新しいエクステリアデザインへの塗替えが完了する計画です。

kikansyahyoubn01.jpg

RML175bnn.jpg

kokutetujidai36n2.jpg

140302n003.jpg
▲重要文化財にも指定されている梅小路の扇形庫。今回はこの庫内でトークショーが行われる。'12.10.14
クリックするとポップアップします。

『屋鋪 要の保存蒸機完全制覇』が大きな反響をいただいております。先日はこの3月21日(金・祝)に東京・秋葉原の書泉ブックタワーで開催されるトークショーをご案内いたしましたが(アーカイブ「屋鋪 要さんのトークショーを開催」参照→こちら)、今度はなんとわが国の保存蒸機の殿堂、梅小路蒸気機関車館でのトークショーが決定いたしました。

140302n001.jpgしかも会場はあの扇形庫内。煙の匂いが漂う庫内で、実物保存蒸機を横にしてのトークは屋鋪さんにとっても初めての経験だそうで、いったいどんなエピソードが飛び出すのか、今から楽しみでなりません。
▲庫内にはすでにポスターも掲出されている。もちろん『『屋鋪 要の保存蒸機完全制覇』』の販売やサインの機会も設けられる予定。'14.2.27
クリックするとポップアップします。

「元プロ野球選手・SL写真家 屋鋪(やしき)要(かなめ)トークショー」
元プロ野球選手の屋鋪 要さんは、現在、少年野球教室での指導や保存蒸気機関車の撮影で全国を巡られています。今回のSL館トークでは、ご自身で撮影されたSLの写真を紹介していただくとともに、その思い出についても語っていただきます。
期日:平成26年3月30日(日)
時間:1 4 : 0 0〜1 5 : 0 0(所要時間1時間程度)
会場:梅小路蒸気機関車館扇形車庫内 特設会場
※事前申し込み等は不要(座席数には限りがあるため、立席となる場合があります。)

■梅小路蒸気機関車館
開館時間:1 0 : 0 0〜1 7 : 3 0(入館は17:00まで)
入館料:大人(高校生以上)400円/小人(4歳以上)100円

140302n002.jpg
▲会場となる扇形庫12番線の様子。大型蒸機に囲まれてのトークショーは格別のものとなるはず。'14.2.27
クリックするとポップアップします。

先週ご紹介したように、来週には隣接する梅小路公園内の「市電ひろば」などもオープンし、生まれ変わった"N電"も走り始めます。春休みの一日、屋鋪さんのトークショーと合わせて梅小路エリアを訪ねてみられてはいかがでしょうか。

kikansyahyoubn01.jpg

RML175bnn.jpg

kokutetujidai36n2.jpg

レイル・マガジン

2014年3月   

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
「編集長敬白」が携帯電話でもご覧になれます。下記アドレスもしくはQRコードを読み取ってアクセスしてください。
http://rail.hobidas.com/blog/
natori/m/

ホビダス・マーケット新着MORE

  • 俺がイル
ネコ・パブリッシングCopyright © 2005-2016 NEKO PUBLISHING CO.,LTD. All right reserved.