鉄道ホビダス

2013年10月31日アーカイブ

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▲架線は撤去されたものの、ほとんど廃止時のままの姿で残されている十和田観光電鉄旧七百駅構内。しかし車輌の傷みは徐々に進んでいる。'13.10.19 七百 
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上北地方のローカル私鉄というと、まず頭に浮かぶのが昨年4月1日付けで廃止となった十和田観光電鉄ではないでしょうか。今回の「地域鉄道フェスティバル」では青森県上北地域県民局のエスコートでこの"十鉄"の現状も視察することができました。

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▲十和田観光電鉄の起点である旧三沢駅駅舎はバス案内所として現在もそのまま活用されている。'13.10.19 三沢 
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▲三沢駅改札口の今昔。「地域鉄道フェスティバル」の三沢会場としてかつての出札口周辺には駅名標などが展示されていた(左)。'13.10.19/'09.6.28 三沢 
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折しも旧三沢駅では「地域鉄道フェスティバル」の一環として十和田観光電鉄関連の資料展示が行われており、駅名標や通信機器などがディスプレーされていました。この旧三沢駅は現在もバス案内所として利用されており、特徴的だった駅舎通路内のお蕎麦屋さんなども当時のまま営業を続けています。

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▲かつての出発信号機付近からホームを見る。この撮影地点頭上には巨大なバイパスが建設中。'13.10.19 三沢 
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▲上の写真の4年前(左)と32年前(右)の同地点。"3世代"の定点観測である。'09.6.28 /'81.3.21 三沢
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車庫と変電所があった七百駅もまるで時間が止まったかのように廃止時のまま残されていました。もちろん変電所の機器類は搬出され、架線も撤去されているため電車が動くことは不可能ですが、現在この七百駅構内に残された車輌の保存に取り組もうと「七百レールファンクラブ」が設立され、地元の方々を中心に今後の保存活動が模索されているそうです。さすがに屋外で一冬を越した車輌の劣化は想像以上で、懐かしい車輌たちを前に今後の夢を熱く語られるファンクラブの皆さんの思いが一日も早く前進することを願わずにはいられませんでした。

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▲ちょうど「東北レストラン鉄道」=TOHOKU EMOTIONの出発式に遭遇。写真はキクシ112-701 の車内。'13.10.19 八戸 
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▲八戸~久慈間を結んで走り始めたTOHOKU EMOTIONは団体専用列車扱いながらたいへんな人気という。'13.10.19 八戸 
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閑話休題。視察に向かう道中、八戸駅で偶然にもTOHOKU EMOTIONの出発式に遭遇し、話題の「東北レストラン鉄道」を実見することができました。主に八戸~久慈間で運転されるこの団体専用列車は、盛岡車両センターのキハ110系気動車を改造した3輌編成(キハ111-701 + キクシ112-701 + キハ110-701)。2号車キクシ112に設定されたライブキッチンスペースはまさにレストランそのものです。

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▲青い森鉄道の向山駅は無人駅ながら「向山駅ミュージアム」として積極的に鉄道遺産の保存展示を行っている。'13.10.19 向山 
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さて、現在は青い森鉄道となっている旧東北本線向山駅には「向山駅ミュージアム」という鉄道資料館があります。駅そのものは無人駅となっていますが、旧国鉄時代から温存されていた駅舎内に貴重な資料や備品が残されており、これを活用して地域の交流拠点にしたいという思いから向山駅愛好会がさまざまな取り組みを行っています。

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▲向山駅には資料館のみならず小さな図書館も併設されて地域の憩いの場となっている。'13.10.19 向山 
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▲資料館内に展示された国鉄時代の資料の数々。実際に手に取ったり、スタンプを押したりできるのも嬉しい。'13.10.19 向山 
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▲資料館隣には鉄道模型のレイアウトも常設されている(左)。右は施錠されたまま開かない金庫。この金庫の開錠にトライするイベントも計画されているという。'13.10.19 向山 
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規模こそ大きくはありませんが、今回の「地域鉄道フェスティバル」の会場のひとつともなっており、中村会長はじめ愛好会の皆さんが温かく迎えてくれました。廃止された施設ではなく、現役の駅でこのような取り組みがなされていることは実に印象的でした。

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▲愛好会の皆さんは目の前の青い森鉄道本線を走る列車の乗務員に向かって激励のメッセージカードを掲げて好評を博している。'13.10.19 向山 
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今日は最後にもう一件トワイライト(?)な物件をご紹介しましょう。七戸町にある大池製麺所のトロッコです。七戸町の旧街道に沿った古い商家は間口が狭く奥行が長いスタイルで、酒蔵や荒物屋さんなど重量物を扱う店内にはたいていトロッコが敷設されていたそうです。残念ながら今ではその多くが撤去されてしまい、残されているのはこの大池製麺所くらいになってしまったようで、今回は青森県上北地域県民局のお力添えもあって特別に見せていただくことができました。軌間は1フィート8インチ(508㎜)、大正年間に敷設されたそうで、もちろんこの日もゴロゴロと現役で活躍しておりました。ちなみにこの大池製麺所、製麺はもちろん南部せんべいの製造販売も行っており、これが美味です。東北新幹線の七戸十和田駅の売店でも販売されておりますので、機会があればぜひご賞味ください。

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▲青森県上北地域県民局の格別のお手配で拝見することができた七戸町の大池製麺所の軌道。しっかりと実用されている。'13.10.19 七戸町 
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▲平トロは大正時代から使われているものという(左)。一部のレールは敷設時のものと思われるもので、なんと4㎏/mほどの超軽レール。'13.10.19 七戸町 
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